- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 書籍
偏愛蔵書室
定価 ¥2,750
2,255円 定価より495円(18%)おトク
獲得ポイント20P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
11/21(木)~11/26(火)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2014/10/27 |
JAN | 9784336058287 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
11/21(木)~11/26(火)
- 書籍
- 書籍
偏愛蔵書室
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
偏愛蔵書室
¥2,255
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
5
5件のお客様レビュー
……そこで読んだ本たちが僕に、読書とは実は後ろめたい行為なのだと教えた。そして大人が本気で書いた小説とはこれほどまで想像を絶して恐ろしいものかと圧倒された。(p228) 必読書ベスト100ではなく著者の「偏愛」に基づいてセレクトされたブックガイド。『遠野物語』『檸檬』『失わ...
……そこで読んだ本たちが僕に、読書とは実は後ろめたい行為なのだと教えた。そして大人が本気で書いた小説とはこれほどまで想像を絶して恐ろしいものかと圧倒された。(p228) 必読書ベスト100ではなく著者の「偏愛」に基づいてセレクトされたブックガイド。『遠野物語』『檸檬』『失われた時を求めて』など誰もが認める名作だけでなく、『憂国』『ドグラ・マグラ』『家畜人ヤプー』など問題作や奇書を多く取り上げているのが特徴で、おおっぴらには薦めにくい禁断の書物案内といった趣きがある。紹介されている本が挑発的ということもあるが、芥川賞作家でもある著者が紡ぎだす文章は、それ自体がすでに官能的だ。身を焼きつくすような情熱、つめたく冴えた論理、評論そのものが言語芸術たりえることの、この本は証左となっている。 ……文学とは、小説とは、そしてそれらを包括する広義の「言語芸術」とは、いったいなんなのか。表現への狂おしい衝動、それをなにゆえ人は持つのか。なにゆえ人は、小説を「書かねばならなくなる」のか。それについて考え、書き継いだものが本書であるともいえる。(p316) 著者の言葉に照らして云うなら、なぜ人は小説を「読まねばならなくなる」のか。ただの読書で完結するならまだしも、自分が惚れこんだ本を人に薦めたいという衝動に駆られるのはなぜか。読書体験を人と共有したいという欲求、作品にたいする自分の解釈を人に認めさせたいという欲望は、なにに由来するのか。文学という学問分野を形成してしまうほどの情熱を、なぜ人類は連綿と抱きつづけてきたのか。 ……僕が本書で読者に伝えたかったのは、本とは、手に取りやすい場所におかれているものだけが読むべき本なのではなく、それは氷山の一角にすぎず、実は、この世界のどこかには、こんなにも多様な、うつくしい本、うつくしい文章、描画が、まだまだある、ということである。(p316) 本書は、まるで蝶マニアの少年が何年もかけて採集したうつくしい標本箱のようだ。誰もが欲しがる綺麗な蝶から、絶滅危惧種となっている蝶、人外の秘境にしかいない蝶、触れてはいけない有毒の蝶まで、一匹一匹、たんねんに、愛おしむように、ピンを刺して。 ……なべて人の愛は「偏愛」である。それは純真であればあるほどむしろ背き、屈折し、狂気へと振れ、局所へ収斂される。人は愛ゆえ逸し、愛ゆえ違(たが)う。慎ましく花弁を閉じる倒錯の花々。それこそが、僕の狭い蔵書室から無限を夢みて開く、これら偏愛すべき本たちである。(p309)
Posted by
「領土」が気になっていたものの、なかなか読破には気合がいりそうだなぁと手が伸びず、そんなところに同作者のこんな偏愛満載の言語芸術批評本が出た。なかなかコアなものまで手を出せないニワカひねくれ者な自分が、いろんな作家の好みのエッセンスをつまみ食いするには丁度良いと購入。 1冊3ペ...
「領土」が気になっていたものの、なかなか読破には気合がいりそうだなぁと手が伸びず、そんなところに同作者のこんな偏愛満載の言語芸術批評本が出た。なかなかコアなものまで手を出せないニワカひねくれ者な自分が、いろんな作家の好みのエッセンスをつまみ食いするには丁度良いと購入。 1冊3ページ前後で紹介されて計100冊。ちまちま読み進めるには良いのだけど、3ページずつなのに何故こんなに体力と精神力を消耗するのかという「偏愛」に恥じぬ力強さよ。 書評本を読む度に思うのは、誰しも好みというものがあって、選んだ上で本を読んでいるわけで、例え「偏っている」と自覚している人であってもその読書量と幅広さには感嘆するし、しかしそれでもなお世界中にある本のごくごくわずかな一部にも追いつかないという宇宙規模の広がりに打ちのめされる。 この本は「書評本」というよりは「言語芸術批評本」というだけあって、独自の「言語芸術論」という視点で評しているので、あえてその切り口で切り、あえてその中の枠に嵌め込んでいる。なのである種断定的な物言いになっており、あまり型に嵌め込みたくないタイプの人間としては多少引っ掛かる部分もあるかもしれないが、「評論」とはそういうものであるし、そんな見方もあるのかーと発見したり納得したり反論があるから面白い。なので評論家と作家は常に相容れないものだと思う。個人的にも本来は型に嵌め込みたくないタイプなので、そんな見方もあるのかーと楽しんだ。 とりあえず美味しいところだけつまみ食いという目的は十分果たされたし、目次を見てワクワクしたら読んでみると良いと思います。本の宇宙の広がりを少しでも体験するために、第二弾とか出してくれたらやっぱり精神削られながらも読んじゃうだろうなぁ。
Posted by
諏訪さん、ごめんなさい。 今まで、あなたのことわかっていませんでした。 これが本物の諏訪さんなんですか。あの天然ぶりは、計算されつくしたものだったんですね。
Posted by