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石精綺譚 ビームC
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石精綺譚 ビームC

原鮎美(著者)

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石精綺譚 ビームC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2014/10/14
JAN 9784047299733

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商品レビュー

5

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2015/04/08

まず、最初に言いたいっつーか、原先生と漫画誌ハルタの編集部に対し、訴えたいのは、この『石精綺譚』、一冊で終わっちゃったらダメですよ! もちろん、現在進行形で連載している『でこぼこガーリッシュ ストーリー編』も単行本が出るのは、心の底から楽しみですし、待ち遠しいですよ。けど、こんな...

まず、最初に言いたいっつーか、原先生と漫画誌ハルタの編集部に対し、訴えたいのは、この『石精綺譚』、一冊で終わっちゃったらダメですよ! もちろん、現在進行形で連載している『でこぼこガーリッシュ ストーリー編』も単行本が出るのは、心の底から楽しみですし、待ち遠しいですよ。けど、こんなイイ作品の続きが読めないなんて、キツすぎるっっ 『凸凹』が無事かつ円満に終わってからでも構わないので(いや、欲を言えば、今すぐにでも他の漫画誌で描いて欲しいくらいなんですが)、執筆を再開して欲しいっす では、何とか、落ち着きを取り戻したところで、『石精綺譚』自体の感想をば 驚いた、と言うのが大きい作品 私は『でこぼこガーリッシュ』で原鮎美先生を知ったので、先生の得手は現実系のコメディだと思っていた。だからこそ、余計に、他の読み手より、この作品に溢れ、なおかつ、浮ついていないファンタジー感にはギョッとさせられた メデューサ然り、コカトリス然り、ファンタジー世界には、相手を見ただけで石に変える怪物が多い そんな石化の異能を持って生まれてしまった人間の少年を、ストーリーの主役に据えるとは、原先生、恐るべし 主人公のフィーカが、自分の普通の人にはない力と、その象徴である己の瞳を恐れつつも、異常な自分を自然に受け入れてくれる人々と、それまで以上に絆を深め、人間的にも異能者としても成長していく、丁寧に練り込まれたストーリーは程好い温かさに満ちているので、かなり読み応えがある また、原先生らしい、少年少女らの青春真っ盛り感を強く感じる、コメディ要素も盛り込んでいるから、私と同じで『凸凹』から入った人も楽しめるだろう 加えて、他の生物を石に変えて喰らう石精らが、人々に単純に恐れられるだけでなく、生活を支える上で必要な存在として、職人らに感謝されているって設定も面白く感じられた。石精らの姿形も結構、剽軽で愛嬌もあるのではなかろうか? 人は一人じゃ生きられない、どんな自分でも受け入れてくれる人が多ければ多いほど、人はいつまでも成長できる、そう感じさせてくれる優しい話だった お勧めの話は、フィーカがそれまでひた隠しにし、自己嫌悪にすら襲われていた石化眼を、何かを傷つける為でなく、家族を守るために全力で使う事を決意し、そして、本音をぶちまけるepisode2『銀のフィーカ(後編)』だ。もちろん、他の話もグッと来るものばかりなので、ハズレはない この台詞を引用に選んだのは、年長者特有の、若い人間だからこそ納得できる重みがあったから。助けたい、と思っていても、人は万能じゃないから、何に対して苦しんでいるのか、を当人に教えてもらわないと、どうしようも出来ない。もし、自分が悩んだ時は、恥ずかしいと思っても、素直に言葉を出して助けを求めよう、と思った

Posted by ブクログ

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