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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 産業編集センター |
発売年月日 | 2014/10/01 |
JAN | 9784863111011 |
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画を見たあとに。 「一回塗るごとに最低六時間、仕掛漆の場合は十日ほど乾燥させるのにかかる。一日二工程が限界だ。漆は、塗りは速く、乾かすのはゆっくり、が基本だ。」 津軽塗職人のお話。映画の雰囲気とはまた全然違っていて驚いた。それにしてもすごく時間も工程も多くかかる津軽塗、それ故の美しさ。全然知らない世界だったから知れて良かったな
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高森美由紀さんの作品は『藍色チクチク』に続いて2作目なんですが、伝統工芸を題材に小説書いたらこの人おいて他にないんじゃないかって位注目してます。職人気質で妻の愚痴に耳も傾けずひたすら効率の上がらない仕事を淡々とこなす漆職人の父と主人公の美也子はコミュ症で陰キャ、弟は男子高を卒業す...
高森美由紀さんの作品は『藍色チクチク』に続いて2作目なんですが、伝統工芸を題材に小説書いたらこの人おいて他にないんじゃないかって位注目してます。職人気質で妻の愚痴に耳も傾けずひたすら効率の上がらない仕事を淡々とこなす漆職人の父と主人公の美也子はコミュ症で陰キャ、弟は男子高を卒業するやワンピースに身を包みオカマになってしまった。家計のやりくりに悩み、ウダツの上がらない父に愛想尽かして母はとうとう家を飛び出して離婚届を送りつけてきた。 何もなかったように岩木山を見上げラジオ体操をして毎日が始まる。近所に住む吉田の婆ちゃんからは野菜のお裾分けが届いたり、たまにくるお客は修理の依頼だけど物を大切に使う人達のため丹精込めて仕上げている。壊れたら新しいのを買った方が早いし安上がりな感覚が身についていると、大切なことに気づけないそんな時代かもしれないけど・・・ 登場する人がみんな個性的で眩しかったです。 世話好きな吉田の婆ちゃんとか、妹?のユウとか意識しなければ女子以上にガーリーなんだけど突き刺さって暖かい。美也子も父の仕事を継ぐことに決めてからは少しづつ充実した毎日を送る、お花を買ったり、料理を覚えたりと。 日常がコミカルに描かれていてほっこりしたりで笑いどころも満載でした。 読了後は何処かの音楽祭を鑑賞したような余韻に、ガーベラの香りが放たれましたっw 花言葉は神秘・冒険心・我慢強さ 津軽漆塗りの黒が漆黒の輝きを放ちスタンディングオベーションしたくなるような良質な心地に触れることができました。この人の作品もっともっと読んでみたく思いました。
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舞台は青森。主人公・美也子、22歳。 スーパーのレジ係をやめ、稼業である津軽塗の手伝いをすることに──。 職人としての腕はいいが、頑固で呑兵衛な父。 そんな父に愛想を尽かして出て行った母。 楽天的なオネエの弟。 この弟(妹?)がとてもいい味で、主人公の美也子よりも気に入ってしまっ...
舞台は青森。主人公・美也子、22歳。 スーパーのレジ係をやめ、稼業である津軽塗の手伝いをすることに──。 職人としての腕はいいが、頑固で呑兵衛な父。 そんな父に愛想を尽かして出て行った母。 楽天的なオネエの弟。 この弟(妹?)がとてもいい味で、主人公の美也子よりも気に入ってしまった。 驚いたのは津軽塗の工程。 塗り・乾燥・研ぎを繰り返し、完成まで四十八工程、二か月近くかかるらしい。 唐塗り・七々子塗り、紋紗塗など色々あって、 その写真も載っていて興味深かったです。 正直言うと、漆器ってお手入れを考えるとつい億劫で、滅多に使わないんですよね。 どんな器も、日常に使ってこそ。 しまいっぱなしの漆器、出してあげなくては…。 最後は上手くいきすぎた感はあるけれど 「ジャパン・ディグニティ」ぜひ継承していってほしい。 すごく耳に残っているのが、登場人物たちの方言。 方言って温かい感じがして好きなんですが、 津軽弁はさすがに手ごわい(笑)。
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