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亀のピカソ(2013) 短歌日記
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亀のピカソ(2013) 短歌日記

坂井修一(著者)

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亀のピカソ(2013) 短歌日記

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ふらんす堂
発売年月日 2014/07/01
JAN 9784781406749

亀のピカソ(2013)

¥660

商品レビュー

4.5

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2024/10/21

坂井修一さんの歌集ですね。 坂井修一さん(1958年、愛媛県生まれ)歌人、工学博士。大学の教授と歌人の二足のわらじを履き続けられています。数々の賞を受賞されています。  あとがきに、「『亀のピカソ』は、私の九番目の歌集。初出は、ふらんす堂の『短歌日記』として、二〇一三年の元旦から...

坂井修一さんの歌集ですね。 坂井修一さん(1958年、愛媛県生まれ)歌人、工学博士。大学の教授と歌人の二足のわらじを履き続けられています。数々の賞を受賞されています。  あとがきに、「『亀のピカソ』は、私の九番目の歌集。初出は、ふらんす堂の『短歌日記』として、二〇一三年の元旦から大晦日まてま毎日一首発表したもの」と紹介されています。  坂井さんとしては、日常の歌のみならず、毛色の変わった歌に挑戦されたそうです。  水槽の亀のピカソがその主の    進歩史観をしづかに笑ふ  オリオン座暗黒星雲    ひとのもつ心が壊す安全・安心  うすぎりのカチョカバロ焼く静寂は    すっぴんのわが妻をつつめり  ひかり呼ぶこころの暗ささびしさへ    月光来たりラボラトリウム  ほほゑみの皺増ゆるたび地位高く    こころは低く愛は怪しく  世過ぎなり胡椒の実よりかすかなる    星の言葉をつぶやきながら  七十億のひとりのきみをなだめつつ    地球まわれば空気もまわる  とめとなく積乱雲がふくらんで    大音響にいかづちが飛ぶ  温度計横目で見つつだんだんと    シティーのきみのテンションあがる  きみの道つひにいっぽんとなる朝の    憂愁が門のかたちをしてる  羨(とも)しきは渡るかりがね    夜が明けて北風がわれの窓ざわめかす  付箋の端つまんで噛んでひつぱつ    本からはがす付箋とわたし  あまいあまいチェンバロの音    いくたりのをみなを君は愛せしと問ふ  物理学、文学いづれよかりしや    けぶるよけぶる古今東西  本や音楽、絵画、映画、会議の様子、日常の歌等々が、ユーモアも交えながら詠まれています。  文学者の命日等も詠まれいて、興味深く親しみやすい歌集ですね。    

Posted by ブクログ

2017/04/02

あとがきに「これまでの歌集とは違って、いささか猥雑な私、奔放な私を歌うのに躊躇を欠いたところもある。」とあるように、いつにも増して固有名詞が多く、歌人として、またITの研究者としての坂井氏の日常が垣間見える歌集だった。 ユーモラスな歌の中にときたま過労を思わせる歌があり、心配にも...

あとがきに「これまでの歌集とは違って、いささか猥雑な私、奔放な私を歌うのに躊躇を欠いたところもある。」とあるように、いつにも増して固有名詞が多く、歌人として、またITの研究者としての坂井氏の日常が垣間見える歌集だった。 ユーモラスな歌の中にときたま過労を思わせる歌があり、心配にもなる。 白い表紙の装幀やサイズもとても美しい。

Posted by ブクログ