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正法眼蔵入門 角川ソフィア文庫
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正法眼蔵入門 角川ソフィア文庫

頼住光子(著者)

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正法眼蔵入門 角川ソフィア文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2014/12/01
JAN 9784044089115

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正法眼蔵入門

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2024/09/19

 はじめに 自己を知る 真理の探求と伝達 『正法眼蔵』とは 序章 道元思想の基底『正法眼蔵』巻頭、「現成公案」巻をよむ 一 修証の循環構造における自己と世界 俗人に与えた導きの書 自己をならう 自己をわするる 万法に証せらるる 自己と他己の身心脱落 二 修証のプロセスと分節構造...

 はじめに 自己を知る 真理の探求と伝達 『正法眼蔵』とは 序章 道元思想の基底『正法眼蔵』巻頭、「現成公案」巻をよむ 一 修証の循環構造における自己と世界 俗人に与えた導きの書 自己をならう 自己をわするる 万法に証せらるる 自己と他己の身心脱落 二 修証のプロセスと分節構造 発心修行の時節と開悟成道の時節 迷悟の分節とその無化 分節、無分節、そして無分節を踏まえた新たな分節 三 迷と「さとり」の関係 迷悟一如 無分節の分節としての生死 第一章 真理と言葉 道元における二種の言語 真理をどう表現するか 「青山常運歩」という言葉 先入観の相対化 第二章 言葉と空 主観の構図──「一水四見」 「空」について 第三章 自己と世界 「青山常運歩」とはどのような事態か 自己と全体世界との関係 第四章 「さとり」と修行 「同時成道」について 「修証一等」とは何か 「空華」という存在 脱落と現成 俗世と「空」 第五章 時・自己・存在 「有時」について 自己と時 時の連続性と非連続性 時と修証 補論 道元の「仏性」思想 一 道元の「仏性」に関する基本理解──「是什麼物恁麼来」「悉有の一悉」「是何姓」 (1)『涅槃経』の「一切衆生悉有仏性」 (2)「是」と「何」──四祖道信と五祖弘忍との問答 二 仏性の顕現に関する表現──「仏性空」「仏性海」「無常仏性」 (1)「仏性空」の顕現と「無」 (2)「仏性海」という真理 (3)「無常仏性」と無窮の自己超越 三 龍樹「身現円月相」──「除我慢」「以表諸仏体」 四 「仏性」と時間──「時節」の「若至」「既至」「到来」 【コラム1】西洋哲学と道元禅──「エアアイグニス」と「性起」の間 【コラム2】道元の死生観 【コラム3】道元を変えた老典座との出会い  巻末資料1 道元小伝  巻末資料2 読書案内  あとがき

Posted by ブクログ

2020/10/20

道元の代表作の入門書。哲学的に書かれていて硬派。道元の「さとり」を中心に述べられている。この仏性は修行者の日常生活に現れている。かつ、固定的ではない。彼は常識的な認識を覆す。本書は参考文献が充実している。その略説が嬉しい。

Posted by ブクログ

2020/04/17

道元の「思想」に焦点をあてて、わかりやすく解説した本です。 著者はまず、「一切衆生悉有仏性」に代表される、道元の言語戦略について考察をおこなっています。とりあげられるのは「青山常運歩」ということばで、これによって道元が日常的なことばとものの結びつきに対する疑いへと読者を突き放し...

道元の「思想」に焦点をあてて、わかりやすく解説した本です。 著者はまず、「一切衆生悉有仏性」に代表される、道元の言語戦略について考察をおこなっています。とりあげられるのは「青山常運歩」ということばで、これによって道元が日常的なことばとものの結びつきに対する疑いへと読者を突き放し、世界のありようそのものに対して目を向けるようにせまっていることが明らかにされます。 ついで、「修証一等」や「身心脱落」などにかんする考察がおこなわれており、世界のありようを道元がどのようにとらえていたのかが解明されています。自己や世界の諸存在は固定的な要素ではなく関係のなかで成り立っており、「空」を体得することでこうした世界の真相に眼を見開かれることになると論じられています。同時に、こうした「解脱」は「解脱」のままに終わることなく、世界のあるがままの「現成」へとつながっていくと著者はいい、「身心脱落」の体験はやがて「脱落身心」というしかたで世界と歩み出ていくことにつながっていきます。 さらに、こうした道元の思想が時間論として展開されている『正法眼蔵』の「有時」巻の解説がおこなわれます。そのままでは流れ去り断片化してしまうものを「排列」し、相互に関係づけることで、存在は「時」化されると道元は考えます。そのような「時」は、流れて消えてしまう「去来」の相の「時」ではなく、「而今」、すなわち現在のこの一瞬として考えられなければならないと著者はいいます。非連続的な「而今」において、意味をもった諸存在から成る「尽界」が現成するのであり、こうした「非連続の連続」が、道元の「有時」の考えだと著者は論じています。 文庫化に際して付加された「補論」では、『正法眼蔵』における「仏性」の概念について、文献学的な検討もまじえつつ、その意味を解明する試みがなされています。

Posted by ブクログ

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