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サンドリーヌ裁判 ハヤカワ・ミステリ1891
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サンドリーヌ裁判 ハヤカワ・ミステリ1891

トマス・H.クック(著者), 村松潔(訳者)

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サンドリーヌ裁判 ハヤカワ・ミステリ1891

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2015/01/09
JAN 9784150018917

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商品レビュー

3.7

12件のお客様レビュー

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2024/09/05

果てしなく愛に溢れた小説。 しようと思えばいくらでも娯楽的にもノワール的にもできたのに、そうしないところに作者の愛情へ強いのこだわりが感じられる。 それでいて展開には典型的なところがなく読者の推論を次々に裏返す。 この小説以上に星をつけられる作品をここ数年で見つけていない。

Posted by ブクログ

2018/12/25

読ませるなぁ!話のスケールは、こじんまりしてるんだけど、先行きが気になって最後までハラハラ。トマス・H・クック初体験。面白かった!

Posted by ブクログ

2017/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは、ものすごく身につまされた。 周囲を見下し、孤高を保つ夫・サミュエル。 過剰な自意識。自分はこんなところにいるはずではない。 頑なに自分を守り、他人を排除する。 内心は不平・不満・怒りに満ちている。 これは学生時代の私か? しかも私は、そのプライドの高さから、そんな自分すらも他人から隠していた。 自分の不平・不満・怒りは日記の中にだけ。 いや、年齢と共に頑なに自分の中に閉じこもっていく姿は、私の母のようにも思える。 感情が表面にあらわれることはなく、他者への興味・共感を失い、家族の心配に心を向けることはない。 いや、いや。やっぱりこれは夫婦の問題。 知らず知らずに変わっていくのは人間として当たり前。 しかし、人として大事なものを失っても気づかず、相手の些細な変質を騒ぎ立てる。 自分を棚に上げて、相手への不満ばかりがたまっていく。 そんな夫婦にならない自信、ある? 読みながら、思考は過去へ未来へと揺れ動く。 サンドリーヌもサミュエルも、どちらも相手を愛していた。 愛していたから期待もした。 期待に応えてもらえないからサミュエルは孤高の存在を演じた。 そしてサンドリーヌは。 サミュエルは、自分ができる人間だから周りを見下していたのではない。 ゆきすぎたコンプレックスが、彼を鼻持ちならないインテリへと押しやった。 なんて深くて繊細な人の心と、その闇。 なんて深くて広い愛情。哀切。 読んでよかった。

Posted by ブクログ

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