![語れなかった物語 ある家族のイラン現代史](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001722/0017229735LL.jpg)
- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 書籍
- 1220-05-09
語れなかった物語 ある家族のイラン現代史
![語れなかった物語 ある家族のイラン現代史](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001722/0017229735LL.jpg)
定価 ¥3,520
550円 定価より2,970円(84%)おトク
獲得ポイント5P
残り1点 ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
![](/library/dummy/img-pickUp01.jpg)
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
2/22(土)~2/27(木)
![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-750-120.png)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2014/09/24 |
JAN | 9784560083741 |
![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-680-160.png)
![](/library/dummy/img-pickUp01.jpg)
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
2/22(土)~2/27(木)
- 書籍
- 書籍
語れなかった物語
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
語れなかった物語
¥550
残り1点
ご注文はお早めに
商品レビュー
0
1件のお客様レビュー
日本経済新聞社 小サイズに変更 中サイズに変更 大サイズに変更 印刷 語れなかった物語 アーザル・ナフィーシー著 沈黙にひそむ母娘の愛憎の記憶 2014/11/9付日本経済新聞 朝刊 本書は、世界的ベストセラー『テヘランでロリータを読む』の著者が、自身の幼年...
日本経済新聞社 小サイズに変更 中サイズに変更 大サイズに変更 印刷 語れなかった物語 アーザル・ナフィーシー著 沈黙にひそむ母娘の愛憎の記憶 2014/11/9付日本経済新聞 朝刊 本書は、世界的ベストセラー『テヘランでロリータを読む』の著者が、自身の幼年時代から、イラン革命後、祖国を去り、国に残してきた両親が亡くなるまでの半世紀にわたる家族の物語を綴(つづ)ったもの。それは、シャー(国王)のもとで西洋的近代化を推進したイランが、革命によって王制が打倒され、イラン・イスラーム共和国が成立するという波乱の時代に相当する。 だが、家族の物語を通して、激動のイラン現代史を描き出すのが本書の眼目ではない。作品には一家と関係するさまざまな人物が登場し、さまざまなエピソードが織りこまれているが、英語版の副題に「(ある放蕩(ほうとう)娘の)回想」とあるように、本書の真髄(しんずい)は、「娘」が回想する母親の物語であり、理不尽な暴君である母とその犠牲となった娘の物語である。 母ネズハトは、幼い頃、母親を(おそらくは自殺によって)亡くし、最初の夫は、彼女に不治の病であることを告げぬまま結婚し、一年後に他界。これらの出来事が母の心に癒しがたい傷を与え――と娘は推し量るのだが、母は決して真実を語らない――、理不尽な現実に復讐(ふくしゅう)するかのように、母は自分が信じたい物語で現実を塗り固め、夫(著者の父)や娘をその理不尽さで不幸にする。家庭的愛に恵まれず、女であるがゆえに医師になる夢を叶(かな)えられなかった母は、自分が叶わなかったことすべてを娘に与えようとし、同時に、自分が奪われたものをふんだんに与えられる娘に嫉妬する。 母親の愛に恵まれなかった著者は幼い時から、文学を愛する父親にイラン古典文学の薫陶を受け、想像力の世界で人間は自由を得ることを学ぶ。前著『テヘランで~』は、イスラーム共和国の抑圧的体制が人間に課す理不尽に対し、文学を読むことで抵抗する物語だったが、文学的想像力が人間を自由にするという信念を著者に培ったのは、母ネズハトの理不尽であったのだ。 母親は「真実」を明かすことなく世を去る。実母の死や最初の夫について母が真実を語ってくれれば、このようでしかありえなかった母を許し、母娘の関係はもっと違ったものになっていたのだろうか。原題は「私が沈黙してきたこと」。それは、自分が望まぬことは断固、拒否することを貫いた母の生を象徴する沈黙をも意味していよう。思えば、母も母なりのやり方で、物語を想像することで、理不尽な現実に抵抗していたのだとも言える。本書は、自分を今ある自分にしてくれた母親に、著者が捧(ささ)げるオマージュである。 原題=THINGS I’VE BEEN SILENT ABOUT (矢倉尚子訳、白水社・3200円) ▼著者はイラン生まれ。97年米国移住。ジョンズ・ホプキンス大教授。 《評》京都大学教授 岡 真理 このページを閉じる NIKKEI Copyright © 2014 Nikkei Inc. All rights reserved. 本サービスに関する知的財産権その他一切の権利は、日本経済新聞社またはその情報提供者に帰属します。また、本サービスに掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。
Posted by