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沈黙の果て(上) 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2014/09/01 |
| JAN | 9784488211059 |
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沈黙の果て(上)
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沈黙の果て(上)
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
ケイト・リンヴィル シリーズの既刊3作すべて読んでしまったので、そのおもしろさを期待して本作を読むことにした。 イギリスのヨークシャーにある屋敷スタンバリーハウスで3組のドイツ人家族はイースター休暇を過ごしていた。 子犬のバーニーと一緒に長い散歩から戻ってきたイェシカは、屋敷ま...
ケイト・リンヴィル シリーズの既刊3作すべて読んでしまったので、そのおもしろさを期待して本作を読むことにした。 イギリスのヨークシャーにある屋敷スタンバリーハウスで3組のドイツ人家族はイースター休暇を過ごしていた。 子犬のバーニーと一緒に長い散歩から戻ってきたイェシカは、屋敷までほぼ1キロにわたる場所にある門で奇妙な沈黙を感じ取った。屋敷の前庭では屋敷の持ち主である、パトリツィアが何者かによって殺されていた。 冒頭でパトリツィアが殺されていた描写の後、話は12日前の4月12日に戻る。そこから第一部の終わりまで、延々とスタンバリーハウスに関わる人々の人間模様が語られる。滞在する3組9人と、この土地と家屋に半分の所有権があると信じるフィリップとそのガールフレンドについて。 主な登場人物が11人と、私が記憶するには少し多すぎる人数。とにかく捜査過程を読ませてほしい私にとっては関係者の人間関係の説明描写が長すぎる。 読むことにしたことを少々後悔しはじめた頃に、なぜか、その人間関係の描写がおもしろくなってしまう。なぜかも何も、そこがドイツでベストセラー連発の国民的作家の筆力というものなのだろう。 春にイングランドの自然に囲まれた屋敷で過ごす休暇。黒い子犬と長時間の散歩の日々。悩みは特盛りながら、最高かよ。ってなったところで、冒頭シーンの続きが始まった。 視点は区切りごとにさまざまな人物に変わるが、実質主人公役を務めるのがイェシカだ。辛い感情に実務的、現実的に対峙し、その感情を理論化することで、大げさな劇的な要素を取り除くという心理カウンセラーいらずのメンタル管理を心得ている人物。 残りの登場人物の性格はさまざま。しかし、嫌な人、困った人にも、そう振る舞うのは理解できる。自分の中に共感できるものがある。そう気付かせる描かれ方だ。共感する部分があるから、すべての人物の挙動、行く末が気になってしまう。 しかし、レオンの経済的に破壊的な状況に救いがないことが明らかになって野原に寝転んでのおポンチな空想。結婚して子どもが二人いるのにすべてを捨て去ろうと。現実逃避は誰にでもあるものと考える。だけど羊飼いか農民になり、小さい家があり(今の妻以外の)優しい妻がいるという空想。女として、妻として同情が少し難しい。 セラピストとして大成功しているティムがイェシカにうざがらみするのは、まったく好ましくないが、そうする心理は理解できる。 食事を用意するものがいないことについて、イェシカのみならずパトリツィアにまで自分で作ればよいと別の場で言われているところは、笑えたところ。これを読んで笑えるのは女だけなのだろうか。 上巻を読み終えて、誰と誰が被害を受けたかがざっくり明らかになった。犯人と動機がどのように明らかになっていくのだろうか。被害者たちをめぐる人間関係はばっちり入った今、下巻を読むのが非常に楽しみ。
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ドイツのベストセラー作家。 久しぶりに古典作品ではなくて、初めてのドイツ作品なんだけど、私の好きな英国古典ミステリ感が漂っていてとても読みやすい。(作品の舞台もイギリス) ブク友さんのレビューを見て、これは絶対自分が好きなタイプだと思って読みたくなった。 【夫たちの濃密な友人...
ドイツのベストセラー作家。 久しぶりに古典作品ではなくて、初めてのドイツ作品なんだけど、私の好きな英国古典ミステリ感が漂っていてとても読みやすい。(作品の舞台もイギリス) ブク友さんのレビューを見て、これは絶対自分が好きなタイプだと思って読みたくなった。 【夫たちの濃密な友人関係により、古い屋敷で休暇を過ごしていた3組の夫婦と子供が3人。ある日、その中の5人の惨殺死体が発見される…。いったい誰が?なぜ…?】 大人6人と子供3人が何週間も顔を突き合わせて休暇を過ごしている。 キッチン、ダイニング、居間は1つしかない。 息苦しい環境に次第にギスギスしてくる。 そして、みんなそれぞれ隠している心の闇が少しずつ見えてくる。 なぜこんな不自然で強制的のような共同生活をしているのか?は下巻で解明されるのかな? どんな秘密が隠されてるのか楽しみで早く下巻が読みたい。 上下巻に分かれてるので結構長い。 でも派手な展開はないのに、濃厚な人間ドラマと心理描写で先を読ませるのが上手い。
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シャルロッテ・リンクを初めて読んだのが、つい先日、『裏切り』である。 たいそう面白かったので、シリーズの続きの出版を楽しみにしているのだが、 過去の作品はさほど関心が沸かなかった。 それがである。 我が積読山脈の裾野に、上下きっちりあるではないか! というわけで、早速読んだのであ...
シャルロッテ・リンクを初めて読んだのが、つい先日、『裏切り』である。 たいそう面白かったので、シリーズの続きの出版を楽しみにしているのだが、 過去の作品はさほど関心が沸かなかった。 それがである。 我が積読山脈の裾野に、上下きっちりあるではないか! というわけで、早速読んだのであった。 結論を言えば、面白かった。 しかし、上巻は少々きつかった。 5組の夫婦、カップルが出てくるのだが、それについてのあれこれが描かれる。 10代の恋、夫婦の仲、さらには親子のもめごと、カップル同士の仲 etc... いやいや、そんなに描写されましても、ええと・・・・・・ 読む支えになったのは、いきなり一人殺されている場面だ。 それから少々過去に戻って話が描かれる。 いずれこう進んでいくのだという、言わば予告があったから、読み進んでいけた。 予告通り、いや、予告以上に事件は起こり、面白くなっていく。 誰と誰が夫婦なのかは、メモしたほうがいいだろう。 誰だっけ? がなく読んでいけて、私はとても楽だった。 舞台はヨークシャーで、主な登場人物はドイツ人だ。 作者シャルロッテ・リンクはドイツ人である。 13才の時に旅行で訪れて以来、イギリスに夢中なのだそうだ。 この『沈黙の果て』も、先日の『裏切り』も、いかにこの殺人が行われたかという、トリックを暴くものではなく、なぜ殺人をしたのか、をテーマにしている。 「ミステリーにはトリックがないと」という方には向かない作家なのだろう。 しかし面白い。 ベストセラー続出の、ドイツの国民的作家というのも無理はない。 ぜひ一度読んでほしい。
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