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高崎山のベンツ 最後の「ボスザル」 ポプラ社ノンフィクション22
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高崎山のベンツ 最後の「ボスザル」 ポプラ社ノンフィクション22

江口絵理(著者)

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高崎山のベンツ 最後の「ボスザル」 ポプラ社ノンフィクション22

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2015/01/01
JAN 9784591142615

高崎山のベンツ

¥220

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2023/02/05

 ある伝説的ボス猿の伝記とも言える本。人間とは違う生き方や価値観を持つ猿達の中で、ベンツという猿がどのように生き死んだか、その見るものを圧倒する凄まじい生涯が記されている。恐ろしくも雄大な英雄の人生というのは種族の壁を超えて多くの人が惹きつけられるだろう。  ベンツ以外にも様々な...

 ある伝説的ボス猿の伝記とも言える本。人間とは違う生き方や価値観を持つ猿達の中で、ベンツという猿がどのように生き死んだか、その見るものを圧倒する凄まじい生涯が記されている。恐ろしくも雄大な英雄の人生というのは種族の壁を超えて多くの人が惹きつけられるだろう。  ベンツ以外にも様々な猿達が現れそれぞれの波乱に満ちた生涯に触れられており、そこも魅力的だ。

Posted by ブクログ

2016/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今年の干支は申ですねえ。 サル本って結構あるけど、本日紹介する本は ちょっと面白い個性のボスサルが主人公なんだなぁ。 本書を読むキッカケは 昨年の年末にAMラジオの文化放送『大竹まことのゴールデンラジオ』で 「ニホンザルの性殖活動」みたいなテーマで面白ネタを読んでいて、 思わず下ネタに耳を傾けたスケベオヤジでしたが、その他にサルの習性が気になって興味本位で 本書を手にして読んだのがきっかけ。 さて、内容ですが、本書は143ページと大きな文字で読みやすくなっているので、 子どもでも読めるのですが、 上記のラジオネタの内容に近い、メスザルの交尾習性が書いている。 はたして子どもも大丈夫かと思ったが、これも社会勉強ということで、事実を観てみよう。 ニホンザルのメスは昔から知っているオス(ボスザルとか)ではなく、 見慣れないサルの新顔サルか何処の群れにも入らないヒトリサルに惹かれる。 その理由はニホンザルは交尾の相手をとっかえひっかえするので、 近親相姦は子ザルにも影響があるのは事実。 だから、メスは本能で新顔に近づいて健全な種で健康な子どもを増やそうとするのだそうだ。 一方、メスザルは熟女がモテる。 なぜ熟女ザルがモテるだろうと思うが、やはり子どもを中心に考えている。 若いメスより沢山子どもを産んだメスが慣れていて、確実に子育てが出来るかららしい。 そうなんだなあ。サル社会は子どもを残すことを中心で理想的。 その点、人間社会は表面の美しさに惑わされ過ぎだなぁ。 人間は反省しなくては。 まあそんな話は前座で、 さて本書の主人公「ベンツ」はどうか観てみよう。 今回の舞台は九州大分県にある高崎山公園の国立自然公園の中にある「サル寄せ場」。 (詳しくは下記にHPアドレスがありますので参考に) 自然の中で生きているニホンザルに決まった時間に餌を与えて、その場所でサルを見学できる ようにしている自然公園。 その山には昔3つのグループ(A群、B群、C群)があったが、今はB群とC群だけ、 A群は話が進むとなぜ無くなったかが分かる。 若くしてB群のボスになったベンツ。 身体も大きく、喧嘩も強い。ボスの風格がある。 C群に果敢に攻めているボスサル、ベンツに惹かれてC群の熟女サル、リズが現れた。 そこでベンツはリズの誘惑に負けて、C群にふらふら出かけるようになって、 なんと、ボスの座を奪われてしまった。 あちゃー、熟女(メス)で失敗してもうた。 しかし、ここから伝説のベンツ物語が始まる。 C群の一番下の序列から仲間に入れてもらったベンツ。 下のオスはメスからはモテるが、餌は一番最後にもらえるので、 ほとんど残っていない。 大きな体がみるみるうちに痩せていく。 しかしC群にも慣れて徐々に順位を上げていくベンツはついに再度ボスの座に着いていた。 序列の上下はどうやってわかるかとか、ニホンザルの習性は面白いので 本書を読んでのお楽しみにして、その後のベンツを追ってみよう。 A群は高崎山のサルの群れの最初に出来た群れ。 だから、規模も一番大きい。 A群が800匹。 C群が600匹。 そんな不利な条件でもC群のボス、ベンツは果敢に攻撃していった。 A群のボスはベンツの強さに恐れて逃げ、A群は消滅してしまった。 その後の話はちょっと悲しい物語が待っている。 ベンツとのお別れの場面は地元の方々にショックを与える程の ニュースになったらしい。 高崎山自然動物公園HP http://www.takasakiyama.jp/takasakiyama/ 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 野生のニホンザル千匹以上が暮らす、サルの王国・高崎山。この高崎山で、いくつもの記録をぬりかえ、伝説になった一匹のサルがいました。かれの名は「ベンツ」。二〇一三年十二月、ベンツが山に姿を消すまでの波乱の一生を追ったノンフィクション。 【目次】(「BOOK」データベースより) 1章 恋に生きたボスザル(お寺の境内にサルが来る/ボスザルの指定席 ほか)/2章 最下位からの出発(新たな試練の始まり/泣きっ面のベンツ ほか)/3章 闘いの日び(A群との全面対決/気のゆるんだライオン ほか)/4章 不死鳥のように(二つの群れでボスに/ハトムギ事件 ほか)/5章 王冠を下ろす(ボスザル健在/「王冠」を下ろす ほか)

Posted by ブクログ

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