The Pop-Up Books しかけ絵本の世界

武蔵野美術大学

• 販売会社／発売会社: グラフィック社
• 発売年月日: 2014/08/07
• JAN: 9784766126235

商品レビュー

2021/03/22

2013年に武蔵野美術大学で開催された展示会の図録を単行本として再編集したもの。ムサビの所蔵する貴重なしかけ絵本の紹介と、その歴史の解説。初期の頃には実用書・指導書として発展したものもあるとのことで、確かに今手元にある人体絵本もしかけ絵本だ。
ロタール・メッゲンドルファー、ヴォイチェフ・クバシュタ、ブルーノ・ムナーリとか、色彩も仕掛けも魅力的なようだった。なかなかお目に掛かることは出来ないだろうけど、見てみたいなあ。

2017/05/05

武蔵野美術大学にて行われたしかけ絵本の展示をまとめた冊子。
意外にも歴史が古く、そして技法自体は今も昔も変わらない。ただ、しかけ絵本は見ているだけではよさが伝わりにくい。実際に動かしてこそ良さが見えてくる。その点はどうしても出て来てしまう欠点なのだが、逆に手にとって読んで見たいとも思えてくる。

2015/03/17

人は笑うが
動物は笑わぬ。
とは言うが、
その＜笑い＞が生まれるのは
人が笑わそうと仕掛けるからじゃないのかな？

古くは
いないいないばぁや
にらめっこ、
新しきは
♪ラッスンゴレラィまで(?)

自分の笑った顔を見る事は出来ないが、
人が笑った顔は自分を幸せにしてくれる。
だから
笑わせてやろう！
びっくりさせてやろう！
（自分が）楽しみたいから何かしてやろう。
　仕掛けてやろう。

私は仕掛け絵本作家達の創作意図はそうであるはず、と解釈した。

頁を開くと、
波間に漂う巨大なタイタニック号が！
憧れのモネの庭が！
恐竜が！
怪物が！

仕掛け絵本の暴露本的な図鑑ではあるが、
隠れ家的もうひとつの世界を自分の手でみつけて
開けた様な、そんなワクワク感があった。