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高野山 岩波新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2014/10/22 |
| JAN | 9784004315087 |

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高野山
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商品レビュー
3.7
12件のお客様レビュー
高野山の歴史や地理的な魅力が豊富に詰め込まれた本書は、名誉教授によるわかりやすい文章で構成されており、密教や仏教に関する知識があるとさらに深い理解が得られます。高野山の寺院や真言宗を開いた空海についての記述があり、観光ガイドとしても、また密教や空海の入門書としても機能します。特に、空海が異質なものを受け入れ、世俗の中で活動を続けたことに焦点を当てており、平安時代から続く高野山の宿坊制度や、貴族や武士との関係の歴史が興味深いです。高野山の独自の宗教観や歴史を知ることで、訪れる際の理解が深まり、実際に足を運びたくなる一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
・南都仏教(律、三論、成実、法相、倶舎、華厳)では、塔、金堂、講堂、僧房、経蔵、鐘楼、食堂から構成される七堂伽藍があり、金堂は本尊を、講堂は仏や菩薩を祀る。 ・法隆寺や薬師寺などの南都の代表的寺院は金堂が境内の中心部に位置し、塔は付随的な地位にあるのに対し、金剛峯寺では塔が大きく...
・南都仏教(律、三論、成実、法相、倶舎、華厳)では、塔、金堂、講堂、僧房、経蔵、鐘楼、食堂から構成される七堂伽藍があり、金堂は本尊を、講堂は仏や菩薩を祀る。 ・法隆寺や薬師寺などの南都の代表的寺院は金堂が境内の中心部に位置し、塔は付随的な地位にあるのに対し、金剛峯寺では塔が大きく、主役の地位を占める。 ・金堂の本尊は阿閦如来。南都の諸大寺の金堂や延暦寺の根本中堂、東寺の金堂などは薬師如来が本尊である。阿閦如来と薬師如来はもともと別個の仏であるが、日本では同一の仏とみなされることもある。 ・大塔は大日如来(胎蔵大日)と金剛界四仏。 ・最澄は南都仏教の腐敗堕落に批判的で、仏教界の浄化を期待する桓武天皇の強力な支援のもとに政教分離を徹底するため、非俗の中で徒弟の教育を図った。空海は最澄の7歳下だが、朝廷からの政治的支援は皆無に等しく、嵯峨天皇との関係は趣味の文化的な面によるところが主で、政治面での蜜月関係はそれほど期待し得なかった。 ・天台教学は中国で完成の域にあり、法華・密教・禅・律の四教融合のかたちで日本に移植することは、桓武天皇の後援もあったため、それほど支障はなかった(最澄は自分が学んだ密教が傍流にすぎないことに帰国後に気づき、正系の密教を受法した空海から本格的に学びとろうと志した)。一方、本格的な密教は日本にまだ知られておらず、社会に広く認知させるためには朝廷との良好な関係を構築することが不可欠であった。 ・最澄が法華一乗を根幹として密教はそれを補佐する役割を期待したのに対し、空海は密教を中心にあらゆる顕教を密教の一部として包含する考えを譲ることはなく、密教に対する位置づけの思想的な違いから、両者は別々の道を進まざるを得なかった。 ・インドの大乗仏教が仏と人を本質的に同一と捉え、人は仏になることができる(一切衆生悉有仏性、これを突き詰め一切衆生悉皆成仏)とするのに対し、密教は仏と有情(人間を含む動植物)、無情(石などの無生物)ともに本質的に同一であるとする。
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真言密教では、日常の社会生活の中でも、宗教的な信仰ないし儀礼の上でも、異質なものをあえて排除しない。異質なものを含有し、自分の側に同化、融合しようとする。俗も排除せず、聖が俗を包摂しつつ、時間をかけて俗の聖化をはかる。 最澄がひたすら山に籠って俗を避けたのに対し、空海は朝廷と密...
真言密教では、日常の社会生活の中でも、宗教的な信仰ないし儀礼の上でも、異質なものをあえて排除しない。異質なものを含有し、自分の側に同化、融合しようとする。俗も排除せず、聖が俗を包摂しつつ、時間をかけて俗の聖化をはかる。 最澄がひたすら山に籠って俗を避けたのに対し、空海は朝廷と密接な関係を保つことに努め、世俗の中にあって社会活動を続けた。最澄は法華一乗を根幹に捉え、密教にはそれを補佐する役割を期待したが、空海は密教を中心軸として法華経を含むあらゆる顕教を密教の一部として包含することを考えた。 平安後期から貴族や武士などが高野山に登山し、堂塔寺院を建立して宿坊・寺壇関係が次第に出来上がっていった。室町時代から戦国時代にかけても、特に徳川家が大徳院と寺壇関係を結んで以来、諸大名が競って高野山に菩提所を設け、墓を建立するようになる。やがて庶民もこれに追随し、高野山の宿坊制度は20世紀まで続くことになった。
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本書は高野山大学の名誉教授を務められている松長有慶氏によって書かれた本で、題名の通り高野山の歴史、地理的な内容が新書という限られたページ数の中でたくさん盛り込まれています。非常にわかりやすい文章で書かれているので読みやすいですが、密教や仏教についての多少の知識があるとより理解が深...
本書は高野山大学の名誉教授を務められている松長有慶氏によって書かれた本で、題名の通り高野山の歴史、地理的な内容が新書という限られたページ数の中でたくさん盛り込まれています。非常にわかりやすい文章で書かれているので読みやすいですが、密教や仏教についての多少の知識があるとより理解が深まると思います。その意味では、同氏の書かれた「密教」岩波新書、などは先に読むことをお勧めします。また高野山の寺院についてだけでなく、真言宗を開いた空海についての記述も多く、こちらも例えば「空海入門:弘仁のモダニスト」竹内信夫、ちくま新書、などを事前に読んでおくと、すっと頭に入ってくるのではないでしょうか。 本書は高野山に観光に行かれる方にとってのガイドブックになりますし、また密教入門書でもあり、空海入門書でもあると思います。全体的に記述内容はそこまで難しすぎず、しかし様々なトピックをうまくカバーしているという印象を受けました。本書を読んで高野山に足を運びたくなりました。
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