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脳天壊了 吉田知子選集Ⅰ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 景文館書店 |
発売年月日 | 2012/12/01 |
JAN | 9784907105006 |
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脳天壊了
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
凄かったーーー! 今年読んだなかでベスト3に入ると思う。 アンソロジー『変愛小説集』で1番ピンと来たのがこの吉田知子だった。 浜松出身で御年89歳、ご存命だし、わりと最近も現役ぽい。 しびれまくり、酔いました。 平易な文にオチはない、でもたたみかけて作る世界観がかっこよくて凄かった。 一話目の脳天壊了を読んで、うんん…? 戦争と、2人の男の長くて重い、感情矢印。 自然と家屋、壁の穴。 現実と妄想が斑になる。 2人の関係は傍から見たらこうなるのか、という終わり方。とにかく迫力がすごい。 二作目、ニュージーランド。 いきなり不穏だし、何がなんだか。 主人公の、私は自分を得体を知れないと思っている、がこの作者の感覚で痺れるところ。 タマ子との釣りの話も味がある。 三作目、乞食谷。 おもしろ。ここのデート場面が面白すぎる。 自分が家を出たら、実家の家族が豊かそうに暮らしているとわかり、恨みが爆発するところも面白い。 蟹江という名古屋らしい旧姓をもつ作者ならでは。 四作目、寓話。幻想的なのになんだかリアル。 作者の家族がモデルなんだろうか。 五作目、東堂のこと。これまためちゃくちゃリアル。 と思ったら作者の祖父の話らしい。陸軍将校だったとか。 こういう人間っているよね、いただろうね、と思う。 デパートのくだり、とても良い。 六作目、お供え。 すご!!面白いし、怖いし!なんなの、このラストは!やばいよ。 七作目、常寒山。 これは近年の作ぽい。 同性愛嫌悪の流れと性的?描写があってびっくり。 フェミニズムの書き方は、時代が吉田に追いついた気がした。 不穏いっぱい山登り。これも実在する山みたいで怖いっす。 ホラー苦手なのに、これは楽しめた。新しい出会いが嬉しい。 文庫でもっとたくさん吉田知子を読みたいのに、ほとんどないらしい、残念(泣)。
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レビューはこちらに書きました。 https://note.mu/_yoiyoru/n/nd31ced53b311
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