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日本人の身体 ちくま新書1087
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/09/10 |
JAN | 9784480067944 |
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日本人の身体
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
からだというと、昔は死体を意味し、生きている体は、み(身)と呼ばれ、体と魂が一体化して捉えていたが、現代では体をモノとして扱うようになったという。 能をベースとして、古典から日本人の体の感覚を説明している。 はっきりとした境界線を引くのではなく、体の感覚や、建物の構造だったり、...
からだというと、昔は死体を意味し、生きている体は、み(身)と呼ばれ、体と魂が一体化して捉えていたが、現代では体をモノとして扱うようになったという。 能をベースとして、古典から日本人の体の感覚を説明している。 はっきりとした境界線を引くのではなく、体の感覚や、建物の構造だったり、あいまいな部分を持っているのが日本の考え方なのだなと実感した。 印象に残ったのは、以下の部分。 和して同ぜず 和の関係は持つが同の関係は持たないという意味だが、今では和=みんなで同じことをすることと、同じにさせたがる。 老いについて、醜いものと感じている人が多いが、そもそも、若い=幼い、未成熟な状態を指しており、老いは生いに通じ、老いてこそ、芸の真髄を発揮できるという。 アンチエイジングに走るのではなく、老いても「花」を保って生きる=過去の栄光にしがみつかないことだという。 若い頃は、勢いに任せることができるが、老いてからは生き方が問われるということだと解釈した。 老いの部分について、唐突に語られる感じがして、著者は、この部分を強調したかったのではないかと感じた。
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能楽師である著者が、日本の伝統的な身体観についての考察をおこなっている本です。 われわれが、西洋の科学的で分析的な身体のとらえかたになじんだ結果、自分自身の身体についてのもっとも直接的な知をうしなってしまっているのではないかという問題提起から、議論がはじめられています。そのうえ...
能楽師である著者が、日本の伝統的な身体観についての考察をおこなっている本です。 われわれが、西洋の科学的で分析的な身体のとらえかたになじんだ結果、自分自身の身体についてのもっとも直接的な知をうしなってしまっているのではないかという問題提起から、議論がはじめられています。そのうえで、著者自身がその伝統の一翼を担っている能についての例などを引きながら、分析的な身体についての知識によっては見えてこない、生きられた身体知のありかたが論じられています。 「生きられた身体」というテーマについては、市川浩や中村雄二郎、竹内敏晴といった論者たちが考察をおこない、近年では鷲田清一や内田樹などの思想家たちも関心を示してきました。本書の議論も、そうしたすでに長い議論の蓄積のある身体論と響きあう内容をもっていますが、日本神話から中国や古代ギリシアなどにおけるさまざまな事例をかなり自由に参照しながら、現代に生きる人びとが身体知のほんらいの豊かさにふたたび目を向けるようにうながしています。 「あとがき」で著者自身、「話は留まるところを知らなくなり、ほとんどもう一冊の本ができるくらいのものを書いてしまい、いつまでたってもまとまらなくなってしまった」と述べているように、やや奔放な議論の展開がなされているようにも思えますが、伝統的な身体知について考えるうえで興味深い切り口がいくつも示されているように感じました。
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言葉と身体の結びつき 古典はやっぱり面白い奥が深い もっと知識を深めたい 大誠堂書店(一宮)にて購入
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