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ビッグデータの罠 新潮選書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/11/27 |
JAN | 9784106037597 |
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ビッグデータの罠
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
・匿名化はただすればよいというものではなく、どの水準の匿名化を何の目的でどのような手段で行っているかを明らかにし、かつそれを利用者に分かりやすい言葉で示さなければならない
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AIが人間を支配する『1984』的な世界観ではなくとも、データにより人間の行動を分析し、知らず知らずの内にその行動に影響を与える事は、既に行われている。著者が言うようにそれはとてもスマートで、例えばAmazonがオススメ本を表示して購買欲をそそる程度だから、あまり不快に思わない。...
AIが人間を支配する『1984』的な世界観ではなくとも、データにより人間の行動を分析し、知らず知らずの内にその行動に影響を与える事は、既に行われている。著者が言うようにそれはとてもスマートで、例えばAmazonがオススメ本を表示して購買欲をそそる程度だから、あまり不快に思わない。しかし、確かに我々は感情を揺さぶられているのだ。これが今後どう拡大していくのか。 本著が指摘するもので、とりわけ危ういなと思うもの。一つは個人情報の利用規約だ。ほとんどの人が面倒くさがって、細かな規約を読まずに同意する。利用規約に悪意ある一文があるかも知れないにも関わらず。それと、ネット上のデータを検索しての私刑。SNSなどで無防備に流している写真や書き込みから居場所、素行、よく行くお店などが特定される。 しかし、これらは人間による所作であり、怖いのはデータを利用する人間の悪意だ。オススメを表示するならセーフ。それが脅しや騙しに繋がるならアウト。境界知能者をターゲットに、一斉に危険思想を発信する。人間なら内乱罪、外患誘致罪が成立するが、データがオススメに巧みに表示してバリケード役や集会イベントに誘導する事も可能だ。オススメの記事で炎上している火事場にリンクさせる事も可能。大衆操作と私刑の合わせ技で一本、ターゲットは自殺に追い込まれる。「ワタシ以外」の人々が属性や能力をデータベース化されるリスク。最も重要かつ危険なリスト化は、詐欺に遭いやすい人のリスト同様、ネット上の承認欲求、繋がりに依存している人リストだ。他人事ではない、こういう人がSNSに溢れているではないか。ネットで否定されて秋葉原で起きた無差別殺人もあったのだから。
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以前に読んだ『数式を使わないデータマイニング入門』が面白かったので、それなりにビッグデータについては知ってはいるものの手にとってみた。 やや古い本なのだが、ビッグデータの取り扱いについての基本的な箇所が押さえられているようで、個人のデータを提供することのリスクとメリットがイコー...
以前に読んだ『数式を使わないデータマイニング入門』が面白かったので、それなりにビッグデータについては知ってはいるものの手にとってみた。 やや古い本なのだが、ビッグデータの取り扱いについての基本的な箇所が押さえられているようで、個人のデータを提供することのリスクとメリットがイコールであることがよくわかった。 本物のパノプティコンの写真も載っているので、そういう方向で進めて欲しかった。
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