東京観光 集英社文庫

中島京子(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2014/08/21
• JAN: 9784087452174

商品レビュー

2024/02/14

独特の短編の短編集でした。闇、病みのあるのが特徴的なってこと。どんな終わり方とかじゃなくて出だしに問題定期して先に進むのが、どうなって終わるのかと思いながらでしたが、特に解決策がある訳ではなくてアワアワと進んで終わってしまったよ。ポジョも振り回されて、でも受け入れて、ずいぶんやりたい放題だけどと思うけれど。東京観光も不思議だけど、最後に笑ってお別れして良い思い出話でしたね。思ってたのと違うのが1番思う事かも、さよならコタツに平成大家族にの家族ものかなぁなんて勝手に思っていたよう。なんだかめっちゃ読んでる

2023/11/09

表題作のほか六編の短編集。
程度はいろいろだけれど、どれもチクリと痛い。誰もが隠し持っていて、なるべく表に出さないようにしているところをさらっと逆なでされるような心地。

2021/12/12

ポップな表紙が印象的な短編集。
１篇ごとに世界もがらりと変わる。
表紙のように、とてもカラフル。

が、共通するのは、どの作風も一風変わった人や設定があることだろうか。

小石川植物園で鰐を探し続けるヒロインも不思議だが、そこで彼女が出会うのは「銀杏の精」を演じ続ける中年男性。
放課後にだけ現れ、一部の人にしか見えない「ゴセイト」。
結婚前にした鼻の整形後のメンテナンスができず、鼻の話題に極端に過敏になっている女性。
彼女の夫はこともあろうに、ゴーゴリの「鼻」を生物学的に考証しようと、「鼻行類」などの話を滔々とする。

シュールな中に、独特なユーモアが感じられる。
シュールな作品に耐性（失礼！）がない人には、ちとつらいかも。