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人生の〆方 医者が看取った12の物語 新潮文庫
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人生の〆方 医者が看取った12の物語 新潮文庫

大津秀一(著者)

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人生の〆方 医者が看取った12の物語 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/01/01
JAN 9784101277622

人生の〆方

¥220

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2023/02/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

ホスピスの緩和ケアドクターが看取った12人の それぞれに特別なエピソード 全て、ちょっと普通以上の人たちなのだけれど 不思議に私が強く感じたのは、 病院で迎える最後という同じ光景 病院で死を迎えるのは避けたいという声があるけれど それは家族などに恵まれた人の声ではないのかな 少なくとも、病院にいれば孤独死はない。 一人かもしれないけれど、 病院の医師や看護師などとは接触がある。 一人でいることが苦手でない人ならば 時間に糸目なく好きなことができる環境になる 読書でも、手芸でも、夢想でも・・ 作者の意図とは違っているかもしれないけれど 病院で一人で死ぬことが怖くなくなった これって、すごく気持ちが楽になることだ

Posted by ブクログ

2021/04/05

朝 起きて、身体痛くない時には、今日は「幸せ」と、思いながら、身体を起す。 人生100年には、まだまだ、あるけど、年齢を重ねるごとに、薬の副作用も加えて、身体に痛みを感じる事が、多くなって来た昨今。 図書館へ行って、この本を見つけた。 「人生の〆方」 誰でも たった一度だけの〆...

朝 起きて、身体痛くない時には、今日は「幸せ」と、思いながら、身体を起す。 人生100年には、まだまだ、あるけど、年齢を重ねるごとに、薬の副作用も加えて、身体に痛みを感じる事が、多くなって来た昨今。 図書館へ行って、この本を見つけた。 「人生の〆方」 誰でも たった一度だけの〆切が、あることに、・・・ 11人の方たちの〆方が、著者 大津秀一氏が、この本で記載されていた。 はじめに と、最初に書かれていた中学時代の彼女の死。 私も高校時代の友達が、韓国籍であったのは、後で、知ったのだが、韓国の大学の入学通知も授与した後なのに、焼身自殺した!と、聞いた時の衝撃は、なんとも言えなかった。 いつも、ひょうきんな言葉を言ったり、笑顔ばかりしていた彼女だったのに、何が、どうしたの!と、・・・ 沢山の友人に囲まれていたのに、誰にも言えなかった事が、あったのだと、・・・・ 今、凡庸に過ごしている私は、この彼女の苦悩が、未だに解らずにいる。 エピソード1から、著者の初めて病院への赴任の出来事から描かれている。 採血技術についても、よくわかる。 私も、看護師泣かせの血管の持ち主であるため、採血時には、大変である。 入院で、手術と、なった時には、前夜から絶食の為に余計に血管が、浮かび上がらない。 これは、著者だけでなく、みんな人それぞれの身体だから、ここだ!と、思う場所から採血が、採れない事だと思う。 私も、毎月の採血で、看護師さんに、1度で、採血して貰ったら、感謝して言葉にしている。(笑) エピソード2になると、寡黙な男性が、苦しい、つらい、等と言う事も無く、「今日も変わりません」と、言って過ごし、最後に、医師に感謝の言葉を残して、あの世へと行ってしまった。 我身を実験台にして、未来への医学の進歩へと、託している姿に凄い人だと、思ってしまった。 エピソード3は、著者の回診で、「自分の住むところに今度一度 来てみて下さい」と、・・・・ ステロイドの使用方法も、個人差が、あるだろうけど、医師の薬の選択にもよるだろう。 普通だったら、今度来て下さい!と、社交辞令でも言っていても、訪れる機会があるのに、この病院ヘ入院したら、戻れない事も自覚している所が、辛い。 エピソード4 辛い人生を過ごしていても、最後まで、「幸せ」と、口癖になる迄、言い続けて過ごした老婦人。 私も、これから、「幸せ」と口癖になる迄、言い続けてみよう!!! エピソード5 間接性肺炎の病気に冒された かって要職の男性。 一生を仕事に費やし、炎を燃やし続けた男性。 だけど、部下の人達や職場の友たちに慕われていた事が、凄い人だったのだと、わかる終わり方だった。 エピソード6 昔は、美人で聡明な人だっただろうと推測される80歳台の老婦人。 医師は、礼儀正しく謙虚で、・・・と、 そして、人間の人生は、大木の如し・・・と 禅の庭の引き算の美学の境地。 まだまだ、断捨離も出来ない私には、この境地になれないでいる。 エピソード7 自殺を図った男性。 本当は、一度死んだはずだったのに、永らえたロスタイム(?)に家族は、心の準備も出来、そして、その男性は、残りの人生の過ごし方を穏やかに新しい病棟で、生まれ変わったように過ごし死へ向かって行った。 エピソード8 90歳の元住職の妻だった老婦人。 再婚という事で、住職の妻になるには、子どもと別れて過ごした波乱万丈の人生。 そんな苦労の一片をも、見せないで、逝ってしまった。 エピソード9 着物についても アメリカで、ショーもし、勉学にも優秀だった男性。 自分が、一番!と思って人生を過ごして来たけど、自分が1番ではない事に気付く。 人生の先取りを見つめる男性の哲学的指摘に、とても優秀な方だったのだと、・・・ 最後の著者である先生への言葉も 心を打つ。 エピソード10 大腸がん末期の60代の女性。 抗がん剤をしなくなって、7カ月も経つのに、未だ症状は、お腹が、膨れてきている事位であった。 著者の長期生存への挑戦でもあるかのように・・・ エピソード11 40代の腎臓がんの男性。 母親は、80歳。 素敵な息子であり、その母である。 どちらも、気遣いをして、笑顔で、墓場まで自分だけの秘密として、もっていくつもりであることも。 みんなを微笑ましくさせる様子も、末期である事を忘れさせるような話である。 みんな、一人づつ 人生のドラマがある。 この本は、薄い単行本なのに、書くことが、多くなった。 12人の物語りであるが、エピソードは、11人まで。 エピソード12は、自分の物語り。と! さてさて、この桜も、あと何回見る事が出来るのか?と、思いながら、1日を大切にしたいと思った本であった。

Posted by ブクログ

2015/02/19

終末医療に携わる医師が経験した11のエピソード。人生何が幸せか、人生を全うした人の話は説得力がある。著者自身も生きがいを持っているのがよく感じられ、自分のことを振り返る機会となった。2015.2.19

Posted by ブクログ

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