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アンリ・ルソー 自作を語る画文集 楽園の夢
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 八坂書房 |
発売年月日 | 2015/01/26 |
JAN | 9784896941845 |
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アンリ・ルソー 自作を語る画文集 楽園の夢
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
無意識に常識を超越した画家、アンリ・ルソー。不思議な世界に引き込まれる。【自作を語る画文集】とあるように、ルソー自身のコメントや書簡を収録。画家が自作についてどう考えていたか興味深く読めた。
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読んだのはkindleの「世界の名画シリーズ アンリ・ルソー」だがなかったためこちらに記録させていただくm(__)m 原田マハの「楽園のカンヴァス」を読むまで名前も知らなかったルソーだが、この本を読んだり山田五郎さんの動画をみてどんどん惹かれていった。 長年、ルソーの絵は「子...
読んだのはkindleの「世界の名画シリーズ アンリ・ルソー」だがなかったためこちらに記録させていただくm(__)m 原田マハの「楽園のカンヴァス」を読むまで名前も知らなかったルソーだが、この本を読んだり山田五郎さんの動画をみてどんどん惹かれていった。 長年、ルソーの絵は「子どもみたい」だと馬鹿にされ、その発言の根底には「子どもは未熟で価値を生み出せない存在」だという認識があるが私はそうとは思わない。 子どもこそ、その存在からみている世界や表現まで大人を超える価値を生み出しているのだはないか。 好きなものをリアリティ関係なく描くところ、植物を観察しているのに独特でオリジナルな絵になるところなど、自分の感じた想いを全面に表現するルソー作品が実は、世界の真実を描いているのかもしれない。 そんなワクワクすることを考えさせてくれるし、クスッと笑みが溢れる愛らしいルソーの作品と人物像がとても好きだ。
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【概略】 42歳から筆をとり、日曜画家として活動していたアンリ・ルソーは、いつしか天才画家・ピカソから讃えられる存在となっていた。入市税関吏、詐欺で告訴される・・・虚言癖と断じるか究極の自己肯定ととるか・・・その作品と、各所へあてた手紙、そして作品とともに、ルソーの足跡を辿る。...
【概略】 42歳から筆をとり、日曜画家として活動していたアンリ・ルソーは、いつしか天才画家・ピカソから讃えられる存在となっていた。入市税関吏、詐欺で告訴される・・・虚言癖と断じるか究極の自己肯定ととるか・・・その作品と、各所へあてた手紙、そして作品とともに、ルソーの足跡を辿る。 2021年09月07日 読了 【書評】 近々スピーチを作りたく、勉強したくて手に取ってみた。 少し話題が遠くから入るけれど・・・日本の義務教育の中で、美術(図画工作かな、小学校では)って、英語以上に「好き・嫌い」の線引きが強くなされると思ってる。これは自分が英語は嫌いじゃなく、ちゃんとできる部類に入って、美術は嫌いな部類に入ってしまったために余計に強烈に感じてるかも知れないが。鉛筆による素描はいいのよ、ところが水彩の時点で、授業時間終了が迫る、慌てて混ぜる、にじむ、収拾がつかなくなる、鉛筆で描いた時が一番素敵じゃん、あぁ、もうだめだ・・・というスパイラルが始まってたのだよね。しかも写実主義というか、ちゃんと描けること、正確に描けること、写真みたいな絵がよい、という空気感があって。鑑賞者側としては写実主義大好き。でも、描く側に立つと、(あくまで個人的にだけど)超絶プレッシャー。そういったスパイラルの中で、「受験に関係ないし」的自己正当化できる理由を盾に美術を嫌いになっていったという典型的な生徒だったのだよね。 もちろん、基礎があっての応用って考えはわかる。ピカソの道程を見ていたら、相田みつをさんの苦労を見ていたら、わかる。でも・・・アンリ・ルソーを見ていると、「あぁ、もっと自由でいいんだ。もっと自分を許しても、讃えてもいいんだ」と感じさせてくれる。キュビズムやフォービズム、抽象画や現代アートまでいきつめると、もう哲学的な領域に入ってしまうから、逆に素人からすると理解の向こう側にいってしまう。アンリ・ルソーが至高なんだよね。一般人からすると。 もちろんアンリ・ルソーだって、自分のような本当の素人には到達しえないセンスというか、そういったものはあると思う。たとえば色の感覚や、背景のジャングル(?)、とりわけ緑の草木については、なんともいえないエキゾチックな感じを出してると思う。同じことできる?なんて、言われなくても回答は準備できる。ただなんだろう、全体的な雰囲気・・・遠近法やらなんやらの常識を一切とっぱらったあの空気感、ピカソが褒め称えたから凄いって訳じゃない、なんともいえない味があるのだよね。国際本部に飾りたいもの。 本書の中で「あぁ、いい人とご縁ができたんだな。いい言葉と巡り会えたんだな」と思ったのが、アカデミーの大家・ジェローム(新古典主義だから画風は全く違う)に「私は自分自身の弟子」という言葉をもらったくだり。本当にそのやりとりがなされたのかはわからないけれど、守破離を重んじる日本人気質の自分からすると、すごくエゴイスティックに聞こえるこのフレーズ、アンリ・ルソーには凄く響いたと思う。そして今、46歳になった今の自分が目にしたこの「私は自分自身の弟子」という表現、沁み込んだ。 これまたどうでもいい話だけど、アンリ・ルソーの、とりわけ森林の雰囲気って、エルマーのぼうけんの挿絵に凄く似てる。時代的には逆で、エルマーのぼうけんの挿絵を描いた人がアンリ・ルソーの影響を受けてるのじゃないかと思うけど。エルマーシリーズは、自分にとって物凄く影響を受けた大好きな作品なので、ここもまた嬉しいのだ。
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