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ラカン 患者との対話 症例ジェラール、エディプスを超えて
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ラカン 患者との対話 症例ジェラール、エディプスを超えて

ラカン(著者), 小林芳樹(訳者)

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ラカン 患者との対話 症例ジェラール、エディプスを超えて

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 人文書院
発売年月日 2014/10/01
JAN 9784409330517

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2024/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書はセミネール20巻『アンコール』以後、西洋社会における象徴界の失墜とともに考案された「ボロメオの輪」と「サントーム」による内省型精神病論について、症例を検討しながら学べる小品だ。 後期ラカンの精神病は、非内省型(古典型)と内省型の二つに分類される。ジョイスやジェラールをはじめ、芸術活動などの自体性愛的行為(=サントーム)により、ボロメオ結びの解けを繋ぎ止め、潜在的な発病にとどまるのが内省型(軽症型)精神病である。 巻末には前期から後期にかけて、神経症と精神病の鑑別論の変遷も記されており、短いものの参考になった。去勢の機能については、「性別化」「享楽の断念」「現実感の付与」と分類されていた。 「享楽の断念」について、フロイトの快感原則に従う主体が去勢されることにより、主体は欲望の対象を断念せざるを得ず、代理対象による満足を強いられることが、現実原則の意味であると。 →『トーテムとタブー』における原父は数多の女性を享楽していたが、息子らはその享楽をタブーにしたがゆえに原初的な享楽には到達し得なくなった。「性関係は存在しない」というテーゼは、フィンクが指摘する通り「性関係が存在すると言えるのは、享楽できる原父においてのみ」だという例外を含んでいる。 パラノイアと統合失調症の区別するのは、精神医学の診断基準では幻覚の有無にある。それをラカンに即せば、鏡像段階以前まで退行するか否かが焦点となる。 パラノイアでは、妄想形成による防波堤が機能するため、主体は鏡像段階以後にとどまり、社会生活も送ることができる。 統合失調症では、妄想が支えにならず、主体のなす術なく鏡像段階以前まで退行が進み、現実界に直面した主体は幻聴などの幻覚に晒される。

Posted by ブクログ

2015/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フロイト精神分析の中核概念、エディプス・コンプレックスは、フロイト以後の主流派(自我心理学、対象関係論)では「母子関係」の探求に向かったのだが、異端とされるラカン派においては、いやこっちこそ元祖フロイトの旗印のもとに「父の名」「象徴界」というちょっととっつきにくいタームで父性をメインに掲げた。 本書はそのラカンが後期に至って、時代の流れとともにどうその理論を修正していったか(父の名の欠如)をたどったものだが、とにかく唯一と言われるラカン自身の公開セラピーに惹き込まれる。 そして想うのは、どちらの学派も、どうもポストモダン世界ではナラティヴの方向をたどらざるを得ない状況になっているということだ。そう考えると精神分析がずっと引き寄せられてくる。 これを知っていたら、先日の東京精神分析サークルの会合で、あれほどたじろがないでも済んだかもしれない。精神疾患の大衆化とはラカンの大衆化ということだったのかな。そろそろオタク趣味から脱却しなければいけないのである。

Posted by ブクログ

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