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人妻の別荘 二見文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 二見書房 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784576141619 |
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人妻の別荘
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
作者の得意とする2つの官能要素が折り重なる
これまでも作者の得意とする「覗きからの寝取られ」を取り入れた作品は過去にもあったが、この要素に特化して丸々1冊を上梓したのが本作と言えよう。主人公(27歳)の所業は空き巣紛いではあるが、盗んだのは物品ではなく愛を求めた人妻の心である。 何人かの女性は出てくるが、ヒロインと呼...
これまでも作者の得意とする「覗きからの寝取られ」を取り入れた作品は過去にもあったが、この要素に特化して丸々1冊を上梓したのが本作と言えよう。主人公(27歳)の所業は空き巣紛いではあるが、盗んだのは物品ではなく愛を求めた人妻の心である。 何人かの女性は出てくるが、ヒロインと呼べるのは34歳の人妻【美枝子】ただ1人と言っても良かろう。行くあてのない主人公が忍び込んだ、今は使われていない別荘へ(その持ち主である)美枝子がやって来て鉢合わせするのが話の発端だが、その直前には屋根裏に潜んでいた主人公が自慰に耽る美枝子を覗き見たり、それ以前にも夫の趣味の悪さを示しながら後の伏線にもなるような事柄があったりと、これから話を進めていくための下準備に抜かりはない。序盤から程良いいやらしさも盛り込んで美枝子との当初は半ば強引な、次第に新婚さんのような甘い関係が描かれていく。しかし、その蜜月は束の間であり、夫の登場が後半を毛色の異なるものへと変えていく。 美枝子の夫が登場してからの主人公はまるで敗残兵のごときであり、後には別荘を転々とするのだが、その悉くで屋根裏に上ることになる奇妙な事態にも陥る。しかし、後半の白眉は夫から美枝子へ施される調教じみた色責めであり、それに対して指を咥えて見ているしかない主人公の「ぐぬぬ……」な寝取られ感である。それは(冒頭でちょっとだけ知ることにはなったが)美枝子の知られざる姿であり、肉欲に屈した牝の本性でもある。 しかし、この夫婦には決定的な何かが欠けており、その満たされない美枝子の思いを汲み取ることができた主人公は最後の最後に割と強引な力技で幕を引く。軽率とも感じるが、それまでの鬱憤を晴らすにはこれくらいの行動もありだろうか。その良し悪しはともかく、何だか古き善き映画のラストシーンにも似た結末には不測と不安だらけにもかかわらずの何とも言えない高揚感があって、個人的には好ましかった。
DSK