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亀のピカソ(2013) 短歌日記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ふらんす堂 |
発売年月日 | 2014/07/01 |
JAN | 9784781406749 |
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亀のピカソ(2013)
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坂井修一さんの歌集ですね。 坂井修一さん(1958年、愛媛県生まれ)歌人、工学博士。大学の教授と歌人の二足のわらじを履き続けられています。数々の賞を受賞されています。 あとがきに、「『亀のピカソ』は、私の九番目の歌集。初出は、ふらんす堂の『短歌日記』として、二〇一三年の元旦から...
坂井修一さんの歌集ですね。 坂井修一さん(1958年、愛媛県生まれ)歌人、工学博士。大学の教授と歌人の二足のわらじを履き続けられています。数々の賞を受賞されています。 あとがきに、「『亀のピカソ』は、私の九番目の歌集。初出は、ふらんす堂の『短歌日記』として、二〇一三年の元旦から大晦日まてま毎日一首発表したもの」と紹介されています。 坂井さんとしては、日常の歌のみならず、毛色の変わった歌に挑戦されたそうです。 水槽の亀のピカソがその主の 進歩史観をしづかに笑ふ オリオン座暗黒星雲 ひとのもつ心が壊す安全・安心 うすぎりのカチョカバロ焼く静寂は すっぴんのわが妻をつつめり ひかり呼ぶこころの暗ささびしさへ 月光来たりラボラトリウム ほほゑみの皺増ゆるたび地位高く こころは低く愛は怪しく 世過ぎなり胡椒の実よりかすかなる 星の言葉をつぶやきながら 七十億のひとりのきみをなだめつつ 地球まわれば空気もまわる とめとなく積乱雲がふくらんで 大音響にいかづちが飛ぶ 温度計横目で見つつだんだんと シティーのきみのテンションあがる きみの道つひにいっぽんとなる朝の 憂愁が門のかたちをしてる 羨(とも)しきは渡るかりがね 夜が明けて北風がわれの窓ざわめかす 付箋の端つまんで噛んでひつぱつ 本からはがす付箋とわたし あまいあまいチェンバロの音 いくたりのをみなを君は愛せしと問ふ 物理学、文学いづれよかりしや けぶるよけぶる古今東西 本や音楽、絵画、映画、会議の様子、日常の歌等々が、ユーモアも交えながら詠まれています。 文学者の命日等も詠まれいて、興味深く親しみやすい歌集ですね。
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あとがきに「これまでの歌集とは違って、いささか猥雑な私、奔放な私を歌うのに躊躇を欠いたところもある。」とあるように、いつにも増して固有名詞が多く、歌人として、またITの研究者としての坂井氏の日常が垣間見える歌集だった。 ユーモラスな歌の中にときたま過労を思わせる歌があり、心配にも...
あとがきに「これまでの歌集とは違って、いささか猥雑な私、奔放な私を歌うのに躊躇を欠いたところもある。」とあるように、いつにも増して固有名詞が多く、歌人として、またITの研究者としての坂井氏の日常が垣間見える歌集だった。 ユーモラスな歌の中にときたま過労を思わせる歌があり、心配にもなる。 白い表紙の装幀やサイズもとても美しい。
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