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甘い牙(2) 芳文社C
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甘い牙(2) 芳文社C

優斗(著者), 村生ミオ

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甘い牙(2) 芳文社C

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 芳文社
発売年月日 2015/03/16
JAN 9784832234475

甘い牙(2)

¥440

商品レビュー

4

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2015/03/20

ヒロイン側の結末は疑問ながらも物語は完結

本巻の表紙カバーイラストを初めて見た時はてっきり長女かと思ったが母と知って少し驚く……若い、お母さん若いよ!と思わずにはいられないが43歳と判明する。娘達(四姉妹)で年齢が記されていたのは四女の18歳で三女は大学3年生(21歳?)……社会人である長女と次女は何歳なのか。結婚(出産...

本巻の表紙カバーイラストを初めて見た時はてっきり長女かと思ったが母と知って少し驚く……若い、お母さん若いよ!と思わずにはいられないが43歳と判明する。娘達(四姉妹)で年齢が記されていたのは四女の18歳で三女は大学3年生(21歳?)……社会人である長女と次女は何歳なのか。結婚(出産)の最年少から数えても長女の27歳以上はあり得ず、次女も23~24歳といったところか。こんな試算でも妙に辻褄の合いそうな年齢にはなるし、官能作品では少なくない母娘の年齢差でもあるのだが、たとえ夫(父親)の悪行によるとはいえ財を成した家庭としては違和感のある設定とも思える。しかし、表紙が母なのは正しい。本巻の、ひいては本シリーズを通してもメインヒロインは母だと言いたくなる出番の多さが母にはあるからである。 娘達を想うあまりに主人公の駆け引きに屈して体を許すアプローチからオンナの喜びを植え付けられて困惑しつつもぞんざいな夫に失望しかけていることもあって次第に溺れ、堕ちていくまでがきちんと描かれており、主人公との関係だけが陥落の理由ではない奥深さもある。本来なら四姉妹でも相応に盛り込まれて然るべき要素かと思う。最後の砦として登場する長女もまた他の姉妹と同様に即堕ちの早技であっさりし過ぎているため、当初から母をメインに据えたのかもしれないが、それにしても姉妹の扱いが軽くて勿体ないと思った。 また、前巻から情交中にこれからもヒロイン達をずっと辱めてやる旨の主人公の独白があるものの、それも最後まで無いまま終盤を迎える尻すぼみもあって、今回の進行はどうにも寸詰まりの性急さがあると思えてならない。結末においても主人公はともかくヒロイン達の扱いは中途半端というか、あまりにお人好し過ぎるように思えてくる……心まで骨抜きにされたならばせめて母との関係くらいに姉妹も描かないとそれが見えてこない。 やはり、全11話でヒロインを5人も配したのは多過ぎと言わねばならず、むしろ5人でしっかり描く話数を得ることはできなかったのだろうか、との惜しい気持ちも沸いてくる。過去回想では主人公の母の官能的に濃い「その後」があっただけに(これも今少し見たかった)、いずれスピンオフ的な形で四姉妹や過去において描けなかった面にフォーカスした外伝などを希望したいところである。 故に後半となる本巻の方が物語的にも官能的にも良好ながら、全体としては良い原石を持ちながら磨く時間が足りずに終わってしまい、辛くも絵師に助けられた作品だったとの印象が残った。

DSK

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