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大人のザリガニ飼育ガイド アクアライフの本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | エムピージェー |
発売年月日 | 2013/07/18 |
JAN | 9784904837320 |
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大人のザリガニ飼育ガイド
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商品レビュー
2.8
4件のお客様レビュー
興味がない人には、これほどつまらない本はないのではないかと思うのだが、ザリガニ・キーパーの端くれとして、個人的には滅法おもしろく読んだ。 基本的な飼育情報は一通りある。 体の基本構造や交尾の基礎知識、成長の様子などがわかりやすく解説された上、 一歩踏み込んだティップもある。 曰...
興味がない人には、これほどつまらない本はないのではないかと思うのだが、ザリガニ・キーパーの端くれとして、個人的には滅法おもしろく読んだ。 基本的な飼育情報は一通りある。 体の基本構造や交尾の基礎知識、成長の様子などがわかりやすく解説された上、 一歩踏み込んだティップもある。 曰く、ザリガニは汚い水でも住めるが、汚いところが好きなわけではない。適宜、フィルターを使い、エアレーションをすること。 曰く、ザリガニは無用な摩擦を避けるため、なるべく個別飼育をすべし。水槽を増やせない場合はパーティションを上手に使い、また隠れ家をなるべく離しておくべし。 曰く、ザリガニ死因の第一位は脱走なり。わずかな隙間も塞ぐよう、重々気をつけるべし。 それはそれで「はぁ、なるほど、勉強になりましたm(__)m」と平伏するのだが、この本の真骨頂は多分、そこではない。 ザリガニを丁寧に飼育するのはなぜか。それは鑑賞するためである。 そう、ザリガニは鑑賞するものなのである。 柔らかくない、ハサミで挟まれれば相当に痛い、そして大して懐きもしないものを飼うのはなぜかといえば、「見て愛でる」ためなのだった。 錦鯉のように、金魚のように、あるいは江戸期に流行ったという変わり朝顔のように、多彩な色や配色のザリガニの作出にかなりの紙面が割かれている。 定番の赤。雪のような白。白に特殊な飼料を与えて作り出す黄色。空のような青。青と青の交配で生まれる桜色。部分的に白化したゴースト。髭だけ白い白髭。 どの個体を掛け合わせたらどのような稚ザリガニが生まれるのか、実はやってみなければわからない。そのギャンブル性がまた、楽しくもある、というところなのだろう。 長く飼育し、交配させ、ゆくゆくは気に入った個体を作出する。 これぞ大人の余裕。 鑑賞対象であるからして、基本、写真が美しい。 巻頭の解説は、外来生物としての側面と生態系に及ぼす影響に触れ、常識的かつ良心的である。ザリガニを愛するならば、最後まで責任を持って飼え、という論調は本書全体で一貫している。そのあたりも好感が持てる。 世界のザリガニカタログもある。こちらは今や輸入が不可能な(特定外来生物指定されていたり、逆に絶滅危惧種であったり)ミナミザリガニ科のものが多く載せられており、なかなか興味深い。 最後に裏磐梯で増えてしまったウチダザリガニ(特定外来生物指定種)を捕獲するイベント、ザリガニ祭の紹介。本書のモデルも務めるザリガニ好きのイケメン俳優さんがアンバサダーとなっているらしい。 いやいや、ザリガニってこういう楽しみ方があるのですか・・・。まだまだひよっこだな(==)と何だか感じ入ってしまったのであった。 *・・・と感じ入って終わってもよいのですが(^^;A)、自分が興味を持ったのは、そもそも「単為生殖をする」ザリガニがいる、それがこの本に出ている、と漏れ聞いたためでして(^^;)。 以下、個人的に気になった情報を挙げておきます。 ・まずは件の単為生殖。怖ろしいことです。ただでさえ繁殖力が強いのに。 マーブルクレイフィッシュ、またはミステリークレイフィッシュ(後者は日本でしか使わない呼称です)。学名Procambarus fallax f. virginalis。Procambarus falluxから派生した変異種であることが知られています。 cf: Nature 421, 806 (20 February 2003) Contributions to Zoology, 79 (3) – 2010 すでに野に放たれた個体もあるようです。絶対放しちゃダメ(><)。 virginalisというように、雌のみが知られています。(このうえ性転換する変異種とかが出てくるとすごすぎる(^^;)) ・ザリガニペスト、というのがあるそうでして。ペスト菌とは直接は関係がなく、ミズカビと呼ばれる卵菌の仲間(Aphanomyces astaci)です。水中伝染力が強く、個体同士が接触しなくてもあっという間に広まるとのこと。ザリガニなどの甲殻類が感染するようです。 ザリガニがカエルツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis)を媒介しているのではないかという話もありましたが、野に放たれるとあちこちに移動するザリガニですから、ひとたび病気の運び屋さんになってしまうと大変ですね。 ・脱皮後に平衡感覚器に砂粒を入れないとバランスが取れなくなる、と聞いていたのですが、実は自分で適切な大きさの粒を結石化することが可能であるとのこと。うちの水槽の底砂も粒が大きかったけど、大丈夫だったのはそういうことか、と今、気がついたり(^^;)。
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勉強したこと ・普通はアメリカザリガニ ・ニホンザリガニは絶滅の危機に ・外来敵はアメリカではなく、ウチダ! ・ウチダザリガニは食って駆除 ・餌で色をつけて楽しむ人がいる ・その着色用の餌が市販されている (なんか、おかしいなぁ) ・交尾がかなりエロチック わが家には、単...
勉強したこと ・普通はアメリカザリガニ ・ニホンザリガニは絶滅の危機に ・外来敵はアメリカではなく、ウチダ! ・ウチダザリガニは食って駆除 ・餌で色をつけて楽しむ人がいる ・その着色用の餌が市販されている (なんか、おかしいなぁ) ・交尾がかなりエロチック わが家には、単為生殖のミステリークレイフィッシュ(マーブルクレイフィッシュ)がいる。もう10年になるかな? 今年はじめに全滅したかに見えたのだが、フィルターの内部で一尾生存を確認。今日は、玄関に水槽をセットし、この一尾から再度繁殖を企図している。楽しみだ。
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絶滅の危機に瀕している一方、他の生態系、特に在来生物に甚大なダメージを与えているザリガニ。大人向けとあってザリガニの明暗、良悪、すべてを詳らかにしている。特徴、進化の過程、分布、採集、飼育など、大人の見識に十分に耐えうる内容となっている。
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