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熱風の日本史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784532169442 |
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商品レビュー
2.8
4件のお客様レビュー
日本の近現代の暗部を描く、という謳い文句の本。 なのですが、読んだ感じで言うと、ちょっと感情的かなあ、と思いました。露悪方向で。 乾いた歴史の事実を見せるよりも、初めから、それがいかにセンセーショナルに「悪事」であるか、ということを訴えることに酔っているような。 無論、ひと...
日本の近現代の暗部を描く、という謳い文句の本。 なのですが、読んだ感じで言うと、ちょっと感情的かなあ、と思いました。露悪方向で。 乾いた歴史の事実を見せるよりも、初めから、それがいかにセンセーショナルに「悪事」であるか、ということを訴えることに酔っているような。 無論、ひとつひとつは当然褒められたことではなく(関東大震災の朝鮮人ほかの虐殺など)、それは暗部ではあるのだけど、それをすごく掘り下げた「へー」度があるかというと、正直そうでもない。 申し訳ないけれど、パッケージで持ち上げている程度の浅さを若干感じました。 要は新聞コラムの積み上げなので、読み易いのは良いことなのだけど。 この本で持って「歴史」とは、と言われても、ちょっと軽いかな、という感想。
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記者の新聞連載をまとめた本ってそんなに面白くないし、実際、最初のほうはイマイチだったが、時代が下るにつれ、よりリアルに、具体的になっていったせいか、次第に止まらなくなって、一気に読んでしまった。終章の新聞が戦争に駆り立てた章が最も手厳しいが、全体にメディアのしでかしたことについて...
記者の新聞連載をまとめた本ってそんなに面白くないし、実際、最初のほうはイマイチだったが、時代が下るにつれ、よりリアルに、具体的になっていったせいか、次第に止まらなくなって、一気に読んでしまった。終章の新聞が戦争に駆り立てた章が最も手厳しいが、全体にメディアのしでかしたことについて身がすくむ思いがする。代々木公園のワシントンハイツ、三池争議を率いた学者向坂逸郎、マッカーサーへの50万通のファンレター、地方改良運動、抹殺された北朝などのエピソードが強く印象に残る。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もっと刺激的なことが次々と出てくるのかと思ったのですが、それほどでもなく少し期待外れでした。そんななかでも気になったことがこれです。「明治天皇は北朝天皇の子孫である。南朝と正成を顕彰するほど、天皇と政権の正当性が揺らぐ。大逆事件は、この「爆弾」に火をつける危険性があった。」それはなぜか。それは秋水が公判で「今の天皇は南朝の天子を殺して三種の神器を奪いとった北朝の天子の子孫ではないか。それを殺すのが何故それほどの大罪か」と言い放ったからだ。
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