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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2015/02/01 |
JAN | 9784344423039 |
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たそがれビール
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たそがれビール
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商品レビュー
3.6
88件のお客様レビュー
作家 小川糸さんの2012年1年間の日記エッセイ。ベルリンが大好きで夏の間のあちらのアパート生活がメインパート。行ったことないところや聞きなれないキーワードもありつつそれらを調べて追体験。バーやイベント会場(しかも海外で!)友達を作るなんてなかなか考えられないけれど、読んでいると...
作家 小川糸さんの2012年1年間の日記エッセイ。ベルリンが大好きで夏の間のあちらのアパート生活がメインパート。行ったことないところや聞きなれないキーワードもありつつそれらを調べて追体験。バーやイベント会場(しかも海外で!)友達を作るなんてなかなか考えられないけれど、読んでいると本当にいいご縁に恵まれていて私も何か行動してみようかと前向きになれます。
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なんか違うんだよなー 考え方が合わないのかな 自分があまり理解できない美術館のまばゆい展示物をみているような感じがしてました
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一日ずつ、ちょっとずつ変わっていきたい、という感覚には共感できる。世界や日常の見方に少し色を持たせてくれる感じもある。あと、飾られた絵に関する表現が面白い。 「大きな空間を、ジャコメッティの作品が、贅沢に占領している。背後には池が見えて、作品がすごく大切に扱われていた(ルイジアナ現代美術館)」(p.135) 「それ(燕子花図屏風)に対して、およそ10年後に制作されたという「八橋図屏風」の方は、カキツバタの花といっしょに橋も描かれていて、より洗練されている。パリのポンピドゥー美術館で見たマティス展もそうだったけれど、同じ題材で描かれた作品を並べて見較べることで、わかることがある。何より、作品同士が再会を喜んでいるような、そんな印象を受けるのだ」(p.116) 「マティスは色彩の魔術師と言われるだけあって、色使いが本当に美しく、何度も何度もため息がこぼれた。そしてマティスは、物事をとても肯定的にとらえていたように思えてならない」(p.91) ==== 程度の差こそあれ、誰ひとり、一年前の3月11日以前には戻れないと思う。 悲しみが、ある日消えてなくなることもないだろうし、絶望が、オセロみたいにいきなり希望に変わることも、ありえない。 でも、一日中ずっと泣いていた人が、一日の中で少しは笑える時間ができて、誰かと他愛のないおしゃべりができるようになって、そういうことが、本当に少しずつ少しずつ変化をもたらしてくれるんじゃないかと思う。 いきなり変わることは、ない。 でも逆に言うと、一日、一日、ちょっとずつなら変われるのかもしれない。(p.57) 一日でも早く、という言葉を常套句のように使うことには抵抗があるんだけど、ゆっくりでも、少しでも、時には後ずさったりしてもいいから、結果として、今の苦しみからちょっとでも立ち位置が明るい方向に動いていたら、いいなぁと思う。 のろのろでいいから、確実に。 そうやってゆっくりと変化したものは、そう簡単に逆戻りもしないと思うし。 この冬は本当に寒かったけれど、それでもここ数日は、東京にも暖かい陽が差している。 つんつるてんだった木々も、芽を出し、その時に備えて、蕾が着々とふくらんでいる。(p.58) 「燕子花図屏風」は、想像していたよりもずっと大胆で、迫力のある作品だった。 花弁の濃淡もすーっと伸びる葉っぱも生き生きとしていて、胸にすとんと飛び込んでくる。 金地の画面いっぱいに、カキツバタが描かれていた。 (中略)作品を見た後に、お庭を散策した。 ゆらゆらと木漏れ日が踊り、小鳥たちが楽しそうに鳴いている。 新緑が豪快に茂っていて、ここが都会の真ん中だなんて思えない。 そして、池に行ったら、見事なまでのカキツバタ。 楚々として、でもどこか凛としている。 しみじみと、佇まいがきれいな花だ。(p.116) 石川直樹『全ての装備を知恵に置き換えること』 気持ちの良さそうなベンチを見つけては、ページをめくる。 なんて、すばらしい本なんでしょう! この本は、旅行に行く時、常に持っていきたい。 (中略) 本の最後に、「旅の原点はただ歩きつづけることだ。」あった。 「何も持たず、黙々と歩き続けること。全ての装備を知恵に置き換えて、より少ない荷物で、あらゆる場所へ移動すること。(略)ある晴れた日、思い立ったらザックひとつを背に歩き出せばいい。」(pp.122-123) 面白いのは、現代美術を見た後だと、何もかもが、美術作品に思えること。 公園の一角に積み上げられた枯葉の山が、もしかしてこれも作品なのかしら?と思えたり、それとは逆に、駅の裏に無造作に放置されているかに見える廃材のかたまりが、実は作品だったり。 そう思うと、人が手を加えて生み出すものは、すべて作品だとも言えるし、要は、それを意識的に作れば作品になり、無意識であればゴミになってしまうということかもしれない。それにしてもドイツの人は、アートを受け入れよう、理解しよう、という意識がとても強いと思う。(p.211) 布団から出るのは辛いけれど、楽しみもある。 それは、カーテンを開けること。 開けた時、見事にきれいな朝焼けが広がっていると、それだけで得した気分になる。 もちろん、まだ真っ暗という日もあるけれど。 冬は、特に空がきれいだ。 着替えて、温かいお茶を飲みながら、朝の空が少しずつ明るくなるのを見る。 この時間が、とても大事。(p.250)
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