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マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女
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マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女

マララ・ユスフザイ(著者), 道傳愛子(訳者)

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マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩崎書店
発売年月日 2014/10/29
JAN 9784265860135

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2024/08/20

この本を読み終えたあと、私はU2のPride(in the name of love)を何回も聞いた。 Martin Luther Kingにとって自分のなかで絶対に譲れない「誇り」とは、Love(人間愛)であった。 They took your life They could ...

この本を読み終えたあと、私はU2のPride(in the name of love)を何回も聞いた。 Martin Luther Kingにとって自分のなかで絶対に譲れない「誇り」とは、Love(人間愛)であった。 They took your life They could not take your pride Malala Yousafzaiはキング牧師と違い幸運にも生命までは奪われなかった。だがタリバンは彼女の「誇り」も奪えなかった。まさにこの曲でBonoが絶唱するとおり。 この本では、マララが女子の学校に通い始めてから成長していくにつれて「誇り」が自分のなかで育っていく様子が書かれている。マララにとっての誇りとは、「女の子でも教育を好きなだけ受けられるように声をあげ続けること」。えっ、キング牧師と比べると見劣りするって?私はそれでかまわないと思う。だってマララは「どこにでもいる女の子」で、それが彼女の最大の魅力なのだから。 だからこの本を読む前に、マララってはじめから優等生で品行方正で飛びぬけた女の子だったのだろうなと考えるのは早合点で、マララの本来の姿を読み誤ってしまう。実際のマララは、いつまでたっても2人の弟とテレビのチャンネル争いで大ゲンカはするし、仲良しの友だちと学校の行き帰りはもちろん、家に帰ってからも延々と長話が止まらないし、「アグリーベティー」などのアメリカ映画のDVDにどっぷりはまってしまう女の子だ。 だから日本に住む小中学生の女の子でも、この本に書かれているマララに関するいろんなことを自分の身に置き替えて考えることができるはず。次の①から③までについて考えてみよう。 ①もし自分自身が「女の子は家事さえしていればいいのだから、そんなに勉強しなくていいよ」と言われたら? ②もし自分自身が顔を出して外出していたら「なんでそんな恰好で出歩いているんだ」と見知らぬ人から怒鳴られたら? ③そしてちょっと自分の思っていることを言ったら「それはみんなが守るべき考え方とは違うから許さないぞ」と言って否定されたら? 「でもわたしはパキスタンじゃなくて日本に住んでいるから、そんなことはありえないよ」と考えた小中学生にはっきり言っておきたい。実は日本だって80年近く前は似たような世相だったんだよ、と。 というか事例を探すのに過去に遡るまでもなく、例えば②ではおへそを出した服を着るのが好きな女子は「私がいつも言われていることと同じだよ」と思うだろうし、③なんか、それこそ今の日本のSNSでいっぱい起こっていることだ。それと①についても今の日本ではありえないと思う人は一部しか見えていない。沖縄では今でも「門中」という父系血縁による親族の寄合が幅を利かせていて、祭祀で男衆が好きなだけ飲み食いしている間、女は食膳の準備と後片づけを押しつけられるという理不尽な因習が残っているのだ。 となると、マララは日本に住む私たちとベーシックな部分では同じなのかもしれない。では何が違っていたからマララはノーベル賞を受章するまでに至ったのだろうか。そこはこの本を読む小中学生こそが自分なりに自由に読み解くべきことだ。読書感想文で「感動した」とか「おもしろかった」とかなんかまったく意味がない。マララと自分とが実際に対話するようなシチュエーションが想像できてこそ、血の通った感想文が成り立ちうる。 私はこう思う。マララは他人がめったに持つことができない2つのものを持っていたのだと。 1つがマララを絶対的に信頼し、守ろうとする家族の存在。特に男性の存在が重く見られる社会では父親の発言が重くのしかかるものだが、彼女の父はマララに対して説教がましく言わず、彼女が小さい時から彼女を1つの人格として自分と対等に扱っている。一個性として日常的に肉親から見られていた子どもが他人に対してどういう態度をとるように成長するのかは想像するにやさしい。 そんな彼女の父の考え方を象徴的に示す発言がP31にある。マララは物心がついた頃から女性だけが覆いをかぶって生活するのは不公平だし窮屈だと周囲に対して言うようになり、一部の者からはいぶかしい目で見られることもあったが、彼女の父はいつもこう言った。-「マララは自由に生きるんです。鳥のようにね」と。 2つめ。彼女もみんなと同じように怖いものは怖いと感じる。でもいつまでもおびえを引きずらない性格でもある。そんなマララのことを端的に示したような歌詞を、たまたま日本のロックで見つけた。 「けっして負けない 強い力を ぼくは1つだけもつ」

Posted by ブクログ

2024/05/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

内容は女の子の教育を訴えるマララさんの手記。2014年って、10年も前なのか……と思ってしまった。ついこの間のような感覚になっているのは私が年をとってるせい。こうやって時間の感覚がどんどん鈍くなるんだろうな。 読みたいと思っていた本がやっと読めて満足。 マララさんが子供だったので当時、私も正直『どこをどうしてこんな風に育つんだろう。親の洗脳?』と思ってしまっていた。確かに親の考えは重要なのだけど、親の洗脳と思ってしまった事は反省した。親は娘の活動は反対したくないけど、控えたい感じだったんだなという事がわかった。でも実際にしたことは危険もしっかり伝えた上で、娘の判断を尊重して応援するという……むちゃくちゃ素敵な親だった。……じゃないと、こんな子供にならないよね。 親の不安が手に取るようにわかってしまうのは、私が年をとってしまったせいもあるんだろうな。 本は時間軸に沿って書かれてるので、わかりやすい。 『女の子も男の子も全ての人が学校に行けますように』 こう言い切れるのすごいなぁ。 でも、なるほど……と思ってしまったのは、信仰心がとても強いなという事。 事あるごとに『神様』に願ったり、感謝したりして『対話』してる言葉が出てくる。こういうのなんていうか『さすが』と思ってしまった。その『神様』がいるから乗り越えられるし、背負うことも出来るみたいな部分もありそう。 そして、別に『子供時代を犠牲にした』とか、『親の洗脳』なんかではなくて『環境』なんだなと改めて思う。 マララさんは親に恵まれているという部分は大きいけど、それでも『他の子たちの状況を疑問に思えるか』『その子たちのために何かしたいと思えるか』という部分は個人の資質が大きいように思う。 『自己責任』で切り捨てるような人もいるし、そもそも『あの人たちにはあの人たちの人生があって自分には無関係』と思ってしまうのが大半の人の感覚のような気がする。 そう思わずに『自分に出来ることは』と考えることができるのは教育と環境と個人の資質がそろわないと出来ない。 読んでよかった。

Posted by ブクログ

2024/01/17

ノーベル平和賞をもらってから、だいぶ経ちますが、今更ながら読んでみました。 イスラムの世界が疎遠なこともあり、マララが当時、話題に上がったときも、世界には大変な中で生きている子もいるのだななんて、自分には縁のない遠い世界のこととして捉えていたと思います。 しかし、この本を読むと、...

ノーベル平和賞をもらってから、だいぶ経ちますが、今更ながら読んでみました。 イスラムの世界が疎遠なこともあり、マララが当時、話題に上がったときも、世界には大変な中で生きている子もいるのだななんて、自分には縁のない遠い世界のこととして捉えていたと思います。 しかし、この本を読むと、こんな壮絶な世界の中で毎日を生きている人たちがいるのだということを改めて実感しました。タリバンの支配下の中で女性が生きていくことの厳しさは、なんともいえないです。 17歳でノーベル賞を受賞するだけあって、こんな本を出せるマララという子は本当にただ者ではないと思います。

Posted by ブクログ

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