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日本人も悩む日本語 ことばの誤用はなぜ生まれるのか? 朝日新書483
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日本人も悩む日本語 ことばの誤用はなぜ生まれるのか? 朝日新書483

加藤重広(著者)

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日本人も悩む日本語 ことばの誤用はなぜ生まれるのか? 朝日新書483

定価 ¥858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2014/10/10
JAN 9784022735836

日本人も悩む日本語

¥220

商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

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2018/11/01

これはとても面白い本でした。お薦めです。 現代の日本語の誤用を、「正しい日本語」でダメ出しするのではなく、まず「正しい日本語」がどういう背景を持った言葉なのか、次に誤用はどうして発生したのかを、全ての言葉に対して述べられているので、とても興味深く読む事ができました。 これが正しい...

これはとても面白い本でした。お薦めです。 現代の日本語の誤用を、「正しい日本語」でダメ出しするのではなく、まず「正しい日本語」がどういう背景を持った言葉なのか、次に誤用はどうして発生したのかを、全ての言葉に対して述べられているので、とても興味深く読む事ができました。 これが正しい文学者の取るべきスタンスだと思うし、生半可に「正しい日本語」を知っていて誤用を指摘するのはやめようと思える一冊でした。

Posted by ブクログ

2018/08/09

言語学者が「それって正しい言い方なの?」と聞かれると、歯切れ悪くなる理由が縷々語られた本(笑) 一言で言ってしまえば、言語学者は、「規範より記述」を学問的態度として叩き込まれるから。 言葉の変化には、過去の用法から見てどんなにおかしなものでも、そのように変化する何らかの理由があ...

言語学者が「それって正しい言い方なの?」と聞かれると、歯切れ悪くなる理由が縷々語られた本(笑) 一言で言ってしまえば、言語学者は、「規範より記述」を学問的態度として叩き込まれるから。 言葉の変化には、過去の用法から見てどんなにおかしなものでも、そのように変化する何らかの理由がある。 言語学者は、決して若者に阿って、物わかりのいい人ぶって、変化を追認しているわけではない―、と言いたいのかな? あとは、「文法上の正しさ」と「使用の適切さ」が混同されたり、その文法さえ、完全な体系でなかったりすることも、「この言い方は正しいの?」に歯切れのいい答えができない要因であるようだ。 「雰囲気」が「ふいんき」と発音されるのは、「ン」+母音の影響で、「ン」が鼻母音化し、要は発音が甘くなって「フーイキ」➡「フインキ」が出来上がるらしい。 本来「ロウセツ」と読むべき「漏洩」は、「曳」=エイという発音の過般化現象で、広まってしまった以上、もう取り返せないらしい。 こんな風に、どうして「誤った」形が生まれたのかが説明されていく。 面白かったのは、ネットで誤りが拡散されていくという指摘だった。 もうちょっと時系列的に追跡してもらえるといいのに。

Posted by ブクログ

2015/07/15

「いただいてください」は「召し上がってください」と改めるのが正しいとされる。但し、本書は単なる○×では留まらない。さらなる掘り下げがある。たとえば「いただく」と言っても自分でお茶を買い自分で飲む場合はへりくだる相手がおらず、場合によっては厳密な謙譲語から逸脱する用法となっている。...

「いただいてください」は「召し上がってください」と改めるのが正しいとされる。但し、本書は単なる○×では留まらない。さらなる掘り下げがある。たとえば「いただく」と言っても自分でお茶を買い自分で飲む場合はへりくだる相手がおらず、場合によっては厳密な謙譲語から逸脱する用法となっている。いただく=謙譲語と断定してしまうのは、過剰な一般化であり単純化。一般化は度が過ぎれば寧ろ雑、雑駁になりうる。目上に「ご苦労様」が失礼な理由。「生きざま」が不適切なワケ。敬語のサイレントキラー。ら抜き発祥の経緯・・・・・・・すべてが明解に示されている。誤用の先にあるものを見据えながら、これからの日本語の行方を示唆している。

Posted by ブクログ

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