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ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2014/07/25 |
JAN | 9784041015650 |
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商品レビュー
3.5
42件のお客様レビュー
森見登美彦氏の本はすべて読破したと思っていたのだが,改めて調べてみると,「郵便少年」なる未読の本があることが分かった。しかしこの本は特殊な形式で出版されたようで,現在新品は入手不可,メルカリとかでもたまに出品はあるようだが,現時点では売り切れという状況で手に入れようがない。と思っ...
森見登美彦氏の本はすべて読破したと思っていたのだが,改めて調べてみると,「郵便少年」なる未読の本があることが分かった。しかしこの本は特殊な形式で出版されたようで,現在新品は入手不可,メルカリとかでもたまに出品はあるようだが,現時点では売り切れという状況で手に入れようがない。と思っていたら,このアンソロジーの一編として収録されていることが分かった。これでようやく普通に入手可能になったわけだと思ったが,今どきまだ電子書籍化されていないという体たらくである。紙書籍には物理的に輸送が発生するというタイムラグの他に版元でも在庫切れという自体が発生する恐れがあるのが困りものだ。しかもその場合,重版されずに絶版ということもあり得る。取り敢えず今回紙の書籍は確保したので是非早めに電子書籍化してほしいものだ。 本書には5人の作家による5つの作品が収録されている。いずれも主に10代の若者が夏休みに体験した出来事が元になったストーリーだ。森見氏の「郵便少年」は30ページほどの作品で,明記はされていないが,「ペンギン・ハイウェイ」の少年が3年生の時のお話と思われる。特にストーリー的なリンクはない。舞台に歯医者が登場するところは共通しているが。ちっとも子供らしくない例の少年が,ふと郵便の仕事に興味を持ち,私設郵便局の真似事のようなことを始める。行きつけの歯医者が入っているビルのオーナーの老婦人と仲良くなるが,老婦人は自分は宇宙人だと言ってはばからないちょっと変わり者。でもちょっと変わった少年の話をよく聞いてくれる。老婦人は少年に郵便バッグを作ってくれて,古い学生帽もくれた。少年はクラスメイトのハセガワくんから宇宙語で書いたという,火星宛の手紙を託される。少年は郵便局の使命としてどうやって火星に手紙を届けるか思案するが...。 大島真寿美氏の「フィルムの外」。高2の由奈の家の向かいの空き家にある日沢山の人が訪れて,そこで映画の撮影を始めるという。それに合わせて,映画監督とプロデューサーの夫婦が息子を連れてその家に撮影期間限定で住み始める。その小学生の少年と由奈は程なく仲良くなり,忙しすぎて全く息子を構えない両親に代わって夏休み中ほぼずっと一緒にいた。映画製作が終わるとともに2人は別れも言わずに離れてしまう。少年はおとなになって初めてその映画を観る機会があり,フィルムに写っている家の光景からその枠から外れたところにいるはずの自分と由奈の姿を思い出すのである。 椰月美智子氏の「三泊四日のサマーツアー」。母親が勝手に申し込んでしまった沖縄のミステリーツアーの参加することになった中学生の哲太。現地の沖縄のとある島で,同学年の5人の男子(うち3人はいけ好かない3人組)と合流し束の間の共同生活を始める。初めは嫌々だった哲太だが自然の中で遊んでいるうちに2人と打ち解け,心から楽しみ始める。 滝羽麻子氏の「真夏の動物園」。これだけ登場人物である語り手は30代前半のおじさん。京都の美大を卒業後,地元の女子中の美術の非常勤講師となった隆文が京都への修学旅行の引率をする羽目になる。生徒の自由行動日に暇を持て余し真夏の京都をウロウロする隆文は。偶然入ったカフェで,一人だけで席に座っている生徒に気付く。なんとなく京都に詳しい隆文が穴場を案内してやる流れになって...。 藤谷治氏の「ささくれ紀行」。これはなんだか全編どんよりしていた。大学受験に二度失敗し,その後も予備校に通うも偏差値が上昇する気配も見えず,将来の見通しに暗雲立ち込めた状態の少年。時は「青春18きっぷ」が登場した次の年(1984年頃),閉塞感を打ち破るつもりで青春18きっぷを買って宛のない旅に出ることにした。各駅停車で15時間掛けて広島に到着。明るく観光する気分でもなく小倉まで行って折り返す。何となく奈良へ行ってちょっと救われたような気分になり,その後,ふと改札をすり抜けて豊橋から新幹線に無賃乗車するも三島で見つかってお説教を受ける。そこで不思議な同年代の少女に声をかけられる。彼女も青春18きっぷを使って新幹線に無賃乗車してたらしい。そして渋谷に行くのだと言う。 サブタイトルは「真夏に読みたい五つの物語」だが,涼しげで爽やかな作品というばかりではなく最後のやつなどは寝苦しい熱帯夜みたいな印象だが,色々なタイプの物語を楽しめたので良しとしよう。
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子供の頃しか持ちえなかい夏の眩しい青い思い出と、自分しか持ちえない不思議な世界。そんなあの頃の甘酸っぱさに触れられる一冊。
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森見先生の『郵便少年』を読みたくて 少年が主人公の話は柔らかくてちょっと不思議で可愛い ちょっと無機質な空気感っぽいところが好き
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