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「定常経済」は可能だ! 岩波ブックレット914
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784002709147 |
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「定常経済」は可能だ!
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
世界は、すでに「いっぱいの世界」になってしまった。閉じたシステムの地球で成長の余地は少ない。 モノを作り出すにはエントロピーの低いエネルギーが必要。 すでに、成長が不経済になっている。成長の便益が環境負荷その他の犠牲よりも少ない。 古典派経済学では、将来は定常経済になると考えていた。ジョンスチュアートミルなど。客観的価値論=価値は土地と労働で決まる。 限界革命が起きて、新古典派経済学が台頭した。=主観的価値論。 定常経済とは一定の人口と一定の人工物のストックを持つ経済。エントロピーの法則に反しない。ストックの維持にのみエネルギーを使う。新たには作り出さない。 再生速度を超えない、汚染は回復できる限度まで。 GDP成長をゼロにするのではなく、結果としてそうなるかもしれないだけ。 経済学では、どのような物質も希少性は相対的なものであり、代替可能であると考えている。 技術だけでは解決できない。環境負荷が少ないエネルギーが開発されると、その分消費が増える。 熱力学の法則では、生産はエントロピーの増大をもたらす。技術が発展しても、エントロピーを増やすことは間違いない。 定常経済では、人口が安定しているから雇用を増やす圧力がかかることはない。 定常経済=成長できない経済、ではない。成長しない経済。再配分は必要。無理して経済成長をしても豊かにはならない。 ジュボンヌのパラドックス=資源の利用効率の上昇で、資源の値段が安くなり結果として資源消費量が増えてしまう。順番が逆。 無理して成長を図るとバブルの崩壊を招く。 キャップアンドトレードで、資源量を維持できる水準を先に決めて、それを守る。 CO2は、排出量取引制度でキャップをかぶせる。
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2021.73 非常にわかりやすかった。。。 ・今は成長経済が逆機能となった。(空いてる社会からいっぱいの社会となったため) ・成長ではなく、発展へ ・持続可能性を担保するためキャップを設定する
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インタビューをまとめたもので60ページ程度ととても読みやすいが、内容は濃密。 「現在の人間活動を支えるのに地球はいくつ必要か」を計算するエコロジカル・フットプリントの最新値は1.5、つまり今の私たちの活動を支えるのに地球は1.5個必要ということ。 これを1以下に下げる前提で、「...
インタビューをまとめたもので60ページ程度ととても読みやすいが、内容は濃密。 「現在の人間活動を支えるのに地球はいくつ必要か」を計算するエコロジカル・フットプリントの最新値は1.5、つまり今の私たちの活動を支えるのに地球は1.5個必要ということ。 これを1以下に下げる前提で、「定常経済」とは、一定の人口と一定の人工物のストックを、可能な限り低いレベルでのスループットで維持するというもの。 それでも経済成長神話から抜け出せないのは… 経済成長がなければ、貧困問題の解決策は再分配しかないが、経済成長を先導している人たちにはデメリットなので忌み嫌われる(しかし、成長しても、豊かな人が豊かになるだけで、貧しい人は豊かにならない!)。 経済成長がなければ、成長によって子供の数が減ることによる人口減が期待できず、人口抑制するしかない(この抑制の意味するところがよく分からんが)。 経済成長がなければ、環境の修復への投資には現在の消費を減らすしかない。 そんなわけで、「それでも成長!」となってしまう。 発想を変えていく政策提言にも踏み込まれている。一市民としてできることは何だろうか。。
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