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リアリズムの法解釈理論

ミシェル・トロペール(著者), 南野森

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房
発売年月日 2013/06/22
JAN 9784326402816

リアリズムの法解釈理論

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2014/03/10

フランス公法学の泰斗であり、日本の研究でもしばしば言及されるミシェル・トロペールの独自の論文集。収録論文10本、4部構成となっている。第一部「法解釈の理論」では、法解釈とは、認識ではなく「意思の作用」(裁判官の決定)であり、解釈の対象は規範ではなく事実であり、解釈が解釈者に特有の...

フランス公法学の泰斗であり、日本の研究でもしばしば言及されるミシェル・トロペールの独自の論文集。収録論文10本、4部構成となっている。第一部「法解釈の理論」では、法解釈とは、認識ではなく「意思の作用」(裁判官の決定)であり、解釈の対象は規範ではなく事実であり、解釈が解釈者に特有の権限を与えるものであるとされる。このような見地から、先行理論や憲法裁判官による規範創設の問題が扱われることになる。トロペールの解釈理論は、ケルゼンの法解釈理論の批判的継承と位置づけることができるだろうし、ケルゼンの「国家学」の様々なテーゼに対する見解は随所に見受けられる。第二部は「法の一般理論」と題されるが、慣習が法規範に変質することの意味、法実証主義と人権論の両立可能性が扱われる。とりわけ後者は、第三部におけるナチスと法実証主義の関係とも深く関連する問題である。第三部の「国家の理論」では、一般的概念として、法治国と主権(者)の概念が扱われる。この二つは、ケルゼンから出発する法理論にとっては非常に問題となる(ケルゼンは国家=法秩序、主権概念の不要性を説いた)概念である。これらをトロペールは、法制史・法学史における様々な概念の内実を踏まえつつ、現代法理論における有意性を探っている。第四部「憲法理論史」では、特にフランス革命期に形成されたフランスの法秩序と現代の違憲審査制度ないし理論との関係が焦点となる。これらのテーマも、権力分立の内実(司法権の独立)や憲法制定権力など、現代法理論・国家理論の中心的問題を扱っている。論文集とはいえ、非常に密度の濃い議論が展開されているが、訳者解説が非常にわかりやすい要約や関連文献の紹介を提供してくれている。

Posted by ブクログ

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