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豊臣秀吉の系図学 近江、鉄、渡来人をめぐって
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豊臣秀吉の系図学 近江、鉄、渡来人をめぐって

宝賀寿男(著者), 蒲池明弘

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豊臣秀吉の系図学 近江、鉄、渡来人をめぐって

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 桃山堂
発売年月日 2014/07/10
JAN 9784905342014

豊臣秀吉の系図学

¥1,650

商品レビュー

3.3

3件のお客様レビュー

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2019/05/02

(01) 秀吉の系図(*02)から彼や周辺の出自を探っている。秀吉の母方、父方の系統だけにとどまることなく、加藤清正、福島正則、青木氏、北の政所、浅野氏、成田氏、木下氏など秀吉の周辺の人物たちの系図にあたることで、それらの系統がいたるところで交錯している様子が見えてくる。 美濃の...

(01) 秀吉の系図(*02)から彼や周辺の出自を探っている。秀吉の母方、父方の系統だけにとどまることなく、加藤清正、福島正則、青木氏、北の政所、浅野氏、成田氏、木下氏など秀吉の周辺の人物たちの系図にあたることで、それらの系統がいたるところで交錯している様子が見えてくる。 美濃のなかでも揖斐川流域や近江など、交錯する地域には、刀鍛冶や製鉄、鉄の生産との強い連関がうかがわれ、これまで判然としなかった秀吉の来歴が推測される。そして、秀吉が、これまで理解されていたような一代で天下人にのし上がった人物としてではなく、なるべくして関白になった可能性も視野に入ってくる。 (02) 系図の史料的な扱い方や価値についての知見にも本書を通じて接することができる。系図の源流に近いところで表現される「仮冒」という偽装に、この系図というテキストとタブローがどのように読まれ、伝えられてきたかを確認することができる。必ずしも信頼はできないが、信じられてきた何かや誤った伝わり方、装った伝え方から歴史を読み解く方法を本書は示している。

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2018/07/21

豊臣秀吉の系図学 近江、鉄、渡来人をめぐって 宝賀寿男+桃山堂 桃山堂株式会社 2014年7月10日 初版発行 ISBN 978-4-905342-01-4 C2011 [岐阜県大垣市赤坂にたたずむ鉄鉱石の山、金生山。なぜ、この地で豊臣一族の先祖たちの足跡が交錯しているのか?...

豊臣秀吉の系図学 近江、鉄、渡来人をめぐって 宝賀寿男+桃山堂 桃山堂株式会社 2014年7月10日 初版発行 ISBN 978-4-905342-01-4 C2011 [岐阜県大垣市赤坂にたたずむ鉄鉱石の山、金生山。なぜ、この地で豊臣一族の先祖たちの足跡が交錯しているのか?系図研究+現場取材により、いま解明が始まる渡来系鍛冶の血脈。] https://www.amazon.co.jp/豊臣秀吉の系図学-近江、鉄、渡来人をめぐって-宝賀寿男/dp/4905342015

Posted by ブクログ

2014/08/04

戦国時代から江戸幕府による全国統一の立役者、織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康。 このうち、織田信長と徳川家康は、いずれも戦国武将の子孫として、その出自があきらかになっているが、豊臣秀吉については、貧農の出身であるとか足軽の家に生まれたとか諸説あるが、定説というものがない。 豊臣...

戦国時代から江戸幕府による全国統一の立役者、織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康。 このうち、織田信長と徳川家康は、いずれも戦国武将の子孫として、その出自があきらかになっているが、豊臣秀吉については、貧農の出身であるとか足軽の家に生まれたとか諸説あるが、定説というものがない。 豊臣秀吉は、誰の子孫で、どのように育ち、仕官し、天下人となったのかということを、系図学というアプローチから科学的に考察している。 そもそも古文書のなかで、系図ほど様々なバリエーションがあるものは少ないかもしれない。系図は、たとえば所領や家督相続の争いの時に、その証拠とするため、または武士が仕官するときに出自を証明するなど、歴史的な事実を証明するために作成されるのではなく、自分の利益や名誉が優先されるため、事実だけではなくもっともらしい虚偽の記載が紛れ込み、時代を経ることにより、いつのまにかそれが史実のように定着していくものとなっている。 だから、現在でも見られるように、多くの系図が祖先をたどっていくと、藤原鎌足あたりまで溯っていけるのは、不思議ではない。 ただ、幸いなことに、多くの系図が存在するために、個々の系図を丹念に調べていき、そして他の系図、記録、伝承等と照らし合わせることにより、ある程度科学的に、こうだったのではないか?という仮設を立てることはできる。 しかし、それには膨大な時間と努力が必要となる。著者は、公務員として働きながら市井の学者として、系図学に取り組んできた。プロではない愛好家が専門分野に対して投入できる力をこめて、系図を研究してきたその成果のひとつとして本書がある。 本書で引用されている系図は、多くが東京大学史料編纂所、国立国会図書館のWEBサイトで公開されている。そして、本書ではそれら系図のデジタル化された現物をみるためのインデックスも付記されている。 また、系図の研究を元に、現地を調査したインタビュー記事も織り込まれており、興味深く読み進めることができる。

Posted by ブクログ

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