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社会思想の歴史 マキアヴェリからロールズまで
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 名古屋大学出版会 |
発売年月日 | 2014/04/16 |
JAN | 9784815807702 |
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4.3
3件のお客様レビュー
ちょっと社会思想の歴史を通読したいと思って購入したけど、初学者に寄り添うようなおもねった内容じゃなく、誠実で不親切な内容だった。 ヨーロッパの歴史を知らないと難しい。この誠実さの原因は、社会思想とは純粋な論理的思考による論理的帰結なんかでなく、「時代」が強く影響しているという著者...
ちょっと社会思想の歴史を通読したいと思って購入したけど、初学者に寄り添うようなおもねった内容じゃなく、誠実で不親切な内容だった。 ヨーロッパの歴史を知らないと難しい。この誠実さの原因は、社会思想とは純粋な論理的思考による論理的帰結なんかでなく、「時代」が強く影響しているという著者の考えからである。誰かが考えた「思想」はその誰かが生きた「時代」に影響されており、普遍性があるものではないというスタンスである。なので、時代によって社会思想の偏りは様々で、それは「自由」と「公共」のせめぎ合いであると言っている。 「公共」の優越により「自由」が制限されると揺り戻して「自由」が優越し、社会秩序が荒れだすと「公共」が優越する社会となる。そんな運動が社会思想なのである。 ここで、「自由=市場経済」「公共=合理的国家」と関係されても不都合ないように思う。 ジョン・ロールズの「正義論」により提示されたリベラリズムはポリティカルコレクトネスや個人の尊重など、現代を席巻する社会思想と言える。けれども、リベラルを貫徹したのちの社会は、私的所有の否定につながる、ある種公共が優越した社会でもある。 親から受け継いだ資本や社会関係資本は現在では子に所有権が認められているけれど、そんな自らの努力に依らない資本の所有権をジョン・ロールズは認めていない。完全実力主義の社会は理想像だけれど、何百年かかるのかという感じである。
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マキャベリ以降の社会思想オムニバス。全体的には平易な文章で書かれており読みやすいと言えるが、なにせルネサンスから始まり、現代リベラリズムにまで踏み込んでいるため、全14章とそれなりにボリュームもあり、難解な部分も多い。(元の思想が難解なため、特にカント・ヘーゲル・ヴェーバーの章は...
マキャベリ以降の社会思想オムニバス。全体的には平易な文章で書かれており読みやすいと言えるが、なにせルネサンスから始まり、現代リベラリズムにまで踏み込んでいるため、全14章とそれなりにボリュームもあり、難解な部分も多い。(元の思想が難解なため、特にカント・ヘーゲル・ヴェーバーの章はムズイ・・・)ただマンデヴィルからスミスへの流れ、ケインズとハイエクの対比、功利主義批判からロールズといった思想体系の大枠は理解しやすかった。初学者が思想史の流れを一通り掴むのには最適かもしれない。付録には筆者のセレクトした思想家ごとの文献リストがあり、読者がより専門的な学びに到達できるような工夫もなされている。以下本文から抜粋。 「資本主義のオルタナティブがなくなった現在、資本主義を少しでも良いものにしていくための理由と動機付けをどこに見出せば良いのか、それが現代を生きる人々の共通問題であろう。そして、そこにこそ社会思想の歴史を学ぶ重大な理由が生まれてくるのである。」
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141206 中央図書館 マキャベリからロールズ、ハーバーマスに至る社会思想変遷の通史。ルネッサンス、宗教改革から啓蒙主義時代、アダムスミス、フランス革命、マルクス、ヴェーバー、ケインズ・・と、流れがわかるように、平易かつ飽きない程度の長さに納めてあり、とても読みやすい。こういう...
141206 中央図書館 マキャベリからロールズ、ハーバーマスに至る社会思想変遷の通史。ルネッサンス、宗教改革から啓蒙主義時代、アダムスミス、フランス革命、マルクス、ヴェーバー、ケインズ・・と、流れがわかるように、平易かつ飽きない程度の長さに納めてあり、とても読みやすい。こういう本を手元においてあれば、リベラル・アーツはOKという感じ。
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