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宗教は不必要か 南原繁の信仰と思想
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | EDITEX |
発売年月日 | 2007/05/01 |
JAN | 9784903320076 |
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宗教は不必要か
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南原繁研究会編『宗教は不必要か 南原繁の信仰と思想』読了。06年シンポの記録。南原の信仰と学問思想の関係の襞に分け入る近藤勝雄先生の講演、「南原繁をめぐる人々」のパネルの坂田祐が示唆に富む。前者は限界を踏まえた上でその価値並行論の現代的意義を、後者は教会/非教会員(共同体)を考察。 南原繁、坂田祐共に、内村鑑三門下の白雨会の莫逆の仲。南原は価値並行論を捻出することで信仰における絶対と公共性の定位を試み、坂田は内村門下でありながらバプテスト教会に留まるなかで、あらゆる共同体を水平化させることに取り組む。現場は違うが、二人のまなざしの近さ、内村受容の型に驚く。 南原繁が弁証法神学を相対的なものととらえるには、フィヒテが一役買っている。加えて文化の全面的否定をやんわりと退ける。南原の伝統文化への態度は一慨に全肯定できないものの、あらゆる相対化をふまえたうえでの「ひとつのかた」としては意義があるのかとも。ともあれ贅沢なシンポジウムだった感。 内村鑑三はすごいし、屹立とした存在感(勿論、感情の起伏も激しい人物だが)。その妥協のない態度には襟を正し憧憬せざるを得ない。しかし、どこか、まねできないような感慨を抱くのも事実。だからといって内村が批判した対象を肯定はできないものの……という引き裂かれた位置に定位してしまう私。
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