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名前のない星の物語 メディアワークス文庫
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名前のない星の物語 メディアワークス文庫

藍沢季(著者)

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名前のない星の物語 メディアワークス文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2014/08/23
JAN 9784048668828

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名前のない星の物語

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商品レビュー

3.8

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2023/12/12

名前の無いことが当たり前の世界で名付け親を生業にしているという設定に惹かれました。 言葉の運びやリズムが好きです。お伽話のように優しい話でした。読み手が大人になってしまったので「長く続く信仰をこの二人が果たして変えていけるのか?太陽を頂く信仰は特に砂漠の地ということもあり相当な...

名前の無いことが当たり前の世界で名付け親を生業にしているという設定に惹かれました。 言葉の運びやリズムが好きです。お伽話のように優しい話でした。読み手が大人になってしまったので「長く続く信仰をこの二人が果たして変えていけるのか?太陽を頂く信仰は特に砂漠の地ということもあり相当な根深さでは無いか?」等と余計なことが頭を過ってしまいました。中学生の頃に読めたらもっと話に没頭できたと思います。

Posted by ブクログ

2021/03/12

「夜を灯す」 月夜の中に死神が。 信仰心が強いのはいい事かもしれないが、全てが正しい訳では無いという疑問を持つ者は他に居ないのだろうか。 誰が言い始めたのか分からないが、夜というだけで忌み嫌われ変人扱いはおかしくないのか。 「ずっと、近くで瞬いていた」 何度も名を変える。 お金...

「夜を灯す」 月夜の中に死神が。 信仰心が強いのはいい事かもしれないが、全てが正しい訳では無いという疑問を持つ者は他に居ないのだろうか。 誰が言い始めたのか分からないが、夜というだけで忌み嫌われ変人扱いはおかしくないのか。 「ずっと、近くで瞬いていた」 何度も名を変える。 お金を出せば簡単にできる事だからこそ、この様な恋の終わりと共に折角名付けて貰った名を捨てれるのだろうな。 これを機に簡単に名を変える事無く、どんな事があろうと今の名前を名乗り続けて欲しいな。 「ある花実と」 名を奪う事も仕事。 改名は可能でも剥奪は無いと思っていたが、大きな罪を侵した者に対して高価な名前は必要無いのかもしれないな。 名乗る事が普通であった人にとって、剥奪という処置は絶望に近しい感覚になり得るかもな。 「今日を息づく」 安静の意味を諭す。 身体を動かさず絶対安静と言われても、そんな事を簡単に出来る人はいないだろうし何かしらしたくなりそうだな。 お節介といえばそれまでだが、もしもの事を考えたら近くに常に居るというのはいい案だな。 「いつか手渡す」 叶える為に今日も。 必死に足掻いて目標として掲げている事があるからこそ、欲しいと思っても安易に貰おうとしなかったのだろうな。 名付けに関係ない情報だとしても、流石に性別ぐらいは勘違いしている事を訂正すべきでは。

Posted by ブクログ

2019/05/30

名前を持つために多額の金銭が必要であり、名前を持つこと自体が社会的ステータスを表わすことになる世界。そこで名前をつけることを生業とする「名付け親」のニコルは人々に名前を授けるために旅をしている。彼を見守るのは天涯に光る星々。これはその星が語る物語。 なかなか面白い設定の物語です...

名前を持つために多額の金銭が必要であり、名前を持つこと自体が社会的ステータスを表わすことになる世界。そこで名前をつけることを生業とする「名付け親」のニコルは人々に名前を授けるために旅をしている。彼を見守るのは天涯に光る星々。これはその星が語る物語。 なかなか面白い設定の物語です。公的な名前に金銭的価値と社会的地位がある世界で、名前を付けるということはどういうことなのかが語られます。 名前を付けられることを拒む人、付けられた名前をコロコロと変える人、名前を剥奪される人。それぞれの人に物語があり、ニコルはその物語を知り名前について考えを深めていくのです。 名前を持つことがステータスとなるならば、名前を付けることができる者が持つ力とは。そしてその力の使い方とは。そんなことを考えさせられる物語で幕が降ろされます 物語の核となる部分はとても面白いのですが、文体がかなり饒舌なのです。地の文となる星の語りもそうですが、出てくる人物誰もかしこも饒舌なのですね。無口と説明される人物まで饒舌なので、饒舌と称されるものに至ってはそれはもう。 饒舌なのが悪い訳ではありませんが、時にはその饒舌さで飾り立てられ盛りつけられて、物語の核を見失いそうになることも。 この饒舌さがこの作品の味なのでしょうが、なかなか消化するのが大変でした。でも続きが出たら読んでみたいとも思わせるのです。それだけ魅力もあったのです。

Posted by ブクログ

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