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キリスト教哲学入門 聖トマス・アクィナスをめぐって
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 慶應義塾大学出版会 |
発売年月日 | 2014/07/30 |
JAN | 9784766421521 |
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キリスト教哲学入門
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・キリスト教と哲学は、前者がヘブライズム、後者がヘレニズムに由来し、相容れないものとは捉えないまでも、両者を結びつけるのは容易なことではないと考えられてきた。神学と哲学、信仰と理性など、両者の対立を探求してきた思想家は枚挙にいとまがない。トマスの立場は、古来「恩寵は自然を廃棄する...
・キリスト教と哲学は、前者がヘブライズム、後者がヘレニズムに由来し、相容れないものとは捉えないまでも、両者を結びつけるのは容易なことではないと考えられてきた。神学と哲学、信仰と理性など、両者の対立を探求してきた思想家は枚挙にいとまがない。トマスの立場は、古来「恩寵は自然を廃棄するのではなく、完成する」という言葉が広く伝えられてきたことに見られるように、恩寵(神学)と自然(哲学)が対立するのではなく、信仰が哲学や理性を完成すること、だからこそ「哲学は神学の婢」というような序列を考えていたとされる。
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キリスト教というより、ひたすら「存在」ということを追求する哲学書そのもの。トマスは、アリストテレスの系統としてプロテスタント教会では受け入れられていないが、「神の存在は証明するものでなく、信仰するもの。存在証明できれば、知っていることになり、それは信じるとは言わない!」は賛成でき...
キリスト教というより、ひたすら「存在」ということを追求する哲学書そのもの。トマスは、アリストテレスの系統としてプロテスタント教会では受け入れられていないが、「神の存在は証明するものでなく、信仰するもの。存在証明できれば、知っていることになり、それは信じるとは言わない!」は賛成できる。しかし、「神の本質は存在そのもの」とは、確かに出エジプトで「我は在りて在る者」ご自身を表す言葉として語られているにせよ、哲学的な意味があっても、愛、赦しなどの面が全く語られていないのは違和感は感じる。
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