![怒りの葡萄 新訳版(下) ハヤカワepi文庫81](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001726/0017269984LL.jpg)
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怒りの葡萄 新訳版(下) ハヤカワepi文庫81
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2014/12/01 |
JAN | 9784151200816 |
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怒りの葡萄 新訳版(下)
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商品レビュー
4.2
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
百年前とあまり変わる所のない労働環境が存在している、ということはどういうことなのだろうか。明らかに豊かに、便利に世の中はなっているのに、搾取されている人の現状は変わらない。派遣労働者で賃金が高くなってくると、今度は技能実習生や無知な人々を使って、搾取が続けられている。勿論、ちゃんとした賃金を払っている会社がほとんど(と思いたい)だと思うが、奴隷のような扱いをしている非人道的な会社があるのも事実だ。最初は同情的だった移住先の人々も、自分達の仕事や生活が脅かされると知ると、手のひらを返すように攻撃的な態度を取っていく。人間はこんなにも酷いことを簡単に出来るのかと思う反面、その感情を理解出来なくもない、と思ってしまう。どちらにも言い分があり、どちらも正しい気がしてしまう。はっきりとした悪者が見えない分、悲しみを覚える。ケイシーが死ぬ場面でさえ、劇的なシーンではない。あまりにもあっさりとケイシーや祖父母は死に、それでも生きている家族達は生活をしていかなければならない。生きる為に仕事をして稼がねばならないが、そもそも仕事はない。あったとしても、生活出来ないレベルの低賃金しか払われない。まさに負のループ。ローザシャーンの赤子は死産で、最後まで希望が見えないと思っていたが、子供だった彼女が子を産むことで一時とはいえ母になり、飢えに苦しむ男を前に躊躇いもなく自らの母乳を差し出す。最後の微笑みと、洪水にも負けずに他愛無い喧嘩をする末の子供達。少しだけ、そこに希望を見出せた。
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アメリカの作家ジョン・スタインベックの代表作。 1930年代のアメリカ。農業が資本主義による合理化が進んだことと、行き過ぎた農作による旱魃のために、昔ながらの耕作地から追い出される貧農家族たち。 土地はなく、収穫の仕事もない。あったとしても人ひとり生きていくのにも苦労するような低...
アメリカの作家ジョン・スタインベックの代表作。 1930年代のアメリカ。農業が資本主義による合理化が進んだことと、行き過ぎた農作による旱魃のために、昔ながらの耕作地から追い出される貧農家族たち。 土地はなく、収穫の仕事もない。あったとしても人ひとり生きていくのにも苦労するような低賃金。彼らは希望を求めてオクラホマ州からはるばるカリフォルニアを目指す。しかしカリフォルニアも既に何十万人とも言われる貧民たちが流れ込んでおり、状況は変わらなかった。 貧しいもの同士、協力して助け合うコミュニティもできつつあるが、貧民の結束を恐れる資本家と政府によって「アカ」呼ばわりされ、潰されていく。コミュニティもまた、資本家や政府の妨害にあって瓦解し始める。 それでも、誇りを持って生きようとするジョード一家の物語。 ずいぶん昔に読んだ記憶があるのだが、その時には時代背景等に理解が無さすぎて、読み進めるのがやっとだった。 新訳が出ているので新訳で再読したが、前回の記憶がまるっきり飛んでしまっているので、ほぼ初見と言って良い感じだった。
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「祖先が開拓した故郷の土地を捨て苦難と困窮の旅のすえ、約束の地カリフォルニアへとたどり着いたジョード一家。そこで迎えたのは、美しく豊かな果樹園や綿畑と、敵意にさらされながら低賃金のわずかな仕事を奪いあう過酷な日々だった…。歴史の荒波のなかで資本主義に翻弄される人びとの苦境を浮き彫...
「祖先が開拓した故郷の土地を捨て苦難と困窮の旅のすえ、約束の地カリフォルニアへとたどり着いたジョード一家。そこで迎えたのは、美しく豊かな果樹園や綿畑と、敵意にさらされながら低賃金のわずかな仕事を奪いあう過酷な日々だった…。歴史の荒波のなかで資本主義に翻弄される人びとの苦境を浮き彫りにし、時代を越えてなお世界じゅうで衰えぬ評価を受けつづける不朽の名作。ピュリッツァー賞受賞。映画化原作。」
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