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アイヌ学入門 講談社現代新書2304
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2015/02/19 |
| JAN | 9784062883047 |

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アイヌ学入門
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アイヌ学入門
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商品レビュー
4.1
35件のお客様レビュー
アイヌの歴史と文化を深く掘り下げ、従来のステレオタイプを覆す内容が魅力の一冊です。著者は、アイヌが単なる自然と共生する民族ではなく、他民族との豊かな交易を通じて多様な文化を形成してきたことを実証的に示します。特に、アイヌが中世において「海のノマド」として活躍し、歴史的な交流を持っていたことが強調されています。アイヌ語や祭り、習俗に関する知識を深めることができ、彼らの独自の文化がどのように形成されてきたのかを理解する手助けとなります。また、アイヌと本土との文化交流の実例を通じて、固定観念を打破する重要なメッセージが込められており、読み応えのある内容です。アイヌの歴史に興味がある方には、新たな視点を提供してくれる一冊となるでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これまで読んだアイヌ学(?)関連の本は、おそらくインターネット以前のものだったためか、どうしても今ひとつ情報源が少なく不明点も多かった気がする。それに対し、本書は、より新しい多くの論文や情報を丁寧に組み合わせて立体的に論を展開することに成功していると思う。 本書は「アイヌ学入門」という、とても広いタイトルになっているが、網羅的な学術入門書になっているかと言えば疑問が残る。とはいえ、時代的にはとても広くカバーされ、研究報告はワクワクさせてくれるし、現代アイヌの章も、示唆に富んで意味深い。新しく豊富な興味深い内容だけでなく、歴史へのロマンやマイノリティー問題も感じさせてくれる私のイチ推しの書であることは間違いない。 内容は、大胆にもアイヌと縄文文化や縄文人の関係から始まり、古い時代からアイヌの歴史のさまざまな内容を説明する。一応は時系列に説明されるが、様々な内容が、往々にして章をまたぎながら展開することにもなるので、少し戸惑う。 大和政権以後の和人中央政権とアイヌの関わりが、思いの外深くつながり、中でもアイヌの宗教儀礼な宗教的な用語に深く和人文化・古代日本語が関係していたことに驚いた。私はアイヌがもともと東北地方からサハリンまで広く居住していた民族で、もしかすると大陸に起源があるのかもしれないとさえ思っていた。ところが、縄文人を起源としてアイヌはそもそも北海道が拠点で、北海道からサハリンに進出したことも初めて知った。東北地方のアイヌの語地名も、アイヌが北海道から南下してから生まれた地名だということも驚きだった。東北地方の日本海側から北上するアイヌと、東北地方の太平洋側から北海道東・千島へ拡大するアイヌ、というダイナミックな民族移動も初めて知った。とても興味深い。 さらに、早くも10世紀に修験者が北海道進出していたり、さらには5世紀の古墳時代にさえ渡来人が北海道に鉱脈探索に来ていたらしいことにも驚いた。 ただ、アイヌと大陸や北方アジアとの山丹交易、オホーツク人、トビニタイ文化については説明が少ない気がする。日本の論文・文献だけではカバーできず、また、中国やロシアでは少数民族の研究は盛んではなく、政治に左右されて公開されない情報も多いのかもしれない。 第7章とあとがきの、アイヌと和人と金の深い関係はとても興味深く読んだ。これまであまり論じられなかったことだとのこと。著者が様々な論文・文献を駆使し、実際に現地で金を発見して考察する文章は、ロマンを感じさせてくれて実に爽快。 第8章は、他の章が著者が積み上げてきた研究とは異なり、考えさせてくれるドキュメンタリーとして読んだ。 P.S. 第8章は、ほぼ全部が1961年旭川生まれのアイヌ女性Aさんへのインタビューが一人称で語られる。Aさんは私よりはんの少し若く、年齢が近いのでより一層身近に感じられる。両親はアイヌで非常な苦労をしたけれども、旭川でこれくらいの時期に生まれた人は、いじめや差別を受けたことはあまりなかったらしいと知って少し安心した(平成23年(2011年)の調査で差別を受けたことがない人36%、自分または知人が差別を受けた人33%)。とはいえ、アイヌを恥ずかしいと思う心や、アイヌと言われることへの恐怖心は、28歳の転機(アイヌ民族文化祭)が訪れるまで持っていた。 アイヌを恥ずかしいと思う気持ちが生まれた原因について、(差別よりも)親や大人のアイヌの態度から恥ずかしい気持ちが生まれたのだと知った。平成23年調査では、アイヌではない知人・友人に加え、教師がアイヌがいやだと感じる原因になっている。 和人から「アイヌなのに頭がよい」と陰で言われたことに対して、「アイヌは頭がよいと感じた」と言っている言葉には、少し共感した。漢字を使い始めた日本人と比べ文字のない文化を1500年ほども経てきた民族なのだから、遺伝子に記憶力の良さが刻まれたのかもしれない。 アイヌ語を学び出したAさんは、「お前のアイヌ語は本物ではない」「いい気になるなよ」と言われてアイヌ語の活動から距離を置くようになる。これは悲しい話。それは間違ってる!と言いたい。なんだか思い当たることもある。アカデミズムの中心にいると思い込んでいる学者とか、自分こそが正しいアイヌ語を広めなくてはならないと思い込んでいる人たち、つまり、思い上がった人たち(あなたこそいい気になるな!)が想像できてしまう。 「人には役割があります」という言葉、これはあちらこちらで語られる有名なアイヌ語の言葉のことだと思う: カント オㇿ ワ ヤㇰ サㇰ ノ アランケㇷ゚ シネㇷ゚ カ イサㇺ(天から役目(役割)なしに降ろされたものは、ひとつもない)。とてもいい言葉じゃないですか。
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【内容】 アイヌの人々の様々な風俗とその歴史について分かりやすくまとめている、まさに題名通り入門的な内容の本。最初にこれまでのアイヌ研究について検証し、それらがステレオタイプ的な誤ったアイヌのイメージ形成に繋がってしまったと批判している。その上で言語、交易、小人神話(コロポックル...
【内容】 アイヌの人々の様々な風俗とその歴史について分かりやすくまとめている、まさに題名通り入門的な内容の本。最初にこれまでのアイヌ研究について検証し、それらがステレオタイプ的な誤ったアイヌのイメージ形成に繋がってしまったと批判している。その上で言語、交易、小人神話(コロポックル)、呪術、疫病への対応、祭祀、黄金採取といった7つの主要な観点について、続縄文文化、擦文文化、アイヌ文化(筆者はニブタニ文化という名称を提唱している)の変遷の中での様態とその変化を説明している。アイヌの歴史の中で、ある部分では和人の影響を受け、ある部分では大陸やオホーツク文化等周辺の影響を受けており、そういった影響を一つずつ分析することで、さらにその根底に息づく縄文時代から受け継いでいる文化、思想を読み解くことが出来ると筆者は説く。 本書では縄文時代をそのまま引き継ぐものでもなく他民族とどこかで入れ替わるものでもなく、断続的に相互に影響し合いながらも独自の文化とアイデンティティを形成していったアイヌの人々の姿がいきいきと描かれている。また最後に現代のアイヌの生活にも触れ、筆者の知人のA氏との対話からアイヌの人々が差別により苦労してきた歴史やアイヌとしてのアイデンティティの苦悩を描いている。 【印象に残った点】 コロポックル伝説の正体の一案としての、千島アイヌ正体説。一方でその内容の一部は遠くローマから伝来してきた言い伝えが大陸から伝わり影響を受けている可能性も示唆している。 北海道における砂金の採取が、奥州藤原氏の時代やさらにそれ以前から本州に影響を与えていた可能性。及びアイヌの人々が交易の品目として砂金を採取、精錬していた可能性も指摘している。そこでは、貨幣経済の枠外にある自然と生きる人々といった従来のアイヌ像とは異なる姿が示唆される。 あとがき、渡来系の人々が5世紀後半からアイヌの人々と交流し、北海道にまで渡っていた可能性。 【感想】 蝦夷とアイヌの関係や違いもわかっていない、続縄文文化という響きになんとなく後進性を感じてしまう程度の初学者である私にとっては、概説書としても今後の興味への入口としても最適な入門書であるように思う。また著者のアイヌに対する思想の押し付け等がなく、客観的かつ真摯な姿勢に好感を覚えられ、少なからずセンシティブな要素がある分野にも関わらずストレスなく読み進められた。 本書ではアイヌに影響を与えたものとして本州の陰陽道や呪術、修験道等にも触れられているが、そういった知識も不足しているため知識習得の必要性を感じた。
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アイヌ文化が本州や朝鮮、オホーツクといった周囲の文化の影響を大きくうけてつくられてきたものだと示す。
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