LIGHTNING 文春文庫

ディーン・クーンツ(著者), 野村芳夫(訳者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2014/08/06
• JAN: 9784167901752

商品レビュー

2020/01/20

SF×アクション×ラブロマンスの傑作！

[左衛門佐]

著者は、80年代末から90年代初頭に掛けて、海外翻訳ミステリの世界において一世を風靡した、物凄い作家です。
もちろんその後も現在まで書き続けていますが、あの頃の傑作群と日本のミステリ読者を席捲した記憶が有る方には、最早説明不要かと思います。(その後は若干停滞期も有りましたが…。)

久しぶりに新装版を読んでみて、懐かしくもワクワクドキドキが止まらない作風で、読んでいる時間は本当に幸せでした。
ミステリと言うよりSFやホラー系に近い作品が大半なのですが、Ｓ・キングの様に本気で恐くて長～いのに、最後も救われない作品、などではなくw、大体ハッピーエンドで終わるジェットコースター小説と言った方が近いですかね。
ホラーと言っても、別にエグい描写は少なくて、読者はページを捲るのがまどろっこしく感じるくらいのスピード感で、物語は進みます。

まぁその分だけ｢軽い｣と言う批判は否めませんがw、読者へのサービス精神に溢れた作風は、他の追随を許さないレベルだと断言出来ます。

暇を持て余している時間、例えば移動中の車内、機内等でこの方の本が有ると本当に心強いです。
肩肘張らずに楽しんでいただきたい、素敵な小説です。

上記の頃に出版された作品はどれも面白いのでお奨めしますが、特に選ぶとすれば｢邪教集団トワイライト…｣｢戦慄のシャドウファイア｣｢ウィスパーズ｣｢12月の扉｣｢ウォッチャーズ｣辺りですかね？

未読の方が本当に羨ましい！ココでは格安に手に入りますから、是非一度お試しください！

2023/08/30

ネタバレ

要するにタイムトラベルものだったんだけど...
帯が悪い！！さしてミステリーでもないしスリラーでもない。帯のせいで評価が下がりました...
普通〜のハヤカワ洋書みたいなんと思って読めば特になんの感慨もなく読めたと思う。1989年の復刊らしいけど、古典は上回らない。

2022/09/28

ジェットコースタースリラーって謳われてる割にスピード感を得られない読書体験でした。

彼女を守る理由がそれかーいぃな個人的すぎる理由にがっかり。
もっとターミネーター的な理由を期待するやん、国家事業を挙げてのことなんやから。
キャラクターに個性がありふれていたのが救いでした。
愛すべきはセルマ。

それと、ブクログにもまた物申す。
本書を探し出すのに苦労しました。タイトルでも作者でも検索に引っかからないってどうなん？
訳者の名前で検索しても出てこず、訳者の名前をタップすることで訳者の刊行物リストでようやく出てきた。
検索の精度が悪いって言われ続けてるのに一向に良くなりませんね。

これを含めて不満の残る読書でした（とばっちり）。