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胡椒 暴虐の世界史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2014/12/01 |
JAN | 9784560084052 |
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商品レビュー
3.5
9件のお客様レビュー
それまでは中東を通って陸路でヨーロッパに運ばれていたアジアのスパイスを、海路で直接ヨーロッパに輸入しようとした歴史を知れる本。 世界史で習ったバスコ・ダ・ガマの喜望峰到達やマゼランの世界一周が、その当時はただ探検、冒険のためだと思っていたが、実は交易をするため、富を得るために航...
それまでは中東を通って陸路でヨーロッパに運ばれていたアジアのスパイスを、海路で直接ヨーロッパに輸入しようとした歴史を知れる本。 世界史で習ったバスコ・ダ・ガマの喜望峰到達やマゼランの世界一周が、その当時はただ探検、冒険のためだと思っていたが、実は交易をするため、富を得るために航路を開拓していたのだと知れた。 スパイスはヨーロッパでは自生せず熱帯のアジアでしか獲れない。地理的条件によって地域ごとに特産品が異なり、それらを交換することによって交易が行われてきたというのを歴史の実例として知れたのがよかった。現代ではお金が中心にあるように思えるが、根底は実物の資源、商品を交換することこそが商売、経済なのだと思えた。
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オランダ東インド会社、イギリス東インド会社を中心とした、西欧からの胡椒の取引と帝国主義、植民地など。『ダンピアのおいしい冒険』と時期や登場人物が一致する部分も多い。世界史は苦手な上に、年代、地名、人物など登場人物が多い。歴史書的な語り口で、物語的な盛り上がりは少なかった。
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胡椒という食物から見た世界史。胡椒とは何か、胡椒をめぐる争いを中心に世界史を俯瞰する。世界史の中で胡椒が果たした役割は非常に大きい。大航海時代と言われ、ヨーロッパ人がアジアを目指したのも胡椒が目的だった。これは歴史の授業で学んだことであるが、実際はどうだったのか。様々な資料をもと...
胡椒という食物から見た世界史。胡椒とは何か、胡椒をめぐる争いを中心に世界史を俯瞰する。世界史の中で胡椒が果たした役割は非常に大きい。大航海時代と言われ、ヨーロッパ人がアジアを目指したのも胡椒が目的だった。これは歴史の授業で学んだことであるが、実際はどうだったのか。様々な資料をもとにアジア、特にインドネシアを中心に、当時の様子が紹介されており、知らなかったことも多くて大変勉強になった。 アジアを巡るヨーロッパ各国の争いも想像以上で、残虐なことが頻繁に起きていたらしい。 その中で、著者の思い入れがある人物がトマス・ラッフルズ。 彼については、約20ページ弱を割いて詳細に紹介している。 因みに昔、シンガポールに旅行した際、観光でラッフルズホテルに行ったことがあり、また彼の像を見たこともあるが、どのような人物なのかよく知らなかった。昔の知り合いに出会ったような感じで、その業績を改めて知って驚いた。東南アジアの国々、この本の取り上げられているジャカルタ、シンガポール、ジョホールバルに行ったことがあり、その町が胡椒貿易で栄えたことを知った。 旅行で観光しても、町の歴史まで考えることがなかったが、この本を読むとかつて訪れた都市が身近に感じる。 大変面白かったけれど、素人でもわかるような数字の間違いが所々にあり、変だなと思うことがあった。良い本だけに、それが少し残念だった。
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