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日本文学100年の名作(第3巻 1934-1943) 三月の第四日曜 新潮文庫

アンソロジー(著者), 幸田露伴(著者), 萩原朔太郎(著者), 菊池寛(著者), 宮本百合子(著者), 池内紀(編者), 川本三郎(編者), 松田哲夫(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2014/11/01
JAN 9784101274348

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日本文学100年の名作(第3巻 1934-1943)

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商品レビュー

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2023/07/07

比較的渋めなメンバーかな?と思ったけど、今回も楽しく読みました。 特に好きなのは以下3編。 ・萩原朔太郎『猫町』 勝手に猫がたくさんいるファンタジックな横丁の話だと未読のまま思い込んでたのですが、こんな神経症的な作品とは! 緊張が臨界点に達して猫が溢れ出すラストはちょっと忘れら...

比較的渋めなメンバーかな?と思ったけど、今回も楽しく読みました。 特に好きなのは以下3編。 ・萩原朔太郎『猫町』 勝手に猫がたくさんいるファンタジックな横丁の話だと未読のまま思い込んでたのですが、こんな神経症的な作品とは! 緊張が臨界点に達して猫が溢れ出すラストはちょっと忘れられない。蠱惑的な一編。 ・矢田津世子『茶粥の記』 食べ物の描写がとにかく美味しそうでいい。梅干の茶粥なんて、食べたくなっちゃう。 食べたことのない食レポを想像で話すのが趣味の亡き夫(そんな夫、最高)を回想する話で、あたたかく、寂しく、愛おしい。 ・中島敦『夫婦』 やっぱ中島敦はハズレなし。 南国の島の夫婦のごたごたが面白い。笑い話なのに、拡張高い文章なのがいい。

Posted by ブクログ

2018/10/19

13の短編を収録。個人的には幸田露伴、岡本かの子、矢田津世子、辺りが好みでした。ともあれ、全編楽しく読みました。

Posted by ブクログ

2015/03/10

1934年から1943年にかけて書かれた日本文学から13篇を収録。個人的に面白かった順に。   尾崎一雄「玄関風呂」 とぼけたユーモアが魅力の私小説。ストーリーは至極単純だが、主人公にしても奥さんにしても最後に登場する井伏鱒二にしても、登場人物がみんなどこかほっこりとしていて味わ...

1934年から1943年にかけて書かれた日本文学から13篇を収録。個人的に面白かった順に。   尾崎一雄「玄関風呂」 とぼけたユーモアが魅力の私小説。ストーリーは至極単純だが、主人公にしても奥さんにしても最後に登場する井伏鱒二にしても、登場人物がみんなどこかほっこりとしていて味わい深い。   岡本かの子「鮨」 鮨屋の看板娘ともよの、客に対する少し斜に構えた私感。そして客のひとりである湊の、幼き日の母との思い出。それぞれ楽しめる、まさに一篇で二度美味しい作品。   中山義秀「厚物咲」 本アンソロジー初の芥川賞作品。周囲から邪険にされている片野老人の半生が、彼の友人・瀬谷によって顧みられる。女性や菊に対する、片野の執着や信念といったものが身に迫った。   萩原朔太郎「猫町」 詩人らしい感性が光る小説。日頃街に写し重ねる幻想の中に、数えきれないほどの「猫」を見たというのは、突飛なようでその実、読んでいて想像力を掻き立てられるモチーフだった。   中島敦「夫婦」 南国の生活という、この時代にあっては異色の題材。南国パラオのとある夫婦の奇妙な物語が、中島敦らしい美しく格調高い文章で語られ、そのギャップも面白おかしく読んだ。   石川淳「マルスの歌」 饒舌な文体や語り口が新しく感じられた。今でいう町田康の源流か。その他に、メタフィクションのような手法が用いられていたことや、流行歌に傾倒する群衆も不気味でよかった。   矢田津世子「茶粥の記」 読んでいてお腹が減ってくるような一篇。食べ物の描写の他にも、夫を喪った妻の、健気に生きていかねばという、力強さと不安さが綯い交ぜになった感情がよく表れていた。   幸田露伴「幻談」 少々釣に関する薀蓄が長すぎるような気もしたが、それもまた味だろうか。全体的にふわふわとした空気が漂いつつも、最後の最後でゾッとする、上質な怪談。   海音寺潮五郎「唐薯武士」 西南戦争へ赴く体の小さい子供を描いた、大衆小説寄りの小品。巻末にもあった通り、戦争へ向かいつつあったこの時代にこれが書かれたことに価値がある。   菊池寛「仇討禁止令」 こちらも大衆小説寄りの明治もの。仇を討たれる者の苦悩が描かれていたのはよかったが、話の筋は少し単調だったように思った。   川崎長太郎「裸木」 ひとりの女性を巡る物語。恋敵のモデルが映画監督・小津安二郎だというのには驚いた。他にも多々あるという「小津もの」の作品をもっと読んでみたい。   宮本百合子「三月の第四日曜」 弟を思う姉の気持ち、そして貧しい生活の息苦しさが、並行して描かれているのがよかったが、いかにも暗すぎるように感じた。   武田麟太郎「一の酉」 主人公のおしげにあまり感情移入ができなかったが、個人的にはおしげの先輩であるおきよの方には少し共感できた。映画版ではこちらが主人公のようである。   今回は特に収録作品の質が高かったように思った。モチーフだけでなく、読みやすい大衆小説の形式や饒舌な語り口など、益々作品の幅が広がっているようで面白く読んだ。

Posted by ブクログ

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