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生物学の歴史 講談社学術文庫2248
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2014/07/14 |
JAN | 9784062922487 |
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商品レビュー
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古代から1960年代初頭までの生物学の歴史を、思想と事実、観察・実験技術、理論の変遷から語り尽くした本。 前成説/後成説、進化、機械論/生気論といった思想の変遷が、実験・観察・解釈のみならず研究テーマの設定に強く影響を与えることが見て取れる。 特に古代から中世にかけては、誤った...
古代から1960年代初頭までの生物学の歴史を、思想と事実、観察・実験技術、理論の変遷から語り尽くした本。 前成説/後成説、進化、機械論/生気論といった思想の変遷が、実験・観察・解釈のみならず研究テーマの設定に強く影響を与えることが見て取れる。 特に古代から中世にかけては、誤った理論を信奉する学者と実際の対象を観察する実務家が分離していることが、発見のスピードを妨げているように読めた。一人で学者も実務家もやるような人物が現れたときに、新たな観察から理論を更新するという現象が見られた。例えば、解剖学は好例である。また、ド・フリースが、農夫が知っている現象に自らの実験で行き着き、メンデルを再発見したエピソードもこの例である。 新たな概念や計測技術の出現により、過去から何度も議論された問いに対する説明原理が精緻化していく。分解ができると予測や制御ができるようになる。このパターンが随所で見られる。また、一度新たな説明原理が奏功する例が出ると、その説明原理を他の対象にも援用するということも繰り返し見られるパターンである。 観察と理論の両輪が重要となる。外科医が消毒したゴム手袋とマスクをつけるようになったように、それまで気にかけていなかった因子が原因になっているかを実験検証することで、行動を変化させたり制御したりして、アウトカムの成功率を上げたり、予測精度を高めることができる。 見事な実験が生物学を一歩進める事例も豊富に紹介されている。特に、サンガーによるアミノ酸配列決定法の開発は、ペーパークロマトグラフィを計算機としたアルゴリズムと提案としても解釈でき、興味深い。 あと、生物学の諸分野の間の関係がよく説明されていると思った。 アシモフが生化学の教授であることを初めて知った。
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紀元前からの生物学の歴史をこれでもかと詰め込んだ教科書的な本です。1960年ごろにアメリカの自然史科学博物館の企画で書かれ、その後、全訳されアシモフ全集の一角に埋もれていました。2014年に講談社学術文庫から一冊の本へと変わりました。 生物学の進歩は目覚ましいものがあり、分子生物...
紀元前からの生物学の歴史をこれでもかと詰め込んだ教科書的な本です。1960年ごろにアメリカの自然史科学博物館の企画で書かれ、その後、全訳されアシモフ全集の一角に埋もれていました。2014年に講談社学術文庫から一冊の本へと変わりました。 生物学の進歩は目覚ましいものがあり、分子生物学以降は正直なところ、物足りないものがあります。シッダールタ・ムカジーの「遺伝子」で補うといいと思います。とはいえ、逆に言えば、それ以前生物学の歴史をこのように一般にも簡単に読めるようにまとめた本は希少で、生物学に興味を持つ人ならばぜひ読むべき本です。 また、当時の時代背景なのか、何箇所か日本人をわざと省いたのではないかと思えるところがありました。戦後といえど、公正に評価してほしかったところです。
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生物学の知識がほぼ皆無だと、読破は難しいかもしれません。苦戦した一人としての感想です。 生物学と一口に言ってみても、人間、動物、植物、化石、寄生虫、ウイルスと様々な種類があります。生物学について興味がある方でしたら、自分が何に一番心を惹かれるのかを探すには良い本だと思います。 ...
生物学の知識がほぼ皆無だと、読破は難しいかもしれません。苦戦した一人としての感想です。 生物学と一口に言ってみても、人間、動物、植物、化石、寄生虫、ウイルスと様々な種類があります。生物学について興味がある方でしたら、自分が何に一番心を惹かれるのかを探すには良い本だと思います。 個人的には、解剖学が面白かったです。昔、動脈は空気の管だと考えられていたそうですよ。
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