- 中古
- 書籍
- 文庫
大阪ラビリンス 新潮文庫
定価 ¥693
220円 定価より473円(68%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/08/28 |
JAN | 9784101204376 |
- 書籍
- 文庫
大阪ラビリンス
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
大阪ラビリンス
¥220
在庫なし
商品レビュー
3.9
12件のお客様レビュー
【大阪に所以のある作家による大阪を舞台とした小説】 なんやけど、shintak5555さんからご紹介の「梅田地下オデッセイ」は別として、作家さんの生まれも昭和以前の人も多くて… 「あっ!これあそこや!こんなんやったんや!」みたいに思い浮かべられる時代にはこの世に生まれてない… ...
【大阪に所以のある作家による大阪を舞台とした小説】 なんやけど、shintak5555さんからご紹介の「梅田地下オデッセイ」は別として、作家さんの生まれも昭和以前の人も多くて… 「あっ!これあそこや!こんなんやったんや!」みたいに思い浮かべられる時代にはこの世に生まれてない… なので、どこが舞台でも変わらん気もする。確かに地名とかは、同じにしてもね。 郷土愛みたいなのは、そう湧かない。 横溝正史さんも関西なんや!みたいなのは、思うけど。(今話題の兵庫県出身みたい) 郷土愛は、別にしても面白い作品群ではある。 9つの作品群。いくつか思ったのをご紹介! 「面影双紙」(横溝正史) やはり、血縁や!お得意の! あんなドロドロではないにしても。 この短さでも、ハッとなる! 「大阪の穴」(小松左京) 思わず「プリンセストヨトミ」を思い出した! 大阪城から続く抜け道。 今も、どっかに残ってたりして… 「梅田地下オデッセイ」(堀晃) 結構、真面目やん!SFです。 もう少し、ギャグ要素があるのかと思ってたけど。 しかし、あんなとこ閉じ込められたら、死んでまう! とは言え、強制でなくても、出れない気はする…何で、こんなややっこしいねん!案内板もよく分からんし。 酔っ払いは、多分、地上には戻れん気も? やはり、これは、実際に、壮大な実験なのかも?w 梅地下が人類を救うのか! 最近行ってないけど、直結してる第三ビルは、まだ盛況やけど、第二、第一になるに従って、シャッター率が上がる! 昼間でも、暗い感じするし、人死んでても分からんのとちゃうの?(ないない^^;) いつも思うのが、空の上から見たい。その方が分かるんとちゃうの?っと。 「天幕と銀幕の見える場所」(芦辺拓) これいい! 雰囲気が! 大正時代なんで、知らんけど、行って見たかった!楽天地!雰囲気たっぷり! 異界が、垣間見える! それもある人の中の! これ以上、ネタバレ無理! これ以外の作品も、やはり、それなりの作家さんが描いてるので、良い感じ!(^_^)v shintak5555さん、ありがとうございました!
Posted by
大阪は大都市でもあるし住民の気質など物語を生みやすい土地柄やろうと思います。でも最近は全国的な均一化で少しずつ特異性は薄れていってるようにも思います(特にキタは)。そこで暮らす人間としては生きてるだけで物語になりそうやった時代のお話を読んでみたいかなと。 ■心覚えのための簡単な...
大阪は大都市でもあるし住民の気質など物語を生みやすい土地柄やろうと思います。でも最近は全国的な均一化で少しずつ特異性は薄れていってるようにも思います(特にキタは)。そこで暮らす人間としては生きてるだけで物語になりそうやった時代のお話を読んでみたいかなと。 ■心覚えのための簡単なメモ [△]宇野浩二「橋の上」/宇野浩二さんは持ってた本を最近全部売ってしまいました。E橋は道頓堀川ということでひっかけ橋(戎橋)かしら? 哀歓を淡々と。 [△]横溝正史「面影双紙」/人骨模型のひみつ。堀割が近いということで道修町の東端、高麗橋の南あたりが舞台か? 当時の地理は知らんけど。 [△]織田作之助「大阪の女」/戦後、喫茶店を営む雪子は、娘の葉子と道修町のボンボン島村の浮わついた恋に時代が変わってたらエエなあと思う。 [△]小松左京「大阪の穴」/友人でヌケ穴研究家のSはついに真田の抜け穴を見つけだしともに穴の中に入ると・・・ [▽]堀晃「梅田地下オデッセイ」/ぼくが生息していたのは主に三番街から阪急ファイブ、阪急と阪神の間、泉の広場、富国生命ビル、東梅田駅周辺のエリアでした。「ウメチカ」にラビリンスを感じここで閉じこめられて生きていくことになったら・・・と考えたことのある人は少なくないと思いますがそんな妄想ができるような雰囲気がどことなくありました。この話じたいは好みでないですがどこかに好みのウメチカラビリンスの話があるかもしれません。現在規模はさらに大きくなっていますがそれにしても「ホワイティうめだ」とはまた間が抜けてて想像力が働きにくいつまらない名前になったものです。大阪に似合わへん・・・これからも謎な場所への敬称として「ウメチカ」と呼んでいくことでしょう。 [○]田辺聖子「こんにゃく八兵衛」/「芦刈」の説話とタノキのコンニャクハ兵衛と旧知のさえへん中年男須賀サン。取り立てて言うほどのこともない雑談ですがなぜかたのしい。 [○]有明夏夫「川に消えた賊」/「海坊主」こと赤岩源蔵親方が手がかりをほとんど残さなかった牡蠣船連続強盗事件を追う。事件そのものよりナニワの捕物帖の風情を味わうのが吉。 [○]岩坂恵子「おたふく」/千林商店街の路地にあるうどん屋「おたふく」を営む美佐子の日々。大阪っぽい。そう前の話でもなさそうやし千林で暮らしてたことがあるので親しみ感じました。 [△]芦辺拓「天幕と銀幕の見える場所」/娯楽の殿堂「楽天地」(表紙カバー絵にある建築)を楽しむ記者と少年、そして・・・ [○]柴崎友香「火花1/火花2」/舞台はどこらへんやろ? 「眼鏡橋」という記述があったりするので大正あたりでしょうか。一度好奇心で自転車で渡ったことがあるようなぼんやりした記憶があります。この作品は「大阪っ!!」て雰囲気が滲み出ています。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大阪、いやナニワを舞台とした短編小説を集めたアンソロジー。 世間で思われている「大阪」ではなく、自分たちも含めた土着関西の人たちが想う「古き良きナニワ」を感じる作品ばかりなのが、昭和生まれ大阪育ちの俺には実にうれしい。 王道オダサクは外せない。宇野浩二、おせいさん、あたりは随想っぽい小説、小松左京の作品はプリンセストヨトミっぽい。その合間合間に横溝正史や芦辺祐、有明夏夫とミステリーを挟むのがアクセント。ミステリーに固執しない有栖川有栖のセンスの良さ。 そして「ラビリンス」ときて大阪が舞台なら、絶対外してほしくない堀晃の「梅田地下オデッセイ」の存在感がすさまじい。1970年代のウメチカを舞台としたSF小説なのだが、古さを感じないアドベンチャーSFである。初読は大学時代なんだが、30年以上もたって、この本で再読できたことの喜び。今読んでも面白かったことの感動… 大阪人じゃなくても楽しいと思うが、大阪人であればあるほど、このアンソロジーははまれるはず。 ひな壇芸人の大阪弁に「こんなん、大阪ちゃうわ」と感じているクラシック関西人は、是非この本を読んでみてほしい。
Posted by