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イタリア・ルネサンス美女画集 巨匠たちが描いた「女性の時代」
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イタリア・ルネサンス美女画集 巨匠たちが描いた「女性の時代」

池上英洋

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イタリア・ルネサンス美女画集 巨匠たちが描いた「女性の時代」

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2014/09/29
JAN 9784096820735

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2024/06/16

借りたもの。 ルネサンス絵画における女性たちの表現の変容――込められた意図から美の体現まで――を項目ごとにまとめたもの。 項目とは「女神」「聖母」「女性のあるべき姿」「横たわる裸婦の官能美」そしてそれら「美神たちの変容」を追っていく。 正確な理想の美の追求から、多少の誇張(強調)...

借りたもの。 ルネサンス絵画における女性たちの表現の変容――込められた意図から美の体現まで――を項目ごとにまとめたもの。 項目とは「女神」「聖母」「女性のあるべき姿」「横たわる裸婦の官能美」そしてそれら「美神たちの変容」を追っていく。 正確な理想の美の追求から、多少の誇張(強調)でドラマティックに描画する、ミケランジェロのマニエリスムの台頭まで。 本のサイズの分だけ図版が大きめなので、見ごたえがある。 序章には1401年に起こった、13世紀に書かれた『薔薇物語』における女性への偏見……その理由を旧約聖書のエヴァ(イヴ)に求め、曰く‘判断力に欠け、誘惑に弱く、色香をもって男性を堕落させる……’とし、それが支持されていたことに、クリスティーヌ・ド・ピザンという女性が反論した話から始まる。 そこから、この時代、女性の描き方がルネサンス以前と以降で大きく違う事を強調している。 官能美に関する項目では、注文主が禁欲的で厳粛な教会・聖職者から世俗的な人々へと移った事も相まって、ポルノグラフィティ的な側面が強くなることがわかる。 それだけでなく、当時の婚姻形態…女性は多額の持参金が無いと結婚できない、男性はギルドの既得権益保護のせいで経済的自立ができない…という問題があった、との事。 ……心なしか、現代にも通じるような?制度によって社会が破綻してる。人類史はその繰り返しか。 著者はこの時代の女性像の多様性を強調している。 それは全くその通りだと思うが、当時活躍した画家たちが、どうしても男性が多いので、「“男性の”美の理想としての女性」ではないか…と斜に構えてしまう。最も、それが現代まで続く美の基本…古典となっているのだが。 …では女性が描く女性美とは何か、という定義が、私には未だ曖昧な事と、それはこの本には関係ない事なのでここで止めよう。

Posted by ブクログ

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