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新・台湾の主張 PHP新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
| 発売年月日 | 2015/01/01 |
| JAN | 9784569823645 |
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新・台湾の主張
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商品レビュー
4.3
15件のお客様レビュー
日本からも近く、グルメやノスタルジックな街並み、緑と水に溢れた自然、そして日本人が大好きな温泉と、様々な楽しみ方のある観光地と言えば、台湾を思い浮かべる方も多いだろう。沖縄から僅かに730キロ程度の距離。羽田から直行便でも4時間足らずで到着できる事から、行きたい海外旅行の目的地も...
日本からも近く、グルメやノスタルジックな街並み、緑と水に溢れた自然、そして日本人が大好きな温泉と、様々な楽しみ方のある観光地と言えば、台湾を思い浮かべる方も多いだろう。沖縄から僅かに730キロ程度の距離。羽田から直行便でも4時間足らずで到着できる事から、行きたい海外旅行の目的地も、例年韓国に続き2位の座を確固たるものとしている。私も学生時代からよく訪れた場所だ。そんな日本人にも馴染みの深い台湾であるが、そのたどった歴史は苦難の連続だ。 歴史的には中国三国時代には呉の孫権伝にもその存在について触れられており、中国大陸の東南、琉球との間に位置し、台湾を小琉球、沖縄を大琉球と呼ぶ時代もあった。西洋が世界に進出する17世紀にはスペイン、ポルトガル、オランダがこの地を開拓しようと押し寄せてくる。特に距離的に近く当時満州民族が治めていた中国清王朝は前代民の時代に鄭成功が建てた東寧王国を滅ぼし、中国の一部として台湾を併合している。その後は、日本との日清戦争に敗れた中国は台湾を日本に割譲し、50年ほど続く日本による統治が始まる。その間、太平洋戦争を経て、日本が領土権を失うと、中国国内の国共内戦に敗れた蒋介石が同地に逃げ込み、正当な中国政府を名乗り、現代に続く。依然として、中国共産党も台湾国民党も自分達が正当な政府である立場を譲らないから、中国から見れば台湾は自国の一部、台湾から見れば自国は独立国家としての台湾そのものであると主張を続ける(一つの中国、台湾問題)。経済大国となった中国との関係性を重視し、台湾を独立国家として正常な国交を結ばない外交政策を採る国が大半である。ウクライナ戦争でロシアとウクライナの戦争の行く末が気になるのは、前述したように中国がいつ軍事力を以て台湾を再び取り戻すか、大国が力任せに相手を屈服させることが可能であるとの証明になる可能性を秘めているからだ。 本書は蒋介石から数えて7代目、前任の蒋経国(蒋介石長男)の死去に伴い、副総統の地位から総統に上り詰めた、李登輝氏が記したものである。同氏も2020年には亡くなられたが、総統引退後に残る人生を台湾の国を憂いて記された内容となっている。時の総統は馬英九氏であった。李登輝自身は日本の京都大学(旧京都帝大)に学んだ後、太平洋戦争に突入した日本で陸軍に士官し、当時日本が治めていた台湾をその目で見てきた。よって大変な親日家でもあり、日本の武士道精神を称賛している。太平洋戦争後にアメリカの属国、中国資本に寄り添い続ける日本の行く末についても本書中で憂いを述べている。その様な同氏が見た台湾、中国、そして日本の姿は的を得たものとなっているし、自身の政治哲学に深く影響していることが本書から読み取れる。既に台湾は半導体をはじめ精密電子機器ではトップを走り続けているし、国民一人当たり実質GDPでは、日本人の1.4倍にまで成長し、アジア4昇竜の一角の地位を築いた。今なお中国の脅威に晒されながらも、2350万の国民を抱え、頑なに実質的な独立国家を維持し続ける台湾の成長の記録としても本書は読める。かつての戦後大復興を遂げた日本を手本としながらも、女性の社会進出や幸福度で日本の手本になるまでに成長、躍進を遂げた台湾。複雑な地域情勢の真っ只中に長くありながら、アジアの手本とも言うべき成長を達成した彼の国台湾。 単なる観光地として台湾を見るのではなく、そこに生きる国民とその指導者の強く勇敢かつ優しさに溢れる国として、日本が長期に渡り友好関係を築く事が、非常に重要な事だと教えてくれる。今、まさに中国が台湾周辺で軍事訓練を実施するたびに、日本にまで不安が及ぶ様な状況が続く。ロシアやイスラエルの様に人道を無視してでも自国の利益・領土獲得に励む国々と、中国だけはそうあって欲しくないという想い。恒久的に共産化の波に呑まれず実質的な国家としての位置を守り続けてほしい台湾。中国と台湾への複雑な感情が渦巻きながら、その渦中にあり台湾を一流にのし上げた李登輝氏の考え方を、何か今後の日本の国政に活かせないかと考えながら読んだ。
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台湾の李登輝元総統による著述。 日本への感謝と期待と懸念。 台湾への期待と自信と懸念。 国際政治の現実。 日本人として恥ずかしくて向き合えない。
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「マルクスによれば、革命が起こるのは高度に資本主義が発展した国である。当時の中国はそうした段階にはほど遠かった。革命の担い手となるような労働者階級も育っていない。結局、中国共産党は皇帝型の専制政治の手段として、マルクス主義を謳っているにすぎないと気がついたのである。」ここを読んで...
「マルクスによれば、革命が起こるのは高度に資本主義が発展した国である。当時の中国はそうした段階にはほど遠かった。革命の担い手となるような労働者階級も育っていない。結局、中国共産党は皇帝型の専制政治の手段として、マルクス主義を謳っているにすぎないと気がついたのである。」ここを読んで、中国の社会体制に対して疑問を持っていたことが氷解した。以前、テレビで引退した中国の政治家も、中国には皇帝のような指導者しかでてこないと言っていた。納得。
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