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愛するということ
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愛するということ

エーリッヒ・フロム(著者), 懸田克躬(訳者)

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愛するということ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 紀伊國屋書店
発売年月日 1959/01/26
JAN 9784314000116

愛するということ

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商品レビュー

4

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2023/06/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

著者のフロムは、 「愛は技術」だと考える。 そう聞くと、たいてい、 「愛される」技術と考える。 しかし、そうではない。 「愛する」という技術と考える。 … ふむべき第1の段階は、 生きることが技術であるのと まったく同じように、 愛が技術であることを知ることである。 もしわれわれがいかに愛するかを 学ぼうと思うならば、 音楽や絵画や建築の技術治療 あるいは工学の技術のような 他の技術を学ぼうと思う時に、 われわれがまずしなければならないのと 同じような仕方で 学びはじめなければならないのである。 いかなる技術の学習にとっても 必須の段階とはなんであろうか。 技術を学ぶ過程は、 便宜的には、2つの部分に分けられる。 すなわち、1つは理論に習熟することであり、 1つは実践の習熟である。 もしも私が治療の技術を 身につけようとのぞむときは、  まず第一に人間の体について、 また、いろいろの病気についての 事実を知らなければならない。 しかし、あらゆる理論的な知識を持ったとしても、 私の治療の技術が完成されたということには けっしてならない。 治療の技術では、 理論的知識の結果と 私の実践の結果とが、 最後に一つに融合するまで、 非常に多くの訓練をへて はじめて達人になることができるのである。 この融合はわたくしの直観によれば、 あらゆる技術の習熟の本質をなすものである。    しかし理論と実践の訓練のほかに、 さらにどの技術においても、 名人となるために必要な第3の要素がある。 その技術に習熟することが 究極の関心事となっていなければならない ということである。 そこではこの世の中に、 その技術よりも重要なものが あってはならないのである。 これは音楽にも、治療にも、建築にも そして愛にも適用される。   おそらくここにこそ、 われわれの文化の中に生きている人びとが、 明らかに失敗しているにもかかわらず、 なぜこの愛の技術を ほとんど学ぼうとしないかという 疑問の答があるのである。 愛に対する深く根ざした熱望にもかかわらず、 ほとんどすべてのものが愛よりも 重要であると考えられているのである。 すなわち、われわれのあらゆるエネルギーは、 成功、威信、金、力というような目標を いかにして入手するかを学ぶために用いられ、 愛する技術を学ぶためには 少しも用いられていないのである。 ただ、金銭あるいは威信をあがなうことに 役だつもののみが、学ぶに価するものであると 考えられるならば、ただ精神の役には立つが、 近代の感覚でいう 利益にはならない愛は、 われわれがそれをうるために多くの力を費す 意義を持たない贅沢となるのだろうか。 … で、逆説的に考えると、 「愛する」なんて考えない方が 幸せかもしれません。 だって、「愛する」ことで、 満たされている人は、あえて、 そんなことは考えないでしょうから。 … 愛とは、 孤独な人間が 孤独を癒そうとする営みであり、 愛こそが現実の社会生活の中で、 より幸福に生きるための 最高の手段であり、技術である、 とフロムはいう。 しかるにわれわれ現代人は、 愛に渇えつつも現実には、 そのエネルギーの大半を、成功、 威信、金、権力というような目標を いかにして手に入れるかに費やし、 愛する技術を学ぼう とはしないのである。 人間砂漠といわれる現代にあり、 《愛》こそが、われわれに最も 貴重なオアシスであり その理論と実践の習得をすすめた。 愛が技術?と思った人には、 一度、手に取って読んでもらいたい。

Posted by ブクログ

2020/05/24

訳がいまいち頭にスッと入って来ず。新訳版にすれば良かった...。 フロム先生曰く、愛は内から湧き出るものではなく技術であり、その技術を習得するにはまず一人でいられる能力が必要であるとのこと。つまり、他を愛するためには自分自身の人生を生きること(自分の精神の安定を他人に委ねない)...

訳がいまいち頭にスッと入って来ず。新訳版にすれば良かった...。 フロム先生曰く、愛は内から湧き出るものではなく技術であり、その技術を習得するにはまず一人でいられる能力が必要であるとのこと。つまり、他を愛するためには自分自身の人生を生きること(自分の精神の安定を他人に委ねない)が重要ということなのだと思う。 他人のためを思うのであれば、まず自分自身に目を向けること。"親が幸せであれば子どもも幸せ"という考えに通ずる気がする。

Posted by ブクログ

2014/05/06

ときおり耳を傾ける友人の語りの中に、そして自身に関するある種の疑問を解くヒントを得るために本書を手に取ってみた。 短い著作だが、ぎっしりつまったエッセンスは読み飛ばすべき箇所はない。何カ所も再読し、その意味を自身と照らし合わせてみたほどである。 何カ所も珠玉の言及があるが、とり...

ときおり耳を傾ける友人の語りの中に、そして自身に関するある種の疑問を解くヒントを得るために本書を手に取ってみた。 短い著作だが、ぎっしりつまったエッセンスは読み飛ばすべき箇所はない。何カ所も再読し、その意味を自身と照らし合わせてみたほどである。 何カ所も珠玉の言及があるが、とりわけ、ハッとさせられたのは、愛する能力の必要条件は、信頼、という点。 信頼とはどんな関係性でも欠かす事の出来ない特質であり、同じ意味で、自分自身を信頼することであり、自分自身の同一性への確信に基づくという。つまり自分自身は、約束する事ができるという能力の条件なのである。 また他者への信頼は、人類への信頼において最高のものだという。フロムは「自らの潜在能力の成長、自分自身の成長という現実、われわれ自身の理性と愛の力の強さを経験したかに従って、他の人びとの潜在能力、自分自身ならびに人類の潜在能力を信頼するのである」と述べている。 また、愛する技術は個人的な領域に留まらず、社会的な領域と不可分であるという。自分自身に対する愛と、道の人に対する愛との間にはどんな「分業」もあり得ないと、断言する。 愛することは真に社会的なものである、ということを強調してフロムはこの論を閉じる。 どのようにして愛する技術を磨くことができるか、具体的な方法として、精神統一を挙げている。弓道にヒントを得たとのことであるが、このあたりも興味深かった。 繰り返して読みたい著作だと思う。 またフロムの別の本も読んでみたいと思わされた。

Posted by ブクログ

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