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狂える者の書 パラディスの秘録 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2014/09/01 |
| JAN | 9784488585075 |
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狂える者の書
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狂える者の書
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
主要な登場人物がみな狂っている、または周囲に狂っていると思われている中で、ストーリーが進むごとに彼らの狂気も増していく。 その狂気は本物なのか、それとも見せかけているだけなのかも判然としないまま、ラストで狂気が現実を塗り替えていく。めくるめく物語。
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※このレビューにはネタバレを含みます
タニス・リーの代表作と数えられる「パラディスの秘録」の原書刊行順でみる最後の一冊を読みました。今回は今までの多くがそうであったように短編集でなくて、三つの世界が絡み合う長編小説となっています。 狂えるものの書、というだけあって、まるで複雑怪奇な構造の螺旋階段越しからペンギンを見つつオレンジ色のお酒を飲んで酩酊するようなお話でした。でも、このシリーズの中でもっとも深い意味を内包したお話のように思えました。 狂える都パラダイスの中にあって、自分たちは正気を保っていると信じながらも、平然と殺人を繰り返すフェリオンとスマラの美しき双子の兄妹。 従姉妹に陥れられ、正常でありながら狂人とみなされて精神病院に送られたパラディの女画家、レオカディア。 激しい片恋に破れ発狂し、やはり脳病院に収監されることになるパラディスの若き令嬢、イルド。 この三つの場所と人物たちが絡み合い、一つの織物を編むような、そんなお話です。 正常とは、狂気とはなんなんなのか。美とは、醜とはなんなのか。 相反する二つの存在の意義を巧みに問いかけた、名作と言えると思います。 しかし、狂えるものの書、と題名につくだけあって、殺人や精神病院でのひどい描写などが続きます。 精神状態によっては、引きづられてしまったり、読むのが辛かったりするかもしれません。死者も数多く出ます。 ですが、面白かったです。そしてペンギンがすごい破壊力です。 陰鬱なシーンが続くだけ、最後のエピローグは鮮やかで、心が浄化されていくような感じでした。 正常人の勝利といったところなのでしょうか。ですが、その登場人物が、只中にあって本当に正常だったかなどと、誰がわかるのでしょう。 個人的に、私が愛好して所有している人形と同じ名前のついたフェリオンと、パラダイスの描写が好きでした。フェリオンとスマラがパラダイスを抜け、パラディの美しさに感動するシーンは、わたしも一緒になって感動しました。 章の最初に載っているエピグラフも効果的で、この本をまとまりよくしています。 しかし死せるものの書といい、この本といい、後半二冊はなんだかぼんやりとした夢幻のようにくらくらしてしまう、そんなお話でした。ある意味では、タニス・リーの幻視している世界をともに幻視しているのでしょう。 あと一冊、堕ちたるものの書だけ未読です。 いつかじっくりと読みたいと思います。 なかなかに感慨深い読書体験でした。 万人におすすめはできないけれど、大好きな一冊です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
どう感想を書いたものだか……。(。。;) ペンギンが、ペンギンが、ペンギンが……パラダイスの兄妹のシーンでは、あれとして……パラディスの恐慌シーンを思い浮かべると、なんとも……。 あんだけのドロドロの世界の中で――多くのものをひっくりかえす存在感。そして、救い……。
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