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幻の神器 藤原定家 謎合秘帖 角川文庫18915
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幻の神器 藤原定家 謎合秘帖 角川文庫18915

篠綾子(著者)

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幻の神器 藤原定家 謎合秘帖 角川文庫18915

定価 ¥858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2014/12/01
JAN 9784041024881

幻の神器

¥220

商品レビュー

3.3

11件のお客様レビュー

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2022/04/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

田中阿里子の『藤原定家愁艶』よりだいぶライトで、人物関係の整理がスッキリできた。内容は全然史実とは無関係で、実在人物を使った歴史ミステリ仕立てってところ。あ、「平安鎌倉ミステリ」だって。師長のイケメン息子僧とか、読者サービス的な。でも、いくら御簾越しとは言え、山賤やら稚児やらがホイホイと式子内親王と直接対面して会話とか、近過ぎて畏れ多いやろ。 続編は『藤原定家●謎合秘帖 華やかなる弔歌 (角川文庫)』。

Posted by ブクログ

2021/08/22

鎌倉時代初期、藤原定家を主人公にした小説。定家の父の俊成から「古今伝授」を受け継ぐためには、三種の御題を解かなければならない。その俊成が誘拐されてしまい、解放されには早急に三種の御題を解かねばならなくなる。美形だが毒舌びんびんの僧侶長覚と紀家の少年潮丸の助けを得て、謎解きと父俊成...

鎌倉時代初期、藤原定家を主人公にした小説。定家の父の俊成から「古今伝授」を受け継ぐためには、三種の御題を解かなければならない。その俊成が誘拐されてしまい、解放されには早急に三種の御題を解かねばならなくなる。美形だが毒舌びんびんの僧侶長覚と紀家の少年潮丸の助けを得て、謎解きと父俊成の解放に奔走する。 折句、隠し題、本歌取りなど和歌の技法が散りばめられた謎に感心する。篠綾子さん、和歌の蘊蓄が好きだねえ。もともと高校の古典の先生だったというから、好きな和歌に邁進と言う感じだね。定家は意外と優柔不断な常識人に描かれている。

Posted by ブクログ

2021/08/04

後鳥羽天皇の御世、まだ、左近衛少将 因幡権介の、藤原定家は、帝の外祖父で、天下を牛耳ろうとしている、源通親と、定家が支えている、関白九条兼実の息子、良経の二人から、「定家の御子左家に伝わる『古今伝授』を授けてくれれば、官位、財宝、何でも差し上げよう」と、言われる。 『古今伝授』...

後鳥羽天皇の御世、まだ、左近衛少将 因幡権介の、藤原定家は、帝の外祖父で、天下を牛耳ろうとしている、源通親と、定家が支えている、関白九条兼実の息子、良経の二人から、「定家の御子左家に伝わる『古今伝授』を授けてくれれば、官位、財宝、何でも差し上げよう」と、言われる。 『古今伝授』とは、「古今和歌集」を編んだ紀貫之が弟子に伝授した、歌の指南書と言われているが、単なる、歌の書ではなく、天下を二分する政争の具となり得る物らしい。 定家は、権力の頂に近い二人の男が、「古今伝授」を狙っているとなると、「古今伝授」を知る者のみが危うくなる。と見て、父親の俊成卿を尋ねる。 「そなたに、古今伝授を行おうと思う」 俊成は、そう言って、 ●さらばこれ高きみ空のをちに問ふ 供物の花や雪にまがふる ●大事は、四柱の一を 日の隠す所にあり ●三木は三鳥より重し この、『三種のお題』を解き明かしたなら、それを授ける。と言う。 千百首からなる『古今和歌集』の中から、それの謎を解くのは、至難の技。 謎解きに、頭を悩ましていた、ある日、父 俊成が、何者かに、誘拐されてしまう。 「早く御題を解け。さもなくば、俊成の命はない」との書き置きが。 父親を助ける為に、一刻も早く謎を解きたい、定家。 園城寺の美僧で毒舌家の、長覚 権別当の息子、潮丸 そして、 密かに思いを寄せる、式子内親王 の力を借りて、 父親を助けるべく、皇統の秘宝「幻の神器」を求めて、悪党に挑む。 折句、隠し題、本歌取りなど、和歌ならではの修辞法が出てきたり、 事件を解決した後、去って行く長覚法師に、李白の「友人を送る」を朗詠させたり、 流石、高校の教壇に立つ国文学の専門家。 解説の郷原宏氏は、 「この作品は、ひょっとすると篠さんの代表作になるのではないかという予感がします」と、解説に書いているように、 とてもスケールの大きな内容だった。

Posted by ブクログ

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