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世界教育戦争 優秀な子供をいかに生み出すか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2014/11/07 |
JAN | 9784120046612 |
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世界教育戦争
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商品レビュー
3.7
5件のお客様レビュー
留学生も多く受け入れている教育大国?と思われている米国の現状が垣間見える。 米国出身の高校生が韓国、フィンランド。ポーランドに留学しての実体験からの分析、見解が秀逸。教育は投資金額ではなく、学生、教師、親達の共通認識が大事だということ。
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PISA(15歳生徒を対象とした国際学習到達度調査)で想定外の低評価だったアメリカでなぜだー?というのがホットな話題らしい。著者はその疑問に答えるべく好成績を上げた国で且つそれぞれ特徴的教育を持つという3カ国、フィンランド、韓国、ポーランドに留学した米国人生徒とその周辺を取材した...
PISA(15歳生徒を対象とした国際学習到達度調査)で想定外の低評価だったアメリカでなぜだー?というのがホットな話題らしい。著者はその疑問に答えるべく好成績を上げた国で且つそれぞれ特徴的教育を持つという3カ国、フィンランド、韓国、ポーランドに留学した米国人生徒とその周辺を取材した。地域や自治体の経済力、教育予算は関係なく、教育に対する厳格さ、信頼、それらに対する意思統一などが影響しているという。また親のなせる態度としては上記の一部の役割を担うのはもちろん読み聞かせによる言語、思考訓練の繰り返しが先々の差につながる、等々。定量的な分析が多いのだがあくまでテストの結果だけなので、そこに留まらず社会での活躍まで視野に入れた分析が望まれる。何せアメリカ企業・産業のイノベーション強いから。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
極度に生徒を追い詰めるような環境では、競争に勝つことこそが唯一絶対の目標になってしまうということだ。こうなると家族も子供も学びの目的を見失い、順位と点数に異常なほど固執するようになる。(p.97) 15歳のときに思い描いていた目標次第で、その後の将来がある程度は予測できてしまうらしい。高い目標を掲げ、高校を卒業して大学に進もうと考えている生徒は、そのまま高校を卒業できる可能性が極めて高いようだ。しかも、そういう高い目標が維持されてさえいれば、親の社会的・経済的地位も、統計的には高校卒業時に影響しないというのである。(p.236) 韓国の誰に聞いても、自国の教育制度を賛美する人は一人もいなかった。その仕組みのおかげで利を得ているはずの人でさえ、制度そのものは疑問視しているのである。ここから得られる教訓があるとすれば、エリート層だけでなくすべての人に有益な機会が確保されるだけの公平さがない限り、制度は妙な方向に歪められてしまうのだということだ。親たちが不安を募らせれば、教育は軍拡競争の様相を呈する。結果として得られる恩恵は絶大だが、そのための基準が極めて厳格なこの国では、その恩恵に預かれるのはほんの一握りにすぎない。(p.259)
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