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東京モンタナ急行
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東京モンタナ急行

リチャード・ブローティガン(著者), 藤本和子(訳者)

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東京モンタナ急行

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 1982/10/01
JAN 9784794922496

東京モンタナ急行

¥770

商品レビュー

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2008/09/15

東京とモンタナをじゅんぐりに巡っているエッセイ。80年に出版されたもので当時のアメリカ人の日本についてのおそらく今よりも乏しい知識を考えると、このエッセイを読んだ人は東京について、なかなか風変わりという印象を受けるにちがいなかっただろうと思って面白かった。自殺する前にもう少し東京...

東京とモンタナをじゅんぐりに巡っているエッセイ。80年に出版されたもので当時のアメリカ人の日本についてのおそらく今よりも乏しい知識を考えると、このエッセイを読んだ人は東京について、なかなか風変わりという印象を受けるにちがいなかっただろうと思って面白かった。自殺する前にもう少し東京でゆっくりしていけばよかったのに。 「わたしはもうずい分久しく、その日本人の小説家を崇拝してきたのだったが、わたしの願いをきいて、ある人物がわたしとこの小説家を会わしてくれた。東京のとあるレストランで、わたしたちは夕食をとっていた。と、だしぬけに、小説家は持っていた袋に手を入れると、ゴグルを取り出し、それをかけた」。全部読むとどうもこれは大江健三郎のように思えるのだけれど、誰だったんだろうか。 ブローティガンの短文は終わり方もいいと思った。 「「あたしの生命線は短い」と彼女はいう。「ちきしょう」 わたしたちはシーツをかぶって一緒に寝ている。朝だ。彼女は自分の手を眺めている。二十三歳だ。髪が黒い。じっと手を眺めている。「ちきしょう!」」 「かつては知っていたこと、そして大切な意味をもっていたことなのに、もう思い出すことができない。時の力が返還を要求し連れ去った。あとに代るものも残さず、水牛のように消えてしまった西部の伝説」 「飛行機が彼を日本へ運ぶとき、彼はきまって窓側の席をとる。すると、その美しさのすべてを表現する靴におさまった、何千という踊る足たちが、窓の外を通り過ぎてゆくのである」 「あばよ、蚊に食われた跡」 「いまさっき、日本人の一家を見かけた――父親と母親と三人の小さな子どもが、それぞれ手にアイスクリーム・コーンを持って、道を走って行ったのだ。なぜか、これは小さな奇跡のように思える。家族全員がアイスクリーム・コーンを手にして道を走って行く光景を、これまでわたしは見たことがなかった。皆とても嬉しそうにしていた。もしかしたら、これはランニングという言葉の新定義ではないかしら」 「彼がゴグルをしまったので、わたしはうれしい」

Posted by ブクログ

2008/03/29

異国を異国として書いているのに、私の知っている東京だった。 本当にこの人は旅が好きなのかわからない。 本当はもうよしたいのに、しているのか、 諦めているのか、 楽しんでいるのか。 たぶん全部本当なんだろうけど。 トラヴェル。

Posted by ブクログ

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