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〈運ぶヒト〉の人類学 岩波新書1502

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2014/09/22 |
JAN | 9784004315025 |
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〈運ぶヒト〉の人類学
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
インターネット、航空、鉄道、船、それより前まで遡って、人が物を運ぶという原始的な動作から浮かび上がる、根源的な、忘れられた違い。 フランス、日本、アフリカを比較することで、人種による身体の違い、違いからくる運び方の違い、そこから見えてくる文化発展の方向性の違い。面白い観点だと感...
インターネット、航空、鉄道、船、それより前まで遡って、人が物を運ぶという原始的な動作から浮かび上がる、根源的な、忘れられた違い。 フランス、日本、アフリカを比較することで、人種による身体の違い、違いからくる運び方の違い、そこから見えてくる文化発展の方向性の違い。面白い観点だと感じました。 やや古めの本なのでグローバルな視点に関してはもう一歩ほしかったなと思いましたが、読みやすく楽しめました。
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昨今話題の宅配便などに関する本かと思ったら、タイトル通り人類学の本だった。原始時代より遥か昔、人類が進化する過程で「物を運ぶ」ことがどう発達していったかを追っている。 現代や中世における各国の物の運びかたとその文化など、なかなかマニアックな視点で分析している。人類学の中から人力...
昨今話題の宅配便などに関する本かと思ったら、タイトル通り人類学の本だった。原始時代より遥か昔、人類が進化する過程で「物を運ぶ」ことがどう発達していったかを追っている。 現代や中世における各国の物の運びかたとその文化など、なかなかマニアックな視点で分析している。人類学の中から人力をなるべく使って「運ぶ」ことにこれだけ焦点を当てる本というのも珍しいのではないか。
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人類の祖先が二足歩行で世界中に散らばったとき、その人々は子供や食料、基礎的な道具などを何らかの方法で「運んでいた」はずである。著者のこの視点自体が非常に興味深く感じました。そして運ぶスタイルは、人類の祖先が世界中に散らばるにつれて、現地の環境(気候や植生等)にあわせて変化している...
人類の祖先が二足歩行で世界中に散らばったとき、その人々は子供や食料、基礎的な道具などを何らかの方法で「運んでいた」はずである。著者のこの視点自体が非常に興味深く感じました。そして運ぶスタイルは、人類の祖先が世界中に散らばるにつれて、現地の環境(気候や植生等)にあわせて変化しているはずであり、また人間の体型も地域によって変化してきますし、文化的な要素や価値観にも影響を受けるはずです。そしてこの違いをわかりやすく例示するために、著者が「文化の三角測量」と呼ぶところの、フランス、日本、西アフリカ(モシ王国)の違いを非常に端的にまとめている本になります。本書に掲載されている「技術文化」という概念ですが、これは本書以外で触れていましたが、さらに理解が深まりました。余談ですが、サイバーダイン(筑波大学発ベンチャー)が開発した装着型ロボスーツについて、まさに川田氏が本書で日本の特徴として述べている「道具の人間化」だと思いました。使い手の習熟によってパフォーマンスが変わる、人間の労力を省くのではなく投入するという文化です。
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