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七人のおいしい人妻 フランス書院文庫
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七人のおいしい人妻 フランス書院文庫

青橋由高(著者)

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七人のおいしい人妻 フランス書院文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2014/08/01
JAN 9784829640234

七人のおいしい人妻

¥495

商品レビュー

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2015/01/03

冴えたアイデアで趣向を凝らした短編集

作者初の短編集。タイトル通りに7人もの人妻は出てくるが、双子ヒロインがいることもあって1話1ヒロインにはなっておらす、逆に1人で2話を受け持つ人妻もいる。これは本作が過去に出された短編を単に集めただけに留まらない短編集だからである。 以前より1冊だけで出ては消えていくのが惜...

作者初の短編集。タイトル通りに7人もの人妻は出てくるが、双子ヒロインがいることもあって1話1ヒロインにはなっておらす、逆に1人で2話を受け持つ人妻もいる。これは本作が過去に出された短編を単に集めただけに留まらない短編集だからである。 以前より1冊だけで出ては消えていくのが惜しい数多の官能ヒロイン達に活躍の場が再び与えられればと思っていたが、短編集を逆手に取ったかのような今回のアイデアは過去資産の効果的な活用としても素晴らしい切り口だと思ったので特筆しておきたい。 第一話 テニスウェアの熟妻 第二話 双子妻3P体験 第三話 息子の嫁に迫られて 第四話 初夜~おさな妻の寝室 最初の4編は『特選小説』(綜合図書)に初出の作品を加筆改題したもの。『息子の嫁に迫られて(旧タイトル「息子の嫁」)』は『こんな官能小説が読みたかった!2014年版』にも選出された作品である。 40頁前後にしては思いのほかストーリーが凝っていて読物として面白いだけでなく官能面も充実している。結婚前の初心な頃は過ぎ、夫によって相応に開発されている人妻が別の男(主人公)によってさらなる未知の領域を知らしめられ、それに驚き、戸惑いながらも夫では得られなかった快楽に溺れ、乱れるまでがどの作品でも描かれていて何ともいやらしい。感じ過ぎて呂律が回らなくなるのは好みの分かれるところだが、どれもなかなかの興奮度で迫ってくる作品ばかりである。短編でこの水準は思わぬ僥倖だった。 ただし、本作の魅力はむしろここからである。 第五話 新婚生活~淫らな蜜愛旅行(ハネムーン) 第六話 かわいすぎる人妻メイド 第七話 パン屋で働く美人妻を… この3編は書き下ろしであり、上記の4編とリンクしている。第五話は第四話の後日談だし、第六話の主人公は第三話と第四話の(それぞれの主人公の)共通の知人という、言わばスピンオフ。また、ラストを飾る第七話では時代が一気に10年も進み、第一話でヒロインの息子として出てきた少年が20歳に成長して第二話の双子人妻が勤めているパン屋で一緒に働いている第五話に出てきた女性(当時は女子アナ、今は人妻)と恋する話になっている。これらの凝った設定が実に冴えている。 とりわけ第七話は双子人妻の「その後」も、実は第一話の母の「その後」もうっすら透けて見える中で、当時は華やかな職場にいたヒロインが人妻となってからは枯れそうになっているところを20歳の青年主人公が癒す話にもなっており、この主人公にも少年当時から母の面影を追いかけているような背景があることで10年の歳月を上手く活用しながら本作全体の総決算のような内容にしていたのは秀逸だったと思う。 単なる短編集で終わらせないアイデアを盛り込み、それが官能面も含めて昇華していたという点で本作には喝采を送りたい。

DSK

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