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ガイドブック亀島山地下工場
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 芸文堂 |
発売年月日 | 2013/08/01 |
JAN | 9784860693633 |
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ガイドブック亀島山地下工場
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杉原尚示「歴史散策は楽しい」に登場した水島の戦争遺跡に関しては、この秋偶然、3回に分けて遺跡巡りに参加しました。本にも出てくる「亀島山地下工場(補註※)を語りつぐ会」編纂の小冊子が、なんとAmazonに登録されている事を知りました。内容は、今回の企画と相当部分被っているので、SN...
杉原尚示「歴史散策は楽しい」に登場した水島の戦争遺跡に関しては、この秋偶然、3回に分けて遺跡巡りに参加しました。本にも出てくる「亀島山地下工場(補註※)を語りつぐ会」編纂の小冊子が、なんとAmazonに登録されている事を知りました。内容は、今回の企画と相当部分被っているので、SNS用に書いた企画レポートを紹介する事で、この本の紹介とします(固有名詞はボカします)。 (※)三菱水島航空機製作所は、戦時国策で爆撃機513機と戦闘機9機をつくりました。空襲に備えて、倉敷市内に「鶴」「松」「亀」の疎開工場を朝鮮人の労働力をつかって急遽つくっていきましたが、「亀島山地下工場(亀)」は地下トンネル総延長2000mを超える主力疎開工場でした。これほどの規模の戦争遺跡が残っているところは日本でも稀です。自治体による早急な調査・保存・公開が望まれています。表紙写真は、亀島山地下工場の一部。 10月21日、「秋の戦争遺跡巡り」の第一回が行われ、4人の参加者がありました。 最初に浦田の半地下工場「松」を見学、土地所有者のSさん(当時12歳)の説明を受けました。浦田の山裾に、三菱水島航空機製作所の疎開工場があったのです。現在はほとんど跡形ないですが、山裾を削って、そこから木造小屋を作り板葺きの屋根には土や草など被せてカモフラージュして秘密工場にしていたそうです。「労働はみんな朝鮮人」で、飯場や防空壕も作られて、21棟の作業場で、航空機の部品や一部組み立てなどをしていました。 未だ昔の防火箱(砂を入れて放火剤のわりとする)が3つほど残ってました。当時は1作業に20ほど置いていたそうです。(きちんと赤く塗って頑丈な作り、昔の人の丁寧さが偲ばれます) 「水島空襲の時は、こちらまで音や爆弾の地響きが感じられた。わしは山に上がって黒煙も見た」とSさんは当時を語っていました。 その後、竜の口の半地下工場「鶴」を見学しました。地下トンネルがあったという入口は塞がれていましたが、中電変電所西側にあるドーム型の航空機製作所のコンクリート基礎部分には、まだ生々しい鉄筋の跡が残っていて、78年が過ぎたとは思えません。参加者からは「説明版の設置など、貴重な戦争遺跡の保存・整備が必要だ」と声が上がりました。 11月18日、秋の水島戦跡めぐり第二回が行われ、連島砲台を見学しました。亀島山地下工場を語りつぐ会のY氏の案内で、連島西浦箆取神社上方にある連島第三砲台跡を特定しました。今は個人の畑の中にひっそりと台の一部が見えるだけですが、当時は60人の兵隊が常駐した立派な部隊だったようです(補註※)。現在でも、ここからは水島の町が一望出来て素晴らしい景色でした。 (※)これほどの部隊が、戦時、水島を囲んで4部隊編纂されていたのにも関わらず、1945年6月22日、米軍による水島空襲の時には一機も撃墜することできなかったのです。米軍は日本軍の軍事力をきちんと調べていて、弾の当たらない上空から爆弾を落としたからです。現在、あんな狭い山の上に60人も常駐する建物があったなんて、とても想像できませんでした。戦争は異常な事を当たり前とさせる。 11月24日、「秋の水島戦跡巡り第三回」が行われ、亀島山地下工場見学を遂行しました。先ずはビデオ学習、Y氏からレクチャーを受けて、参加人数が少ないために、6月の見学では見られなかった2号トンネルの辺りまで歩き、工作機械を据付けした跡や、側壁の支柱跡やトロッコの枕木跡などを見ることができました。 戦争体験者がほとんどいなくなりつつある現在、戦争をまざまざとイメージできる体験は、ホントに貴重になりつつあります。
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